競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

ローズステークス 2019 レース回顧・結果:ダノンファンタジー、2歳女王が成長を遂げて帰ってきた!

time 2019/09/17

ローズステークス2019のレース回顧・結果

阪神芝外1800m良
1:44.4R 47.1-45.1 S^2
12.8 – 11.2 – 11.4 – 11.7 – 12.2 – 11.7 – 11.0 – 10.5 – 11.9

展開分析・総評

 まあ最初から展開的にかなり難儀なレースではあるなと思っていたけど、中途半端な形で主張する馬ばかりになったので途中までは出入りが激しく、ルメールが生き切ってから中弛みが地味に起こって凝縮からの再加速でL2最速10.5。ここに向けての入り方が重要で、前目でかつしっかりとトップスピードに乗せられる意識を持った馬が上位、その中でダノンファンタジーがきっちり差し切ってきたというのは結構意外ではあったかな。シゲルピンクダイヤ辺りですら前を意識する難しい展開にはなったが、結果としては上手くリズムがあった馬、地力で勝ち切ったダノンファンタジーという評価で良いのかな。

 それと、池添はやっぱりレースメイクが下手過ぎる。2回ほどうまく嵌め込むチャンスがあったと思うが、どちらもできずに結果ああなった。まあメイショウは5着なのでそこで触れたい。池添はこの馬とは決定的に合わないよね。ノリどうこうじゃなく池添ではダメだ。メイショウさんの馬だし父の池添厩舎だし自由に乗れたはずだからね。

1着04ダノンファンタジー(川田)

 好発を切ってしまった感じで、内外の様子を見ながら控えて好位の中目でとあまり良くない入り方となる。道中も好位馬群の真ん中で包まれた状態で動けないまま3角に入る。3~4角でも好位の中目で進めていたが、ちょうどウィクトーリアの後ろを確保してそのまま好位の外目で直線。序盤で少し置かれて外に誘導、そこからの伸びは地味だがそれでも差は詰める。L1で2列目、前のビーチサンバとウィクトーリアの叩き合いを外からしぶとく伸びてクビ差交わしての勝利となった。

 春の力関係から考えて3~4角でこの形で4角出口で置かれて直線に入った時にはまず3着までだなと思ってみていたので、この流れで差し切ったというのは個人的には驚きかな。超々高速馬場で最速10.5というようなトップスピードの質を求められた中で、まあ流石にこの地点では切れるほどではなかったがそこからしっかりと維持してきてビーチサンバを差す展開に持ち込んだ。正直ビーチサンバが一番理想的な競馬ができたと思っているので、これを差し切れたのは収穫となるんじゃないかなと。ローズSでは取りこぼして秋華賞でそこそこ頑張るイメージでいたので、この感じなら一段階評価を上げたほうがいいのかな。もちろんこのレースの展開自体は秋華賞とは全く違うんだけど、オークスである程度対応していたうえで、これまでにない競馬をローズSでやってきた。後半特化の競馬になったがこちらの予想を超えてきたかなと思う。参った。

2着11ビーチサンバ(福永)

 五分のスタート、そこから様子を見ながら促しつつじわっと前。ただ先頭列の4頭ぐらいが探りあっていたのでまずはコントロールしつつ、外から動いていったスイープセレリタスを3角手前で目標にしてスーッと取りついて2番手。3角で息を入れてペースをコントロールし、4角では前にいたスイープを目標に並びかけて直線。序盤の最速地点では外のウィクトーリアとの壮絶な叩き合いとなるが譲らない。L1でウィクトーリアを競り落としたが外からダノンに交わされた。

 多分今回のローズSでベストな競馬をしていると思う。前半は無理せずに入って、スイープが行ったタイミングでじわっと動いて勝負所までにベストのポジションを取れた。3~4角でも仕掛けを待つ立場ながら前に目標を置けたし4角でじわっとそれに並びかけていって直線勝負で一番前、余力もしっかりと残せていたと。かなりうまく乗ってくれたと思う。それでもこの形でダノンファンタジーに差されてしまったというのは意外というか、これはダノンの成長を褒めるべきなのかなと感じる。この馬自身は春のパフォーマンス通りかな。ウィクトーリアとの比較で見ても頑張っていると思う。ただワンパンチ足りんのよね…この競馬で勝ち切れんか…。

3着08ウィクトーリア(戸崎)

 五分には出て様子を見ながら好位の一角を狙っていく。窮屈で出入りの激しい流れになった中で、最終的には上手く好位の外目、ビーチサンバの後ろを狙って入っていく。3~4角でも2列目の外から4角で促しながら並びかけて直線に入ってくる。序盤でそこから追い出されてビーチサンバとのたたき合いに持ち込み先頭列。L1でわずかにビーチにハナ差及ばず、ダノンに交わされ3着も惜敗。

 戸崎にしては3~4角で早めに勝負に行くという形をとったなとは思う。ラップ推移的にL3の地点では11.0と速いラップも最速10.5から見ると一段遅い中でトップスピードに乗せて入っていきつつ、L1まで食らいつけたがビーチサンバ・ダノンと桜花賞組上位との比較でトップスピード戦では詰め切れずという感じ。まあほとんど差はないし、2番手グループは本当に団子なんだなと感じる。ダノンはその中から一歩抜け出してきたけど、この馬は春からの成長という点で目を見張るというほどではないかな。オークスの内容から適性的に本番でも面白い一頭だとは思うが、このパフォーマンスを考えるとダノンの方がいい感じで上げてきているんじゃないかな。

4着10シゲルピンクダイヤ(和田)

 まずまずのスタートを切って外目から様子を見ながら先頭列の外、そこから控えて2列目の中目に下げていく。道中も出入りが激しい競馬になり最終的には2列目の中目で進める形。3~4角ではビーチサンバの後ろで進めながらだが仕掛けられない。4角でビーチの後ろからじわっと促しつつ直線に入ってくる。序盤で前が壁という中で狭いところを割ってじわっと伸び始める。ただL1では桜花賞で見せた破壊力はなく、後退して4着。

 まあ、この状況であのスタートを切って前目で運ぼうというのはある程度仕方のない選択だったとは思う。ただ、結果的に中弛みで取りつくというよりは巻き込まれるような形になって直線で一気に加速していく競馬が求められてしまった。桜花賞でもL3最速だったからというのはあるかな。L1での伸びがなくなったのは、前が壁の状態で一気に動かして急加速させようとしたのがトップスピードを維持するうえで効率よくなかったかなという感じ。ビーチサンバやダノンとの比較で見たときにL1で甘くなる道理があんまりないんだよね。もちろん1800というのもあるが、桜花賞であれだけスローから後半勝負でL2でも来ていた馬だから、そう考えると緩い流れから一気に動かそうとしたのが良くなかったかも。前目内目につけるということは瞬時にある程度反応する必要があるってことでもある。まあちょっと難しい競馬になったし、ここは展開的に噛み合わなかった感じ。ただ秋華賞タイプでは無いと思うんだけどね。ワンターンでトップスピードを問われたほうがいいとは思うし、そのうえで3~4角でしっかりとスピードに乗せていくイメージが欲しいという感じかな。

5着01メイショウショウブ(池添)

 まずまずのスタート、外のダノンがいいスタートの中で内からすっと主張して主導権を握るかに思われたが、外からシャドウディーヴァらが絡んできたのでじわっと促してハナを再主張。ただこの辺りで怯んで控えて2列目のポケットに入り込む。最終的にはシャドウも前に入れて3列目と最悪の入り方。そこから中弛みで巻き込まれてポジションダウンして中団で3~4角はロスなく運んで直線。序盤で外に出すまでにダノンがそこまで伸びなかったので待たされるロスがあり、L1はそれなりに脚を使って5着。

 まあ一言で言えば池添はレースメイクが下手ってことで終わっちゃうんだけど、何がどう下手かを書かないとただの悪口になっちゃうから。まず前半のセンスのなさとして、2度ほど主張して結果3角までに控えていること。ここでは前半3Fで35.4だからそこそこには速いがそれでも厳しいペースというほどではないのは上がり3Fが33.4というところからもわかると思う。馬場を考えれば35.4という程度ならもうちょっと前半主張して引き上げても良かったレベル。2度ほど主張したときに行くんだという強い意識をもって運べば後ろも途中で絡むのをやめたと思う。ちょっと頭だけ出して様子を見ていたら外に絡まれ、また頭を出してというような感じでスローに持ち込むことを意識しすぎて結果焦れたルメールに外から動かれる。もう一つはこれを3角手前でやっちゃうこと。コーナーで前に入られればスピードを落とすしかないから、そこで想定外だったのがシャドウディーヴァにも前に入られて3列目になってしまったこと。これで終わったなという感じかな。

 一瞬で、しかも加速過程で良い脚を使う馬なんだから、直線までには2列目にはいてほしい。何故なら3列目内になると進路を取るのが途端に難しくなるのと、2列前までいかないと先頭に立てないので、瞬間的な一足だけでは足りなくなってくる。メイショウショウブはNZTの乗り方が理想ではあると思うが、あの形で目標の後ろにしっかりと付けられるかどうか。それができなかったのが致命的過ぎた。進路を求めていく上でダノンの伸び始めがジリジリだったのも痛かったがそれ以前だったね。まあ負けるべくして負けたし、馬の力でというより鞍上のレースの作り方が下手なのが大きい。池添ではしばらく買えないな。たまに嵌ることもあるかもしれんけど、意図的に作ることがほぼできていない。ノリに替わってほしいわ…ずっと結果を出すのは難しいだろうが、この馬にとってチャンスのあるタイミングでチャンスのある乗り方をしてくれるはず。池添とは決定的に合わない。ギアチェンジやトップスピードといった特化した面はとても才能があるタイプだけに本当にもったいない。池添は後ろから力を出し切るべき馬には良いんだけど、こうやってレースを作って支配しないといけないタイプの馬では悉く失敗している印象だわ。行くなら行く、控えるなら控える、肝心なのはレースを早めに落ち着かせること。この辺を意識してほしいわ…。まあ難しいだろうが。今日の自分の成長はこの馬を本命にしなかったことやな。結果はダメだったけど、池添というリスクをしっかりと判断しないといけないし、やっぱり騎手は大事。

6着12スイープセレリタス(ルメール)

 五分のスタート、そこから無理はせずに様子を見ながら内の各馬の出方をうかがう。ただお互いどうぞどうぞで中途半端な流れになり、様子を見つつじわっと並びかけて最終的に3角手前でハナを取り切って主導権を握る。そこから息を入れて3~4角でじわっと促しながら、外から来たビーチサンバに抵抗して直線。序盤で自分の脚は使っていた感じで加速はしているがここで半馬身ほど遅れる。L1で甘くなって後退して6着完敗。

 ん~まあ3角手前で外から動いて主導権を握ったのは正解だったと思うが、そこから息を入れてペースを落としてそこから中弛みからL2最速10.5と極端なトップスピード戦となってしまったのが痛かったように感じたね。L2最速地点でビーチサンバやウィクトーリアといったところに切れ負け(半馬身程度なのでこの馬自身でも10.6、加速はしているし速いラップは踏めている。相対的に。)していたので、結果としてみるともうちょっと3角手前で動いた勢いを使って3~4角で緩めずにリードを広げていっても面白かったかなと。この馬はどちらかというとエンジンが掛かってからのほうがいいタイプだし、TS持続力は底を見せていなかったからね。一度ロングスプリント的な競馬でどうだったか?というのを見たかったので、超超高速馬場でゆったり入ってしまったのをどう考えるかやね。まあそうやっても負けていたかもしれないけど、このレベルでのトップスピードの質勝負では難しかったかな。超高速馬場以上の場合は思い切りと、今馬に働いている運動エネルギーをいかに無駄なく利用するかが重要だと思う。

9着06シャドウディーヴァ(岩田康)

 五分には出たがいつもよりは良くないスタートで押してリカバー。ただ行く馬がいないので抑えて2番手でというところで外から一気にルメールのスイープセレリタスに来られて2列目の内に入れる形になる。3~4角でも内内で我慢しながら直線。序盤で2列目から進路がない状況、外に持ち出してというところだが途中から馬のピッチも落ちて無理はせず流していたという感じ。

 結果的な位置取りとしてはあれでよかったけど、仮に脚があったとしてもあの状況だと進路は取れなかったかな。ただ、それ以前にすっと加速できる余力もどうやらなかったっぽい感じはある。出来が良くなかったかな。前半で掛かりながら入っていたというのはあるが、それでもベストに近いポジション取りではあったしペースも遅かったからね…。もうちょっとL2ぐらいでは抵抗してほしかったんだが、進路がなかったにせよ手ごたえが怪しかった。良くなかったね。

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