競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

富士ステークス 2018 出走予定馬:クルーガー&石川裕騎手想定

time 2018/10/17

富士ステークス 2018 出走予定馬:クルーガー&石川裕騎手想定

第21回 富士ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年10月20日()
コース:東京芝1600m

予想用・出走予定馬一覧

クルーガー(石川裕騎手想定)

今年も京都金杯で2着するなどまだまだ頑張っているクルーガーが富士ステークスに出走予定だ。前走の東京新聞杯では好位から伸びあぐねての8着と物足りず、そこからの骨折明けということで不安も多い。それでも歴戦の猛者、ここで鮮やかに復活となるか。

この馬もトップレベルではある程度時計が掛かっている中で結果が出ている。一方で軽い馬場で時計勝負・上がり勝負になると苦戦している印象だし、良馬場では疑問符が付くかな。今のマイル路線はレベルが高いからね…。

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京都金杯(GIII)2着

京都芝外1600m良 13頭8枠13番
1:34.4(+0.1) 46.8-47.5 M
12.2-10.6-11.4-12.6-12.4-12.1-11.4-11.6

2走前の京都金杯から振り返る。この時は良だが時計が掛かっていた状況で、ペースは平均。ただし中盤で12.6-12.4-12.1とかなり緩んでの2F戦なので、個人的には中弛みで我慢させられてもしっかりと伸びてきたのは評価したいなと。力の要る馬場が合っていたのはあるが。

13番枠からまずまずのスタートを切って無理せず軽く促す程度で好位の外目。そこから下げて中団にという感じ。レッドアンシェルを見ながら進めていたが3角付近の緩みで徐々に凝縮する中で中団馬群でじっと我慢、そうしているうちに外から一気に各馬が上がってきて中団で包まれて直線。序盤でスペースはあったがさすがに反応が鈍い。L1でようやく伸びてきたが2着まで。

ブラックムーンの武豊が理想的な競馬をした一方で、こちらは流れに合わせすぎた。前半はそこそこ流れていたのに中盤で緩くなった。クルーガーとしては長く脚を使えるのが武器なので、本来ならこの淀みで外からじわっとエンジンをかけて早めに押し上げる選択が欲しかったがずっと我慢して12秒台の流れに乗ってしまった。先にそこで勢いをつけて直線に入ってきたブラックムーンの方が先に伸び始めたのはラップ推移からも当然だし、乗り方として消極的だったのが響いたと思っている。こういう馬場で出し切れれば強い馬なんだが、出し切る形にならなくても2着にこれたというのは収穫としてはあるかな。

東京新聞杯(GIII)8着

東京芝1600m良 16頭4枠7番
1:34.5(+0.4) 47.6-46.5 S^1
12.4-11.4-11.6-12.2-12.4-11.1-11.0-12.0

前走の東京新聞杯も良馬場ではあったが雨の影響が残っていてそこまで高速状態というほどではなかった。ペースは1.1でややスロー、L2最速で11.0だがL3でも11.1と速いラップでL1は消耗気味なのでバテ差しも可能なライン。それと同時にL4-3で1.3のギアチェンジを要求されているのでイメージ的には馬場の違いはあれど去年の富士Sに近いといえば近いレースだったが…。

7番枠からやや出負け、そこからリカバーしつつ好位の内目まで入っていく。3~4角でも好位の内内で我慢、3列目で直線に入っていく。序盤で追い出されてL2でも3列目付近に入るが伸びがない。L1のバテ差しでどこまでと言うのも物足りず、雪崩込むだけに終わった。

33秒台の上りを使ってスパッとというタイプではないし実際ここでも34.0なので自分の脚は使っているのかも…とも思うが少し物足りなかったかな。L1での伸びはもうちょっとほしかった。要所でギアチェンジが問われたり、最速ラップも11.0と質的な部分を要求されたのも痛かったと思うし、こういう競馬になってしまうと難しいのかな。他の馬もペースが遅く脚を削がれなかったからね。

富士ステークス(GIII)3着

東京芝1600m不 15頭7枠13番
1:34.8 47.8-47.0 S^1
12.6-11.3-11.7-12.2-12.0-11.2-11.2-12.6

昨年の富士ステークスでは3着と健闘。不良馬場で時計も掛かったこともあるが、ペースはややスロー、そこからのL3最速タイでL1は12.6とかなり減速した。ここでのバテ差しが利いた一戦だったかな。

13番枠からやや出負け、二の足もいまいちで最後方近くまで下がってしまう。道中も促しながらだが幸い馬群はひと固まりになったので最後方近くでも前との差はそこまでない状況で3角に。3~4角でも最後方列の中目を通して直線。序盤で上手くイスラボニータの後ろをとれてその後ろをひたすら追いまくってL2で中団列を切り裂いてくる。L1でさらにしぶとく伸びて最後は内で粘るレッドアンシェルは交わしての3着。

エアスピネルやイスラといったところには完敗だが、それでもL1までしぶとく脚を使ってきたように、本質的にはTS持続が一番の武器ではあると思う。マイラーズCを勝ってはいるものの、基本的に高いレベル相手では少し渋って力の要る馬場になった方が安定している印象ではある。3走前のマイルCSも0.3差まで差し込んでと内容的には悪くなかったからね。

富士ステークス2018への展望

府中マイルは良馬場だと苦しむかな…という感じはしている。少なくともこれまでの実績を見ても10秒台の脚を使える感じではなく、最速地点では常に苦戦している。マイルだと力の要る馬場か、マイラーズCを勝った時みたいに4F戦で分散して最速11.3程度で落ち着くか、というぐらいの条件は必要かなと。基礎スピード的にも強気になれないしゲートもそこまで安定しない。31秒台の決着の不安もあるしスローになったとして後半33秒台前半~半ばぐらいになるとトップスピードの質も必要になってくる。そこそこ人気しそうな感じはするんだが、個人的にはここは切って妙味、マイルCSで馬場が昨年ぐらいの感じになればヒモ穴で、という感覚かな。瞬間的な切れ味を要求されると牝馬路線が手ごわいし、流れたとしてエア・ペルシアン上位2頭も手ごわいからね。ここはなかなか手が出ないかな。

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何悪。分析note2023



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