2019/02/02
エリザベス女王杯2023の予想
京都11R 芝外2200m
馬場想定:良、やや高速馬場想定
風向想定:南西3m/s想定
馬場・風向き
土曜は稍重ではあったが、思った以上には時計が掛かっていたと思う。標準には間違いなく入っていて、ややタフぐらいまで視野に…という感じかな。まあそこまでは重くなかったので判断が難しいが、想定していたよりは雨の影響があった。明日は乾くのでこれでどの程度…だが、やや高速~標準ぐらいの想定が妥当なところかなと。風は南西からなので4角地点が完全追い風に、HSも追い風に近くBSは向かい風と言っていい。
展開予想
逃げ馬がはっきりとはしない。ディヴィーナが行くのかどうかだが、それに関わらず外からある程度アートハウスが先行してくるだろう。坂井瑠星はある程度ポジションを決めて入ってくる印象だし恐らく番手外狙いでディヴィーナの出方を窺いつつになると思う。外からはマリアエレーナがどこまで行くかだが、最近はそんなに出足が良くないので難しいところ。ククナ辺りの方が先行してくる可能性もある。内からはローゼライト辺りが先行してという形。外の先行・好位勢が多くゴールドエクリプスやビッグリボン辺りも前目を狙ってという競馬になりそうで、ちょっと前半は読みにくい部分はあるかもしれんね。
ペースは恐らく上がらないだろう。馬場も重いという感覚を土曜で騎手が持ったと思うし、回復するとしてもそこまで極端に高速化にはならないだろう。ディヴィーナが逃げるのかそれとも違う馬が押し出されてしまうのか次第というのでだいぶ違ってくるが、一応62-58.5ぐらいで2:12.5前後としておく。スローで上がり切らないだろう。バックストレッチが向かい風になりそうというのもある。まあ、何かが思い切って単騎でとかになれば別だが、それでも離れた位置では上がってこないパターンだと思う。
予想
◎09アートハウス
○?(noteのみ)
▲?(noteのみ)
△02ルージュエヴァイユ
△07ジェラルディーナ
×11ライラック15ビッグリボン
3連複:◎軸○▲△×BOX
3連複:◎○軸▲△×流し
3連単F:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×
◎アートハウス
本命は割と悩まずにアートハウスで決まった。枠の並びを見たときにこれを本命に偏って、土曜の馬場を見て確定させたという感じ。もう一つの候補は枠の並びがちょっと嫌だなということで下げた。
まずアートハウスにとって不遇だったのはずっと京都のエリ女が無かったことだと思う。典型的な前受けで良いタイプの馬でエリ女タイプの馬。ベストバウトは愛知杯かな。中京2000の重馬場で63.9-59.2とドスロー、12.6 – 12.3 – 11.4 – 11.2 – 11.7のラップ推移で緩い流れからの加速。L3の下りから一気に動いているので何ともだが、L2でしっかりと外から伸びて先頭列付近まで来ている。そのままL1で突き抜けた。馬場が重い中でギアチェンジを求められて坂の登りで動いてきたし、個人的にはアートハウスは緩いところからのギアチェンジで勝負したい馬だと思っている。なのでスローで前目で後ろの仕掛けに対してこちらはワンテンポ待てる形…前受けしたいと。
こういうタイプなので、手応え詐欺が起こりがち。特に一番わかりやすいのが秋華賞。阪神2000で60.2-58.3とかなりのスローからの12.3 – 11.8 – 11.5 – 11.5 – 11.8とL3最速タイで11.5と4角地点で速いラップを。これで逃げ馬に対して2列目外から正攻法で勝ちに行って先頭列に並びかける。ここから抜け出せそうで甘くなるのは、一足をそこで使ってしまったからなんだよね。手応えは良いけど持続しない、ロングスプリント性能が低い馬。その代わりにギアチェンジ能力が高い。手応え詐欺の馬は大体そんな馬が多い。
前走の中山牝馬Sの負け方だけがちょっと気に入らないんだけど、レベル自体は結構高かったのと、内で包まれたのが案外よくなかったかもしれんなと。48.7-46.4とかなりのスローで11.4 – 11.9 – 12.0 – 11.2 – 11.3のラップ推移、2列目の内でスムーズに進めつつも4角で進路が取れなくて待たされて直線外だが、反応が甘かった。ギアチェンジ戦だったしもうちょっとやれてもというのもあったが、ローズSなんかを見ても2列目の外目ですぐに直線で前を向ける形だったのは確かだからね。
個人的には愛知杯が一番だし、あれがL1まで突き抜けているので多分高速馬場よりも少し時計が掛かった方がいい。それと、今回のメンバー構成的に見ても展開が読みにくい。枠の並びとしてはある程度ディヴィーナの動向を見つつ自らもハナを狙うつもりで速度に乗せていけば1角までの間にある程度位置を決められるだろうと。坂井瑠星はレースメイクはちょっと足りんがポジショニングは良いと思うので、前目を取ってしまって後ろの仕掛けを待つ形に持ち込めればチャンスやね。今回のエリ女タイプの中で最もパフォーマンス的に高い馬を素直に本命にしたい。まあ展開が嵌らなければそん時はそん時。
○?
▲?
△ルージュエヴァイユ
後は悩んで連下にルージュエヴァイユを持ってきた。この馬に関してはちょっと読み切れない所があるんだが、エプソムC2着が難しくさせている部分はある。稍重で時計が掛かった中で46.4-47.2とややハイで11.9 – 12.0 – 11.7 – 11.5 – 12.0とL2最速。ある程度引っ張った流れの中で先頭列にすっと並びかけてきたし、そのまましぶとく粘って2着を死守した形。マテンロウスカイを撃破できているしこれが悪くない。それと、オークスもエンジンのかかりはイマイチだったが60.6-58.5とかなりのスローからの12.1 – 11.6 – 11.3 – 11.7 – 11.8とL3最速ロングスプリントでL1でしぶとく差し込んできた。個人的にエリ女タイプ?となるとギアチェンジ面でどうかというのもあるが、距離は問題ないのとエプソムCのようにある程度前目での競馬で噛み合えばやね。
△ジェラルディーナ
まあ悩んだけど連下に持ってきた。基本的に有酸素運動色が強い中で良さが出てきたわけで、ペースが落ち着いて要所のギアチェンジ戦になると甘くなると思う。昨年のエリ女は阪神2200mで重馬場での60.3-60.4と平均で、12.2 – 11.8 – 11.9 – 12.3 – 12.2と淀みも小さくL4最速で11.8という程度。3~4角中間が最速だし仕掛けが強くなりがちでポテンシャル戦だった中で大外を回してポテンシャルを引き出してきたと。かなり有酸素運動の側面が強い競馬だったからね。ただ、有馬記念では61.2-59.6とかなりのスローからの12.4 – 11.8 – 11.9 – 12.2 – 11.4 – 12.3と2段階加速。向こう正面で動いてほしかったが動かずに直線で中目を通しながら捌いて伸びてきたし、馬場が重い中での動きはある程度対応してきた。高速馬場よりは現実的な馬場の方が良いというのもあるし、まあ連下では押さえたい。ムーアもすにーフェアリーの印象が強いけど京都外での動きが上手い騎手ではないと思っている。
×ライラック
後は悩んでのライラックの押さえ。正直言ってタイプ的には消したい馬なんだが、やはり近走ちょっと変わってきたかも?追い切りも良かったし、というところで。前走の府中牝馬Sでは戸崎競馬の影響を受けつつもラストは伸びてきた。東京1800mで48.0-46.1でかなりのスローだがディヴィーナの単騎。12.0 – 12.2 – 11.3 – 11.2 – 11.4のラップ推移で好位の内目で流れに乗って進路確保は案の定甘くなったがL2終盤で外に出してラストで5番手ぐらいからジリジリと伸び始めて3着確保。ルージュエヴァイユと比較しても食らいつけていたからね。トップスピード戦でここまでやれるとは思わなかったし、進路も甘かったから。もともとは昨年のエリ女みたいにタフな馬場でのパワー型基礎スピード+ポテンシャル戦でという馬だと思っていたんだけど、近走で前を取れるようになったのは大きいからね。警戒しておく。
×ビッグリボン
もう一頭はビッグリボンにした。結構悩んだけど、3走前の福島牝馬Sが良かったのが決断した要因かな。ここは結構ハイレベルだと思っていて、福島1800mでも49.2-46.6と超スロー、12.1 – 11.6 – 11.6 – 11.6 – 11.8と後半4F戦で中団外からの競馬、これで仕掛け遅れてコーナーで外から押し上げ動く羽目になった。それでもL1まで伸びてきていて、この展開でクリノプレミアムを正攻法で撃破しての2着は自分としてはインパクトがあったかな。この競馬ができるなら意外と後半のロングスプリント性能は高い。後は西村淳也がある程度位置を取って3~4角で日和らず動けるかがポイントになりそう。