競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

クイーンステークス 2018 レース回顧・結果:ディアドラ圧巻の突き抜けでGI馬の同世代女王対決を制す!

time 2018/07/29

毎週日曜の22:00からツイキャスでクイーンSなど重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!

http://twitcasting.tv/c:nandecas

競馬ナンデトップページからも視聴できます
http://www.keibanande.net

2018クイーンステークスのレース回顧・結果

札幌芝1800m良

1:46.2 46.5-47.1 M
12.1-10.8-11.5-12.1-12.6-12.5-11.8-11.3-11.5

前半を見てディアドラが来るようなペースではないなあと思っていたけど、やっぱりティーエスが下がった段階で映像的にも紛れがあった感じたし、電光掲示板の4-3Fの差を見て、ああやっぱり中弛みかという感じ。これは結構極端で、ハロン平均でみると前半3Fが34.4(FA11.47)、中盤3Fが37.2(FA12.40)、後半3Fが34.6(FA11.53)と極端。1200通過の段階では1:11.6でハロン12に近いレベルまでまとまっているので当然だけどここまで極端だと後方で前中盤をフラットに進めてきた馬の方がいいのは間違いない。ディアドラが突き抜けたのは全体で見れば平均に見えるけど実際にはかなりスローの流れでやれたのが大きいと思うけど、まあそれでも強かったかな。想定ではもうちょっと淡々と刻むと思っていたんだけど、前がかなり変な流れにしてしまったのがかなり響いたかな。ここまでディアドラが突き抜けたのは紛れがあったから、それを差し引いても強いのは強いんだけどトップスピード戦でとなるとそこまで強敵がいなかったからね。今週はどちらも回顧的には面白いレースになったと思うので随時更新していきます。

1着09ディアドラ(ルメール)

ゲートは五分には出たかなという感じだが無理はせずに最序盤は後方2番手で進めていく。道中も前2頭がある程度ペースを引き上げていて縦長の後方だったのだが、向こう正面で一気にペースが落ち込んでここで徐々に馬群が凝縮、この馬も労せずにポジションは変わらないが前との差を縮めて3角。3画では外から先にフロンテアクイーンが動いてくれたのでその後ろから仕掛けを待ちつつじわっと加速。4角でフロンテアの外に出してゴーサイン、しっかりと反応して一気に2列目に取り付く。序盤で堂々と抜け出す脚、そのまま突き抜けた。

あの位置からなら前半を無理なく入れて(自身通過で目視で前半が36.0、中盤が36.5ぐらい、後半の上がりが33.7なので概算でもがっちり走破時計と合うし大体そんな感じ)。ようはこの馬のバランスで見れば紛れもなくスローで入っているから後半の決め手を引き出せたということになる。この馬はエンジンのかかりそのものがそんなにいい馬ではないと思っているけど、前がこうやって仕掛けを遅らせる意識を持たざるを得ない下手なレースメイクになり、こちらは前中盤をフラットに進めて脚を残した状態なので外から動いていきやすかった。スローで進めて出し切っちゃえば、ソウルスターリング以外とは素材が違うわけだし、ソウルとの差も成長力で上回ってきたのかなという感はある(ソウルはこういう展開は良くなかったとも思うが)。基礎スピードが実は問われなかった、中弛みで楽々取り付けちゃったからこそトップスピード戦での優位性の違いを引き出せたし、ここまで圧勝したのは相手の適性と展開に恵まれた面はある。個人的には距離はもうちょっとあった方がいいタイプだとは思うんだけどね。今回はクイーンSでもここまで極端に中弛みがあるケースになった、特殊な展開になったことが大きいと思う。説明してても思うけど、蛯名、ルメールの乗り方がこの展開では理想だったと思う。ルメールなんかホントにうまく6Fをハロン12で走ってきている感じだからね。そこのアドバンテージをもって早めに仕掛けてこの馬の適性ともマッチした乗り方をしてきた。勝つべくして勝つような騎乗だったなあ。

2着05フロンテアクイーン(蛯名)

まずまずのスタートを切って先行策をとろうとしていたが外の各馬が切り込み内の各馬も競ってきたので無理はせずに控えながら中団やや後方の外目で進めていく。道中も無理はせずに前からは離れた中団やや後方でじっとして進めて3角へ。3角辺りからじわっと進出して中団から好位列の外、エテルナミノルの後ろで我慢していたが外から一気にディアドラが来たのでここでしかけるがさすがにちょっと置かれる。そこからしぶとく伸びてきて最後は2着争いでソウルスターリングを競り落とした。

外から勝ちに行っても2着になれたというのは前述の通りでやっぱり展開に淀みがあったことで3角付近ではまだまだラップが遅かったし、L2最速と仕掛けが遅かったというのもあると思う。普通は札幌の1800で外から動くと一足しか使えない馬は甘くなっちゃうからね。それでもその流れの中でワンテンポ待って要所の反応の良さを活かそうというところで先に仕掛けて勢いをつけてきたディアドラに一気に来られちゃったのは不運だったけどね…。全体のペースは前半が速かったなかでうまく下げて巻き込まれないように入れたし、中盤以降の仕掛けもよかったと思う。ディアドラに早めの仕掛けられちゃうと結局はそこからの末脚の絶対量の違いが生み出した差となっちゃったかな。良いバランスで入れたと思うんだけどね。しかし勝てないね…。

3着02ソウルスターリング(北村宏)

まずまずのスタートからある程度促しつつ様子を見ながらだが先にツヅミモンが出ていってくれたので控えて2列目のポケットと良い位置を確保。前半も前2頭が飛ばす中で無理にはついていかず離れた3番手で35秒台での通過と結構良い感じで入っていく。ただし向こう正面でペースが一気に落ち込んだ中でそこで2列目外の取り付くも我慢の競馬。3角でも仕掛けを待ちながらの競馬になって先頭列に並びかける、4角で追い出されるがここで少し口向きが悪いところを見せて直線。序盤でそこから抜け出しを図るが勢いづいたディアドラに一気に来られてしまう。ラストも甘くなっての3着完敗。

ちょっと4角辺りで走りのバランスが悪く感じたのは手前の問題かもしれない。出口でワンテンポ早く左手前に換えていてそこから口向きが悪かった感じ。どこまで影響があったかは難しいし、まあそれはそれとして…結局中盤だよね。もちろんこの馬の早熟性というのもちょっと考えないといけなくなったけど、流れとしても実質6Fで見ればスローになってしまうような変な流れの中で仕掛けをできるだけ待って4角で仕掛ける形になったから瞬発的な競馬になったのは間違いない。早い段階で2列目にいたこの馬はレースラップのL4で12.5という遅さに合わせて走っていることになるからね。そこから緩やかなコーナーの札幌とはいえ11.8-11.3と一気にギアを上げていく必要があったし、それが痛かったのもある。まあ何にせよ仕掛けの意識を強く持てる騎手でないと難しい馬だとは思うんだよね。正直前半の入り方だけ見れば北村宏司もかなりうまく乗ってくれたと思うんだけど、やっぱり中盤以降の流れを察知していち早く勝負に行くぐらいの気概が欲しいね。こうやって流れているようで緩んでの瞬間的な競馬とかは合わないタイプだとは思うけどね。早熟の可能性もあるから判断が難しいね。

4着03トーセンビクトリー(池添※岩田負傷で乗替)

まずまずのスタートから内の先行争い激化する中でうまく好位の中目を確保する形。前半無理のない運び方で道中は離れた中団の真ん中でリバティハイツを見ながらの競馬。3~4角で2列目のスペースをもろに確保できてソウルの直後を取って直線。序盤でそこからスッと一足を使って食らいついて外に出す。L1で激しい2着争いに何とか食らいつくも4着まで。

この馬の良さである要所の反応の良さを内から活かせた展開だったなというのは大きいと思う。内枠で先行争いが激しい流れでも無理をせず入れたし、3~4角でペースが上がらないから仕掛けのタイミングも遅くなったししかもそこで結構がっぽり2列目のスペースが空いていた。そこからソウルの後ろを取れたしこれ以上ない進路取りと展開だったんじゃないかな。やっぱり良いころに比べると序列は下がってきていると思う。フロンテアクイーン辺りが第2グループにいると思うし、そこと比較してもちょっと物足りないかな。まあでも追い切りがいまいちだと思っていたので個人的には意外に頑張ったなという感覚ではある。転厩の影響もまだ残っていると思うし、そろそろ復調してくるかも?

5着08アンドリエッテ(国分恭)

五分のスタートだがやはり二の足が遅く追走しつつも前には行けないので中団馬群の後ろで内目を確保していく。道中も後方で進めていたが前が勝手に強烈に緩めてきたので凝縮、その中で3~4角では中団馬群の中を通しつつ直線で外に出そうとする。ただ、序盤でふさがれてワンテンポ待たされる。L1でそこからそれなりには伸びるが5着まで。

ん~流れとしてはあの位置で正解だったけど、加速していく過程で進路確保ができずに外に出そうとして蓋をされた時点で難しかったのは間違いない。ただかなりトリッキーな流れなのでこれを読むのは難しかったかなと思うし、基本は内有利で力的にもちょっと足りないからその選択自体はある程度仕方ないかな。末脚の絶対量で見劣るので結局そこまでペースが上がってない(後ろの馬にとっては)中での末脚勝負ではまだちょっと足りんね。脚があるならL1でもうちょっと来てくれないと困るし、差し馬同士の比較でみんな余力がある状況だと難しい。

9着04ツヅミモン(吉田隼)

まずまずのスタートからすっと二の足でハナをにおわせる。外のティーエスクライがかなり競ってきたのでそれを行かせて番手で進める形で無理のない位置でとそこまでは悪くない。中盤で前のティーエスクライが極端に緩めてきた流れに合わせてこちらもかなりペースを落として中弛みの展開に持ち込む。3角でティーエスが失速、押し出されて先頭に立ちそこから追い出されて一気に加速して直線となる。しかしここで甘くなってラストは失速した。

ん~個人的には前半ではないと思うなあ。中盤で極端に緩んだところで前を突かず進めたことで苦しくなったと思う。ティーエスがあそこまで早い段階で下がってしまったのが難しくさせたかもしれんけどね。中弛み自体は多少は仕方ないけど、流石に中3Fのハロン平均が12.4ってのは極端に遅い。ここで前半の部分で脚を使って作ったリードを後続に脚を使わせずに取り付かれて、そこから一気に加速戦でしょ?この手のタイプの先行馬ではかなり下手な乗り方だったと思う。1800なら基礎スピード的に優位に立てる可能性が高かったので、前半の帳尻をどこかで合わすのは仕方ないにせよ、中盤であそこまで緩めて結果決め手勝負でこちらは前半のロスがある、中盤緩めすぎて一気の加速で脚を使ってしまうのに対して外からフラットに取りついて加速もしやすい追い込み馬の方が有利なのは間違いないからね。まあシンザン記念でも中弛みで結果を出してきたのはあるんだけど、あの時は時計がかなり掛かっていたからあそこまで遅くてもそこまで直線で速いラップを要求されなかった。今の馬場で1800ならもうちょっと基礎スピードを活かす意識を持ってほしかったかな。多分本当に良い脚、トップスピード戦では一瞬しかないタイプだと思うので1800~2000、1周コースで全体の競馬にしつつ前目で縦長に持ちこんで仕掛けを待つ競馬を狙ってほしい。こういうタイプの先行馬は騎手を選ぶね…。

10着06リバティハイツ(北村友)

まずまずのスタートから様子をうかがいながらも結構楽に先行争いに加わり、外からティーエスクライがカットしてくるので控えて離れた3列目、ソウルを見る位置で進めていく。道中も無理せずにソウルの外からいい位置で進めて3角。3~4角で外から手が動いていくがいまいち加速出来ず、2列目のまま直線。序盤で脚がなく下がってしまう。ラストまで良いところなくの惨敗だった。

う~ん…ここまで負けるとは思わなかったというのが正直なところかな。タイプ的に流れないと難しいかなとは思っていたし、前半は速いけど中盤が緩くて3~4角で加速していくという過程が強く出たので、そうなると難しかったかな。ただそれにしても4角の段階でもうついていくのに苦労していたので…。やっぱりマイルがギリギリで、もっと基礎スピードが問われる形の方がいいのかな。

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90年以降の優勝馬ではナイスネイチャ(重賞4勝)、イクノディクタス(重賞4勝)、ヒシナタリー(重賞4勝)、ロサード(重賞4勝)、メイショウカイドウ(重賞5勝)、ドリームジャーニー(重賞7勝・内GI3勝)、イタリアンレッド(重賞3勝)、サトノノブレス(重賞4勝)などがおりGI馬も輩出。また、ロサードは01年・03年に優勝、メイショウカイドウは04年・05年に連覇するなどリピーターの好走も目立つ。

2006年からはサマー2000シリーズの第3戦に指定され、シリーズチャンピオンの行方を占う意味でも重要な一戦となっている。昨年の優勝馬タツゴウゲキ、14年2着馬マーティンボロ、11年優勝馬イタリアンレッド、09年2着馬ホッコーパドゥシャがサマー2000シリーズのチャンピオンに輝いている。

昨年、小倉記念で初重賞制覇したタツゴウゲキは新潟記念も優勝しサマー2000シリーズのチャンピオンに輝いたが、直近3年の優勝馬は小倉記念が初重賞制覇だったように、調子が良い夏の上がり馬が勝ち上がっている。今年は果たして!?実は競馬セブンでは、人気の盲点となる激走穴馬の勝負駆け情報を独占入手!紙面上には載らない裏の極秘スクープのヤリ話!週末情報は必見です!

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何悪。分析note2023



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