競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

フェブラリーステークス 2019 出走予定馬:コパノキッキング&藤田菜騎手想定

time 2019/02/12

フェブラリーステークス 2019 出走予定馬:コパノキッキング&藤田菜騎手想定

第36回 フェブラリーステークス(GI)出走予定馬展望

日程:2019年2月17日(日)
コース:東京ダ1600m

予想用・出走予定馬一覧

コパノキッキング(藤田菜騎手想定)

 藤森ステークスから4連勝で重賞根岸ステークスを制覇と破竹の勢いを見せているコパノキッキングが藤田菜七子とのコンビでフェブラリーステークスに出走予定だ。中央競馬史上初めて女性騎手がGIに騎乗、しかも人気もそれなりに集めるだろうというまさに注目の一戦。その中で、人馬ともに平常心で己を貫き他馬を一蹴することができるか。

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 チャンスがある馬にGI初騎乗で乗れるというのはすごいけど、これまでの藤田菜七子の努力の賜物ではあると思う。イメージとしては結構豊を参考にしているのかな?という感じで、持たせるというより馬を動かすところを重視しているイメージかな。まだタイトな流れ、馬群が凝縮するようなところでどうか?というのはあるが、まず流れに乗って競馬を進めていきたいね。馬も根岸Sで強さを見せてきたから、噛み合えば。

根岸S(GIII)1着

東京ダ1400m良 16頭6枠11番
1:23.5 35.0-36.4 H^2
12.4 – 11.1 – 11.5 – 12.1 – 12.2 – 12.0 – 12.2

 まずは前走の根岸Sから振り返りたい。良馬場のダートで、かなり乾燥していてぱさぱさだった。ペースは1.4でかなりのハイ、よどみなく進めて後半は12秒台とあまり速いラップを要求されていない。前半の基礎スピードを要求された一戦。

 11番枠から五分のスタートを切ってそこから無理はせずに中団ぐらいで様子を見ながら入っていく。そこからじわっと押し上げつつも中団に近いところ。3~4角で中団の外目からスーッと動いて直線。序盤で3列目に上がってくると、L2でしぶとく伸びてここで一気に先頭列まで上がってくる。そのままL1で粘るユラノトを競り落としての3/4馬身差完勝。

 このレースでは基本的には内目で3~4角を立ち回れた馬が有利だったとは思っている。その中で3~4角で中団外目を通して最後まで伸びきっていたように後半部分でみても一枚上だった。もちろん基本は前半の基礎スピードを高いレベルで問われているという前提はあるし、そこで各馬が消耗したうえでの末脚比べ、という見方は必要だと思うがこの流れで強敵といえる馬たちを相手に楽に撃破してきた。サンライズノヴァの不発は流石に力通りではないと思っているが、それでも昨年武蔵野S組が上位だったわけで、十分力的には通用するはず。

大阪スポーツ杯(16下)4着

阪神ダ1400m重 12頭7枠10番
1:22.4(+0.8) 33.8-36.4 H^3
12.0 – 10.6 – 11.2 – 11.4 – 11.4 – 12.0 – 13.0

 5走前の大阪スポーツ杯では重馬場の阪神1400m戦らしく、極端な基礎スピード勝負に特化した一戦。この中で前半飛ばしすぎたのが影響したかなという負け方だった。

 10番枠から五分のスタート、

そこから押して押してだが内の各馬が早く3番手で入っていく。道中にかけて前との差を詰めて3角に入ってからハナを奪い取る形。そのまま先頭列3頭雁行状態の中で進めて直線。序盤で甘くなって外から一気にヴェンジェンスにかわされる。それでもL1で2番手に上がってキープしていたが最後にかわされ4着完敗。

 高速ダートで前半が相当速い流れになってしまった。33.8-36.4なんてはっきり言って中山1200ばりのスピード勝負だし、この流れに3番手から無理やり絡んでいったのでオーバーペースになったのは仕方のないところだと思う。個人的にはこのレースもだが1200寄りの基礎スピード勝負は本質的にはあまり合ってないのかなというのは感じていて1400の根岸Sの好走も腑に落ちる競馬を続けているとは思う。

藤森S(16下)1着

京都ダ1200m良 15頭7枠12番
1:11.4 35.4-36.0 H^1
12.3 – 11.4 – 11.7 – 11.6 – 12.1 – 12.3

 個人的に面白いのは藤森S。この内容で東京1400はプラスになる可能性は高いとは。ただ、根岸Sも含めてマイルまでとなると…というのも同時に。ペースはややハイという程度、3~4角で11秒台なのでここでロスがあると最後は甘くなる、という状況での末脚。

 12番枠から五分のスタート、そこから先行しようとしたところで決定的な不利を受けてズルズル後退、後方に下がる。そこから3角で外から下りで勢いに乗せて大外をぶん回しながら後方で直線。序盤でそこから伸びて中団、L1でさすがに難しいかな?というところでグンときて粘るスマートレイチェルをハナ差捕え切った。

 まあ勝てなかったとしても凄い競馬なんだが、勝ち切っているのがすごい。上がり3F34.5だが、これがよくある出遅れて3~4角で内内立ち回ってというような感じではなく、3角の入りからすでに大外に出していてそのまま出し切ってという競馬。L1でも少なくとも5馬身半ぐらいはあったと思うので、大体0.9ぐらいとしてL1で11.4ぐらいに入っている計算。ラップ的には上げてきているぐらいで、さすがに3~4角はコーナーで相当ロスがあったので純粋な速度という点では落としているかもしれないがかなり質も持続力も高いレベルにあるということを見せてきた。インパクトは大きかったしこの末脚の絶対量ならマイルでも…と思ってしまうかなぁ…実際根岸Sでもロスがあった中でかなり長く脚を使ってきたからね。

フェブラリーステークス2019の展望

 マイルまでこなせるかどうかは正直に言うとかなり微妙なラインではあると思う。データを頼るのもあれなんだが、過去のフェブラリーS勝ち馬を見ていっても、純粋な短距離馬というのはほぼ皆無で、1800でもやれている馬でないとなかなか難しい。メイショウボーラーでも芝時代に中距離はこなしてきているし、フェブラリーSまでの実績でいえばモーニンぐらい。近年のフェブラリーSは3~4角で少し淀みができるので純粋なマイラーや1400辺りがベストの馬が苦労しているのはその辺りもあるかもしれない。息が入って前半の基礎スピードで削ぎきれないと中距離型の馬でもやれちゃうからね。この辺りは割と淡々とした流れになりやすい根岸Sとは違う傾向ではあると。

 この馬も根岸Sは強かったが35.4-36.0と淡々としたややハイという中で3~4角でも緩まないので自力で動く必要があった。基礎スピードが前半部分である程度問われていたことも大きいと思う。マイルだと芝スタートなので前半はもっと速くなってもついていける馬は増えてくるし、3~4角で緩めば後ろからとりついてというパターンもある。どういう入り方をするかはかなり重要になりそう。

 大スポ杯を見ても前半芝スタートだとそこまで良い位置を狙えないと思うし、むしろ末脚を信じて中盤の緩みで外からとりついて直線に、というぐらいのイメージでいいんじゃないかな。これまでの内容を見ても前半にあまり足を使いすぎないほうがいいし、1200~1400でも後半勝負にシフトしてトップスピードの持続力の高さを引き出してきていた。乗り方が問われる中で藤田菜七子。常識的にはリスクがかなり大きいと思うし、簡単ではないと思う。それでも素材の魅力は確かだし、しっかりと展開に対して上手く沿った騎乗ができればチャンスはあると思う。いきなりGIを勝ったら伝説になると思うが、冷静に流れを読んで動くべき時に動いてほしいね。

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