2019/02/02
第79回 菊花賞(GI)出走予定馬展望
日程:2018年10月21日(日)
コース:京都芝外3000m
予想用・出走予定馬一覧
ジェネラーレウーノ(田辺騎手想定)
今年は京成杯を制して皐月賞も3着、前哨戦のセントライト記念も制した中山マイスター・ジェネラーレウーノが菊花賞に出走予定だ。前目からしぶとく粘り込むスタンスでここまで結果を残してきたが、3000mへの延長が当然課題となる。勇猛果敢に攻めて名前通り、一番を狙いたい。
この馬はタイプとしてはどちらかというと前半の基礎スピードでガンガン押していきたいタイプだと思っていて、前走のセントライト記念は後半型のL4最速で押し切る競馬となった。ただ、正直レベル的にどうだったかなと思うところはあるし、当時はかなり軽い馬場だったはずで時計的にも物足りない。皐月賞がベストバウトだと思っているので、あの感じだと3000はちょっと長いかもしれないというイメージかな。前走で後半型でも一定レベルやれているのでこなしてくると思うけど、タイプとしてはメイショウテッコンの方が適性は高いかなとみている。
セントライト記念(GII)1着
中山芝外2200m良 15頭3枠4番
2:12.1 60.9-59.2 S^2
12.4-10.9-12.3-12.4-12.9-12.0-11.5-11.2-11.6-12.3-12.6
前走のセントライト記念から振り返りたい。この時はまだ自分でも中山の芝の状態が読みにくかったんだが、結果的にみてもかなりの高速状態にあったとみるべきで、騎手の方があまりうまくペースを作れていない状況だった。そんな中でこのレースでは幸のタニノフランケルが積極的に単騎で進めてそれでも1.7のスロー、ラップ推移的にはL4最速で後半の仕掛けが非常に早くこれをタニノフランケルがしかけてきた。後ろの馬もそれを捕える動きになるのでコーナーで速いラップを踏んでいただろう。ただL1は正直かなり落としたなという印象。
4番枠から好発、押して押してハナを主張も外からタニノフランケルが競ってきて奪われる。それでも番手で無理せず進めて実質的にレースを支配。道中もタニノが2馬身ほど離して進める中で様子を見ながら序盤はスローの流れを作る。しかし途中からタニノがペースを引き上げて差を広げていく中で、ワンテンポ待って追いかけず2番手のまま。3~4角で押して鞭も入ってここで一気にペースを引き上げて差を詰め直線。序盤で5馬身差ぐらいあると思うがそこから一気に詰めて2馬身差L1で抜け出したところに外からレイエンダも伸びてくるがしっかりと振り切って1馬身1/4差の完勝だった。
このレースは単騎でタニノが離したので読みにくいけど、3~4角でジェネラーレの田辺が仕掛けて差も詰めてきていたのでおそらく2列目以降はL3最速で11秒前半の脚を要求されていると思う。そこで後続は外から脚を使う形になっているので田辺の好判断だったと。ただし、この時の馬場を考えるとL1はもうちょっといいラップを踏めてほしかったし、時計的にもやや物足りないところはある。正直に言えば11秒前半ぐらいは出ていいペースと馬場で、5F勝負なのに後半5Fが59.2というのは少し不満が残る。もちろんタニノフランケルが飛ばしたのが影響しているにせよ、他の馬の上がりを見てもL1は結構落ちている。差し込む余地がかなりあったと思うし、レースレベルはあまり高くないかなと。
日本ダービー(GI)16着
東京芝2400m良 18頭8枠16番
2:25.3(+1.7) 60.8-58.3 S^2
12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2
後半の4F戦となった日本ダービーでは惨敗となった。折り合い面での問題はあったが、2.5と超スローに肉薄しているぐらいだし、多少は仕方ない。後半の4F戦という競馬で早々に脱落したのは気がかりかな。
16番枠からまずまずのスタートを切って外から内に切っていく。番手の位置までつけてそこからコントロール、2角辺りでは少し頭を上げるような感じで少し折り合い面で苦労する。道中も一貫してスローという流れで向こう正面では折り合いながら3角。3~4角で徐々にペースが上がっていきエポカドーロを目標にしていたがなかなか手ごたえが悪い状況で直線。序盤で既に3列目に下がり、L2の段階で最後方に近いところまで失速。最後も流していた。
4角でペースが上がっていく段階で既に置かれていたからね。折り合い面もそこまでひどかったわけではないし、後半勝負に特化した中でトップスピードを引き出すところで動けなかったのは良い材料ではないね。2400の距離が長い可能性もあるのかなと思っている。
皐月賞(GI)3着
中山芝内2000m稍 16頭5枠10番
2:01.4(+0.6) 59.2-61.6 H^2
12.6-11.0-11.9-11.5-12.2-11.9-12.4-12.4-12.7-12.2
皐月賞では稍重で時計がかかる、ややタフな馬場状態。その中でペースは2.4とかなりのハイ、そこからのL5最速戦でこの馬は前の3頭に入っているわけで、このペース・ラップに近い競馬をしていると。パワー型の基礎スピードで粘った形になる。
10番枠からまずまずのスタートから楽に先行争いに乗っていく、様子を見ながらだったが最終的には前の3頭の厳しい流れの中に入っていく。道中もアイトーンを見ながらの競馬で後続を大きく離して3角。3角でアイトーンが少し離していく中で必死に追走、4番手で2番、1馬身差ほどで直線。序盤で逃げるアイトーンを捕えるが一気にエポカドーロに来られる。そのまましぶとく踏ん張るもサンリヴァルに差されて3着を死守したところまで。
エポカドーロ以降の馬は後半のポテンシャルで勝負してきたのに対して、こちらは前半のパワー型基礎スピードを活かしてリードを広げてそのリードを守り切る、というスタンスで攻めた。後半は甘くなったがそれでもこの厳しいペースに乗ってリードを広げたことで3着まで踏ん張れたという見方で良いと思うし、今の段階ではこういう競馬が合っていると思う。一応セントライト記念で後半のロンスパの競馬に対応してきたが、あれも最内をロスなく前受けして後続に外から脚を使わせた面もあるからね。
菊花賞2018への展望
タイプ的にはエポカドーロ・メイショウテッコンという長距離適性が高そうなギアの上げ下げが上手くポテンシャルも秘めている先行馬がいるので、それより前で基礎スピードを活かしたいんだが3000だとどうしても息を入れたくなる。今年は時計が掛かっているなかで、騎手の意識的に中盤でペースが全く緩まないというのは難しいかな。後半のポテンシャルで結果を出してきているわけではないし、前走も結局ポジショニングと3~4角ではやめに仕掛けたとはいえ最短距離を通せたことも大きい。前目からの競馬ができるという中で選択するならこの馬ではなくエポカドーロ・メイショウテッコンの2頭、さらに怖さがあるアフリカンゴールドといったところになってしまうかなあ。個人的には今の馬場で雨が降って昨年ほど極端ではないにせよ力の要る馬場になると怖いかなと思っている。前半からバランス的に厳しい流れになった方がいいかな。今の段階では馬券的に手を出さない可能性が高い馬だけど、ゲートが上手く二の足も速いので主導権は取りやすい。大逃げの形になったり雨が降って前半からタイトなら怖さも出てくるかな。流れに沿っての競馬で後半型が脚を出す余力を持っていると難しいと思っている。エポカドーロに対してどこまでリードをとれるかが重要かな。
重賞予想解説者:北条直人
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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平均の約3~4倍、、
さらに、的中を重視したいときには「的中率90%の反則技指数」、高配当を狙っていきたいときは「魅せる穴馬HitMake」と使い分けることができる。このあたりは、その時々のお財布事情次第で使い分けるとよいとは思います。