競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

エルムステークス 2019 レース回顧・結果:モズアトラクション、超ハイペースの流れでしぶとく突き抜け重賞初制覇!

time 2019/08/12

エルムステークス2019のレース回顧・結果

札幌ダ1700m稍
1:41.9 46.5-49.4 H^3
6.5 – 10.6 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.1 – 12.3 – 12.4 – 12.6

展開分析・総評

 まあハイペースになるとは思っていたので展開としては辛うじて想定の範囲内ではあるが、それでも想定が47-48.5ぐらいのイメージだったので、それよりはかなり速い。超ハイペースで道中も全くよどみなく進んで消耗しているので、前半に質的な基礎スピードを求められてしまったと。正直武豊グリムにはノーチャンスだったと思う。これだけの時計が出る稍重で、前半の4Fは概算だが46.5は東京マイル並み。こういう競馬に対応できる馬でないと前目では難しいし、前目はリアンヴェリテぐらいしか残ってないからなあ。後ろで脚を残していた馬が上位に来たとみていいと思う。

1着04モズアトラクション(藤岡康)

 やや出負け気味、そこから無理はしないがそれでも下げ過ぎずに後方の内目で入っていく。道中もかなり前が飛ばしていく流れで後方で脚を残して向こう正面でじわっと進出、動きながら3角へ。3~4角で上手く中団内のスペースを使いながら徐々にポジションを上げて2列目付近で直線。序盤でそこから伸びて先頭列、L1で抜け出して1馬身半差の完勝。

 このレースは予想的には悔いは残るところもある(やっぱりハイランドを拾えなかったのは穴党としては反省しないといけんね)が、この馬を本命にしたのは週の頭からある程度決めていたのでここは会心。戦ってきた相手も違うし1700で流れて脚を使ってきていたから札幌替わりでかなり自信があった。その期待にこたえるかのように3~4角で上手く内内をロスなく立ち回ってくれた康太、そこで貯金があってラストで減速ラップをしぶとくばてずに差し切ってくれた馬。この辺が噛み合って鮮やかに抜け出してくれたね。この競馬ができるのであれば前半から流れてもいいぐらいだと思うし、むしろ変にコントロールされてしまうよりは流れてしまったほうがいいと思う。ただ、やっぱり本質はポテンシャルを活かして出し切る形だと思うけどね。平安Sがやっぱり強かったので、今のこの馬の力でチュウワやオメガとどこまでやれるか見てみたいね。いい馬だと思う。

2着13ハイランドピーク(横山和)

 五分のスタート、外枠で前が飛ばす形となったが、すぐに縦長になったことで意外と中団できれいに収まる。道中も中団やや前目で進めながら手を動かしつつ上手く内を拾っていく。3~4角で好位の内のスペースを上手く拾いながら押し上げて4角で外に出して直線。序盤で外のモズアトラクションにはあっさり交わされたがそれでもじりじりと食らいつく。L1ではモズとの差も広げさせずに食らいついて1馬身半差2着を確保した。

 う~ん…ちょっとね、この馬とも相性が悪いなという感じ。終わってみれば確かに札幌である程度質的に基礎スピードを求められてという中で、この枠なら逆に無理せずに中団ぐらいでいいやって選択も取れたわけで、狙わないといかんなという反省の方が強い。まあ、はっきり言ってサトノティターンが来ているので自分的に3連複・単は無理なレースだったと思うが、これに印を回せていたら内容的には良かった、で終われたんだよなあ。競馬って当たるのがベストだけど、やっぱり終わってから外しても自信が持てるような、悔いが残らないような予想をしないといかんと思う。その点でハイランドピークに印を打てなかったのは自分的には消化不良だね。10番人気まで落ちていたし思い切って狙うべきだった。

 馬自体は不安定な馬なんだけど、函館みたいに小回りでコーナーで器用さが求められる舞台よりは意外と単調でコーナーで動きやすい舞台の方が合ってるというのは去年も感じた。何なら去年のエルムSがかなりこれまでとイメージと違う競馬だったからね。その点でもあれをもう少し見直していればというところ。まあ時計が速かったので前半に質的なものを求められて良さが出たという点ではグリムと逆だと思っていいと思う。ハイランドピークが来てグリムが飛んだレースというイメージで。

3着06サトノティターン(藤岡佑)

 やや出負けから促しつつもやはり後方に下がっていくという感じで無理はしない。道中も後方外から進出しながら3角。3~4角で外々を回しながら正攻法で直線。序盤で中団からジリジリと伸びるがまだ地味。L1で前が落ちたところでぐんと来て3着争い4頭大接戦を外から制した。

 まあ正直3着は紙一重だったから、自分的には来られても仕方ないかなと思ってはいる。この馬が来ちゃったというのがちょっと読みにくい面はあるけど、流れた中で追走に苦労しつつも前がばてたところで差し込めたという感覚。ただこの馬は3~4角で内のスペースを拾った上位2頭と違って外を回しているんだよね。だからコーナーワークでどうしても差がついてしまったし直線での位置取りが悪かったから届かなかったという感じ。この競馬だと結構悪くないんだよなあ。嵌っての3着といい切ることもできない…嵌った部分もあるのはあるが前半部分で、後半のポテンシャル面は本物。まあ長距離戦では平安Sでモズアトラクションに敗れているのでまだちょっと差はあると思っているけど、この感じなら意外と全体で流れて単調な競馬のほうがいいのかなと思う。

4着11レッドアトゥ(福永)

 五分のスタートから軽く促しつつ中団には入っていく。道中もハイランドピークの後ろぐらいでじわっと手を動かしながら追走して3角へ。3~4角でもグリムの外から動いて直線。序盤でしぶとく伸びてくるがまだ地味。L1でなだれ込むが外のサトノティターンに交わされての4着。

 この馬も3着大接戦の一角だし、3~4角で外から正攻法の競馬だったから悪くない競馬だと思う。これまで1800を主戦場にしてきたけど、この感じなら1700のスピード勝負への対応はできるんじゃないかな。京都1800で下りから勢いをつけてなだれ込む競馬が合っているというのもあって、割と札幌みたいにコーナー緩くてスピードに乗せてポテンシャルを引き出しやすい条件というのはいいのかもしれないね。ある程度強気の競馬なら今後重賞でもいい勝負ができると思う。逆に小器用な感じはしないなあ。

5着14リアンヴェリテ(国分恭)

 まずまずのスタート、そこから激しく押してハナを主張して行くが1角までが短く内のドリームキラリが競ってきたので無理せず番手。道中も極端な超ハイの流れに乗って3角へ。3角でドリームの外に並びかけて先頭に立って1馬身弱の差で直線。序盤で踏ん張っていたが流石にしんどくなって並ばれる。L1ではそれでも踏ん張って3着争いの一角には残っていたが及ばず、5着。

 まあ、この条件だと相当難しい乗り方になるとは思うから責められんが…それにしたって入りの4Fが概算で46.5は流石に速すぎた。というか、テンの0.5Fで6.5ってかなり速いんよね。大外からスピードに乗って1角に入っているからここの負担も小さくなかったと思うし、かなり難しい状況の中で強気に基礎スピードで勝負を挑んでよく踏ん張ったと思う。札幌の場合は函館と違ってコーナーが緩いしここで内からスムーズに押し上げてくる馬が多くなる。この辺もなかなかスピードだけで押し切れない要素にはなるのだが、それでもよく踏ん張った5着じゃないかな。

6着07タイムフライヤー(池添)

 まずまずのスタートから押して積極的に先行、この流れに意外と楽に入っていって2列目付近。そこからコントロールしつつも2列目の外で流れに乗ってしまう。3~4角で単独の3番手で前2頭を追いかける形、4角で2番手に押し上げて直線。序盤で粘り込みを図るリアンヴェリテに並びかけて一瞬見せ場を作るがL1で甘くなり、最後は3着争い4頭の中でも少し見劣っての6着。

 まあ負けはしたけど、この競馬ができたのであればダート路線は十分チャンスがあるんじゃないかな。序盤からパワフルに前肢をたたきつけての先行力を見せてくれたし、芝並みの速度を序盤で求められた中ですっと入っていけたからね。ラストも甘くなったがコーナー地点での動きは悪くなかったし十分めどを立ててきたと思う。質的に高い基礎スピードを見せてきたので本来なら東京マイルとかでどうかな?と思うが芝スタートだとたぶんここまで行けないだろうからなあ。まあ、まだダートではこれだけしかないわけで、色んな条件を使ってベストを見極めてほしいね。特に小回りのコースでギアの上げ下げができるかどうかを見てみたいね。

7着12グリム(武豊)

 五分のスタートを切って無理せず楽に好位に入っていくが、ペースが速いのを見越していたか途中でコントロールして少し離れた好位。道中もテーオーエナジーを見ながら無理せず中団に近い位置で3角。3角で各馬が動いていくので外から仕掛けてはいるが反応がない。そのまま各馬に来られて中団から直線を向くが、そのまま伸びずに3着争い4頭の壁からは明確に離されての7着完敗。

 1000通過を見た段階でノーチャンスだなと思ってみていた。この馬は基本的にどこかで息を入れてギアの上げ下げの上手さやある程度のポテンシャル、ある程度のトップスピードといった色んな適性を引き出せるので強い。基礎スピードもある程度は持っているが、上がり切ってしまうと難しくなるというのはこのレースが証明する形になってしまったと思う。豊としてもある程度前半無理はしたくないという感覚だったと思うし、それは正解だったと思う。ただ、如何せんああやって前が淀みなく進めてしまうと自力で動くしかないし、後ろからも仕掛けられると早仕掛けするしかない。完全に素材の勝負になってしまったからね。こうなるとモズアトラクションのような素材型には太刀打ちできない。地方交流でペースが落ち着けば総合力て戦える、或いは前走のマーキュリーCみたいに低調なメンバー構成で2000ならハイペースでもやれたけど、札幌の1700だと小器用さがあんまり問われないからね。コーナーも緩いしスピードをキープしやすい、上げやすいから素材型の方が上になってくる。その点でもかなり難しい競馬になっちゃったなという印象。もうちょっと緩ければ後半余裕も持てたと思うが流石に3秒の超ハイだとグリムのあの位置でも消耗してしまったと思う。

競馬をやって何が悪い。分析note…弥生賞から高松宮記念まで!



Links

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。