競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

シルクロードステークス 2019 レース回顧・結果:ダノンスマッシュ、強烈な末脚を引き出し重賞連勝!

time 2019/01/27

今週のツイキャスは喉の調子が酷いのでお休みさせていただきます…。体調自体は全く問題ないのですが、とてもライブに耐えうる状況ではないので自重いたします(具体的に言えば少し息をしたり喋れば、すぐセキが出てしまうレベルです)。すみません。

シルクロードステークス(GIII)レース回顧

京都芝内1200m良
1:08.3 33.3-35.0 H^2
11.9 – 10.3 – 11.1 – 11.4 – 11.7 – 11.9

展開分析・総評

 今年はハイペースもあるかなとは思っていたけど、セイウンコウセイの単騎という形で実質的にはそうでもないという競馬になった。ミルコのラブカンプーとラインスピリットが思った以上にしんどくなったことで内の馬が蓋をされて外の馬が押し上げてくるという特殊な展開になった。中団内内で進めていた馬は結構詰まっていたので外差しが上位を席巻した理由はその辺かも。そう考えるとダノンスマッシュは良く捌いてきたなと思うが、進路確保中に後ろの馬に幾らか不利を与えている。

 馬場的に外差し有利だった可能性も考えた方が良いと思う。10Rでボールライトニングが外差しであっさり抜けたときにちょっと違和感があったし。あれは2F戦だから外からの方が良かったとはいえあそこまで顕著だと馬場差を考慮に入れないといけない。

1着02ダノンスマッシュ(北村友)

 まずまずのスタートを切ってまずは促して楽にハナ争いに加わる。ただ外からセイウンコウセイが行き切ったので無理はせずに好位列の内で我慢しながら3角へ。3角下りでスペースが無くてブレーキ気味だったが、外からアレスが引き上げてくれたことで3列目の内のスペースをぴったり立ち回って直線。序盤で進路を中目に、というワンテンポ遅れた仕掛けになったが最後までしぶとく伸びて突き抜けた。

 L1で前が落としているのは確かだし、3~4角で最内を通せたことが噛み合った展開になったので結果的に好騎乗になったという感覚ではある。まあ1200m戦なんてその辺の加減は運だし、京都1200で内枠だと基本的にこの乗り方しかできないからね。まあそういう意味ではしっかりと落ち着いて進路を中目に取ってきて捌いたので仕事はできたかなと思う(少し強引で後ろの2頭ぐらいに不利を与えていたが)。正直9Rのセプタリアンの騎乗に不満が多かったので(出負けから出していって勢いがついて捲るでもなく3角下りでブレーキブレーキで外々)、どうかなと思っていたけど内枠で我慢する競馬が合ってる。だからまあ展開が噛み合えば来る騎手やね。

 ダノンスマッシュの良いところはトップスピードに乗ってからの持続力が高いところかな。今回も3~4角でタイトに立ち回って分がL1で落としたところでバテ差しできた要因にはなるが、それでも突き抜けたからね。馬の能力も高くないとここまで突き抜けられない。

2着08エスティタート(浜中俊)

 出負けしていたが促しつつ中団馬群の中ぐらいには入っていく。3~4角では中団馬群の外から押し上げるアレスバローズの後ろから押し上げて追走して直線。序盤でそこからじりじりと伸びて2番手、L1でしぶとく伸びるがダノンスマッシュには交わされ、最後はティーハーフに食らいつかれたが2着を死守。

 3~4角でセイウンコウセイとの差を詰めているので2列目以降はコーナーで速いラップを踏んでいると思う。そこで外々を回して押し上げて最後までしぶとく踏ん張っての2着は内容的には立派で正直かなり驚いている。京阪杯はキレ負けした感じだけど、内枠で我慢しながらというのは良くないのかな。コーナーで速いラップを外から動いた中でかなりしぶとく脚を使ってきたなら1200路線でも軽視できない存在となってきたかな。この馬もハイレベル牝馬重賞戦線でそこそこやれていた馬なんだよなあ。やや混戦だったとは思うけど、次走以降も警戒が必要だと思う。ただ8枠各馬が好走できているように、展開や外差し馬場の影響もあったかもしれないから判断が難しい面もあるね。

3着18ティーハーフ(国分恭)

 五分には出たが二の足が遅くやはり最後方近くからの競馬。3~4角でも最後方列で外々を回しながら4角出口で押し上げて中団で直線。序盤でそこから一気に伸びてきて勝つか?という勢いもL1で甘くなりダノンに抜け出され、ジリジリなだれ込んで2着争いも及ばず3着。

 3~4角で外からというのは基本的に京都1200では難しいんだけど、今回はそこで2,3番手のラブカンプー、ラインスピリットがしんどくなってしまったので内の各馬がペースを上げられなかったし、その間に外から動く流れができて、それに入っていって脚を出し切った形になると思う。京都1200得意で後半型のTS持続でも強いというのはあるけど、それでも展開の綾が大きいかな。アレスバローズがスイッチを入れてくれたし、内の各馬が前のラブ・ラインが甘くて動けず我慢させられた、といったところが噛み合ったかなと。ただ57kgで差し込んできたのには頭が下がる思い。9歳馬だからねえ…。馬主孝行の馬やね。

4着16アンヴァル(松山)

 五分のスタートからある程度促しつつだが2列目勢が結構雁行状態になるので無理はせずに中団からじわっと促しつつ好位に取り付いて3角に入っていく。3~4角でも好位の外々から進めていたが先にアレスバローズに動かれて手が動いて直線。序盤で少しブレーキしてアレスが前に出た後ろからしぶとく伸び返して最後は際どく踏ん張るが馬券圏に残れず4着。

 4角で外からアレスに来られたのは厳しい展開だったと思うし、直線入りでは少し手綱を引いているようにブレーキせざるを得なかったのは流れとしてはマイナスだったと思う。ただそれでも最小限で冷静に対処してアレスが内に切り込むのを読んで直後からスペースが空くのを待って追い出したという松山のクールな対応は良かったと思う。流れとしては3~4角で外からの馬が2~5着を占めているので、展開や馬場が噛み合った可能性は否定できないけど、こういう競馬でも上位に来る安定性は確かなのかな。と同時にやはりワンパンチ足りないのも事実で、高いレベルではちょっと足りないのかな。

5着17アレスバローズ(川田)

 まずまずのスタートを切ってそこから促しつつもやはり最序盤は中団外目。3~4角で中団の外々から4角で仕掛けて2列目外まで押し上げて直線。序盤で内に切り込んで先頭に立つ。しかしそこからL1で甘くなって最後は外差しに屈した。

 まあもちろん展開上一番最初に仕掛けたので甘くなっても仕方がない面はあるし、外差し傾向といっても4角ではかなり外から動いていったからね。速いラップを踏んでいったのも遠心力が働くコーナー地点では痛かったと思う。それもあるが、最後に最内まで切り込んだが、今の馬場状態だとそれもよくなかったかもしれんね。9~11Rを見ても日曜は特に外差し傾向が顕著に出ていた印象だったから。馬自体はこれできっかけになればというところかな。本来はもうちょっとやれていい馬なんだけど、夏の良いころに比べるとここ2走の内容が良くなかった。そこからの上昇は見せたと思うので、本番に向けて上げていけば怖い馬かな。

11着01ナインテイルズ(福永)

 五分のスタートからある程度促していたが中団ぐらいでの競馬となる。3角手前まで少し促して追走、3~4角で中団内内で進めていたが番手以降がペースを上げず、外の各馬が仕掛けていく中でスペースが無いところに閉じ込められた。そこから我慢してからスペースは確保。ただそこからの伸びもなくいまいちで11着完敗。

 運が無かったのは確かだが、それでもワンチャンスはあったと思う。直線で我慢させられてできたスペース、脚があればそこで加速してダノンの後ろまで持って行くチャンスはあったかな。ただ、そのスペースができてから鞭が入っても全く反応できなかった。3~4角で減速に巻き込まれた可能性は高いし仕方ない面もあるが、ダノンは待ってからでも動けているからね。

 福永の騎乗としては運が悪かったとしか言いようがないレベルだし、それでも直線でワンチャンスは作れたから、個人的には悪くはないと思う。というよりまさかラブカンプーとラインスピリットがあそこまで動けないとも思わないからね…。内の差し馬にとってはその辺が想定外だったと思うし、誰が乗っても難しい展開だったと思う。それでも馬は充実期にあったと思うので伸びきれなかったのは意外だったな。

15着14セイウンコウセイ(池添)

 まずまずのスタートから押して押して徐々に二の足に乗せ、ハナを取り切る。そこからはペースを落さず一頭だけ単騎で進めていく。3~4角で外から各馬に詰められて1馬身ちょっとのリードで直線。序盤であっさり減速して捕えられ、L1で失速した。

 ここまで甘いとなるとやっぱり内がダメだったんじゃないか、という説が強くなってきたかな。Aコース最終がそうでもなかったしBコースに替わるのでもうちょっと内が残るかな?というイメージがあったが、むしろ逆の傾向になってきていると思う。まあこの馬自身が+10kgと馬体増でもあったのでその辺の影響もあるかもだし、難しいところではあるが。もう少し時間がかかるのかな。

18着10ラブカンプー(M.デムーロ)

 好発から押してハナを主張、外からセイウンコウセイが行き切ったのでそれを行かせて内に切り込みながら番手で進めていく。3~4角でも離れた2列目の内内で進めて4角出口で追い出される。しかし序盤でミルコも追わずに諦めていて、最後まで下がり切ってしまった。

 ミルコの気持ちがわからんが、諦めるのがちょっと早すぎた。L2の地点である程度は反応できていたし、流石にあそこですぐに追うのをやめるというのはどうかと思う。もちろん、前のセイウンコウセイが下がってくるというのも感じたと思うしその時点で進路確保ができていなかったので、詰まるリスクを嫌ったのもあるかもしれないが。いずれにせよ、あそこまであきらめるのが早い、馬が下がる前に追うのをやめてしまったからね。後は失速させて負荷を懸けないようにというところは良いが、ちょっとね。ミルコはあまりよくない状況なんだろうか、心配になるね。ちょっと今は信用できないわ。

 馬自身はもうちょっとセイウンについていっても良いタイプだったと思うけど、今の馬場で京都1200だとなかなかレースメイクが難しいというのはあったかな。L2では反応仕掛けていたので流石にもうちょっと踏ん張っていても?とは思うが難しいレースにはなっていたと思う。

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