競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

JBCスプリント 2018 出走予定馬:キタサンミカヅキ&森泰騎手想定

time 2018/10/31

JBCスプリント 2018 出走予定馬:キタサンミカヅキ&森泰騎手想定

第18回 JBCスプリント(JpnI)出走予定馬展望

日程:2018年11月4日()
コース:京都ダ1200m

予想用・出走予定馬一覧

キタサンミカヅキ(森泰騎手想定)

南関の短距離エース、前哨戦の東京盃を制したキタサンミカヅキが初の中央開催となるJBCスプリントに出走予定だ。鞍上はまさに不死身の森泰斗、得意のインコースの立ち回りを引き出して淀の1200も攻略なるか?

結構大井巧者のイメージも強いんだが、意外と高速ダートで淡々とした流れでも中央時代にはやれているので扱いが難しいところはある。ただ、森泰斗とのコンビで3連勝と、どうも人馬のコンビも合っている印象。8歳馬ながら充実期でこれもチャンス十分だろう。特に今回は逃げ馬候補が多く、芝からの転戦組が読みにくい面もあるので好位で運べるのも良い材料だろう。

東京盃(JpnII)1着

大井ダ1200m良 15頭3枠4番
1:12.1 34.4-37.7 H^4
12.2-10.7-11.5-12.3-12.1-13.3

まずは前走の東京盃から振り返ろう。大井の1200m戦だが時計が少し掛かっていて3.3と超ハイでも1:12.1という決着。L3の4角地点で既に12.3と前が落ちてくる流れでそこからの直線再加速はあったが基本的にはL1までばてずに踏ん張れたかどうか。前半の基礎スピード面が問われた一戦。

4番枠から五分のスタート、そこから二の足で先行争いに加わっていって最終的には2列目の中目で様子を見る。3角で2列目のポケットの位置を確保しつつ前にスペースを置く、4角でそのスペースを使いながら押して押して追走して直線。序盤で2列目半ぐらいから内を突きつつしぶとく伸びてくる。L1でネロとマテラスカイの間を割ってしぶとく伸びて差し切った。

森泰斗が上手く前にスペースを置きながらも4角でそこを活かして早めに仕掛ける意識。それでも直線入りで再加速するところではそこまで伸びたというわけではなく、やはりL1でのバテ差しが一番だったかなと。その点ではネロがこのペースでマテラスカイを引っ張ったのもあるかな。ただ、こちらはネロより斤量が1kg重い状態でもあったし、内で砂を被ってもしっかりと対応できるのは淀の1200では魅力かな。それにネロは手ごわかったにせよ3着以下は完封しているからね。厳しい流れの中で2列目で脚を使いつつ最後まで伸びてきたように基礎スピード面はかなり高いレベルにある。

さきたま杯(JpnII)2着

浦和ダ1400m良 11頭1枠1番
1:26.2(+0.0) 35.1-38.6 H^4
12.1-11.0-12.0-12.5-12.1-13.6-12.9

浦和のさきたま杯でも1400m戦で超々ハイペースという流れになったがここでは後方から脚を使う形となった。L2-1で再加速の流れになったが、サクセスエナジーとともに3着以下を引き離す中での2着。この馬としては難しい形になったがしっかりと後方から押し上げつつでも脚を使ってきた。

1番枠からまずまずのスタートだったが外から内に各馬が切り込んできたので控えて後方。道中もノブワイルドがペースを超ハイで作る中で後方で無理せず立ち回りつつ外目に誘導。3~4角で外から一気に動いて押し上げながら好位列、4角でそのままの勢いで2列目に並びかける。直線でサクセスエナジーとの叩き合い、グレイスフルリープらは引き離して最後は競り合いとなったがわずかに及ばなかった。

3~4角で外から勢いをつけて入ってきて直線でしぶとく伸びてきた。特に3~4角では外からサクセスエナジーよりも良い脚色で入ってきていたし、かなりしぶとく最後まで伸びきったと思う。後ろから運んだのは結果的に正解だったとは思うけど、1400でも流れにうまくかみ合えば十分戦えるなというのは見せたかな。

東京スプリント(JpnIII)2着

大井ダ1200m良 16頭4枠7番
1:12.1(+0.3) 34.4-37.4 H^3
12.3-10.8-11.3-12.4-11.9-13.1

大井1200でも5走前の東京スプリントでは2着でグレイスフルリープの逃げ切りを許した。ペースも速いがL3-2で12.4-11.9と比較的明確に加速が問われた一戦ではある。内で包まれた分も少し影響したラップ推移ではあるかな。

7番枠から五分のスタート、促しながら好位の中目で入っていく感じで序盤は悪くないが、3角手前まで大きく横に広がって、という中で中団まで控えて進める。3~4角で雁行状態となっている好位列の中目で待たされながら4角で進路を探りつつ直線。序盤で追い出されるが少し反応が鈍い。L1で3列目からしぶとくバテ差してラスト100でグンと来て2着は単独で確保した。

超ハイではあるが3~4角での緩みの中で雁行状態の好位に入るのを嫌って中団、そこでスペースを探しながら減速に巻き込まれ、直線で再加速しながらも進路をとっていくという作業が必要だったと。そこでどうしても直線早い段階で勢いに乗せきれずにいて、L1でようやくという感じ。悪くない判断だったとは思うけど、豊のグレイスフルリープが上手くコーナーで息を入れて加速をある程度問われる展開に持ち込んだのが決め手だったかなと思う。3着以下とは内容的には上だし、実際淀みがそこまでなかった東京盃ではグレイスフルリープを退けているからね。

JBCスプリント2018への展望

京都はJRA所属時代は正直そんなに良いイメージはなく、どちらかというと芝スタートの中山でスピードに乗って良さが出た印象。ただ、それ自体は今もそんなに変わってないかな。実際大井でも前走の東京盃でも要所で多少とはいえ加速が問われた時にそこまで反応できなかったしL1でのバテ差し。東京スプリントはそれより加速度が大きくなったが直線入りでは少し置かれていたからね。ハイペース適性が高く基礎スピードで押していく方がいいという点では京都1200のOPぐらいだと後半要素が問われていまいちだったかも。

ただし、それはあくまでコントロールされた場合の話。今回はネロ、グレイスフルリープ、もちろん武豊のマテラスカイもいてダート路線だけでもこれだけの快速馬が集まった。加えてセイウンコウセイやレッツゴードンキ、ナックビーナスと芝路線からある程度基礎スピード面を秘めている馬が参戦するのでペースが上がってくる可能性はかなり高い。基礎スピードが高いし重馬場も問題ないタイプで、ペースが上がり切れば3~4角で緩みにくい京都の方が個人的にはこの馬の力を出し切りやすいんじゃないかなと。少なくとも2~3秒のハイペースでは大井の1200路線で総合的には一番上の競馬をしている。ネロなんかは厄介だけど、現状この馬が総合的に一番の可能性は高い。あとは平均ぐらいでコントロールされて後半でトップスピードの質的な要素、上がり勝負に持ち込まれないかどうか。ハイペース上等タイプで内で包まれても問題ないし、内枠を引いて逃げ先行勢の激流からあまり離れず好位内で進めることができればだし、中団からでもコーナーで緩みにくい京都1200なら届くチャンスはあると思う。本命候補の一頭。

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何悪。分析note2023



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