本命09アンドヴァラナウト＠府中牝馬ステークス2023予想

time 2023/10/13

folder 2023重賞まとめ予想

府中牝馬ステークス2023の予想

東京11R 芝1800ｍ
馬場想定：良、超高速馬場想定
風向想定：南南東3m/s想定

馬場・風向き

　まずは馬場からだが、基本的には土曜は晴れ予報だし、中間も月火と結構雨が降ったが、木曜の1.0mm程度で金曜正午の段階で芝ダート共に良馬場と考えれば、芝はパンパンの良馬場で超高速馬場かなと。風は南南東からなので４角地点が完全追い風になる。

展開予想

　ここは逃げ馬がはっきりいないので、正直全く展開が読めないなってのが一つ。なので決め打たずに色々考えつつだが、ひとまずコスタボニータは先行していくだろうと。このメンバー構成でルージュエヴァイユも恐らく前を選択する可能性が高い。この２頭が内からじわっとという感じになるとは思う。武史のルージュエヴァイユがどこまで出足が微妙な中で先行策を狙うなら、どこまで押していくかがポイントになりそうではあるが、引き上げるつもりでも馬場が軽ければ上げ切るところまでは微妙だと思う。

　一応想定の真ん中としては47.0-45.5ぐらいでスローで置いておく。ここまで行く馬がいないと逆に前半各馬が意識して入ることもあるし、予想外の馬が前で引っ張ることもある。その点を踏まえるとこれぐらいは流れるとみておく方がいいかな。そのうえである程度幅を持たせてという感じ。

予想

◎09アンドヴァラナウト
○？(noteのみ)
▲？(noteのみ)
△05ルージュエヴァイユ
△13フィアスプライド
×07ディヴィーナ11シンリョクカ
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎アンドヴァラナウト

　ここで温めてきたアンドヴァラナウトで勝負したいかな。この馬に関しては思い入れが強いというか、正直かなり痛い目に合っていることが多いが、突き詰めたときにマイルは忙しい総合力タイプで、ベスト距離は1800ｍ～2000ｍで紛れのある展開だと思う。

　昨年の府中牝馬Sがまさにアンドヴァラナウトの良いところと悪いところが両方見れた一戦。東京1800ｍで46.1-46.6と平均で流れて11.8 – 11.9 – 11.5 – 11.4 – 11.8のラップ推移。これで中団で進めてソダシを目標に４列目で直線。序盤でソダシの内からスペースを拾いながらスーッと反応してL2の段階でソダシと併走して一旦先頭列で抵抗する競馬ができている。L1で甘くなったのもアンドヴァラナウトらしいところで、要は直線でのギアチェンジが優秀。ただし、この府中牝馬Sの場合、全体で結構流れたので本来ならもうちょっと位置が欲しかったがソダシの後ろになってしまった。こうなると要所の脚の鋭さで抵抗は出来るが、出し切りやすい流れだったのもあってL1では素材型に差されている。基本的にレース全体で紛れがあった方がいいタイプ。

　もともとローズSの勝ち馬だが、中京2000で坂加速でグンとの馬。61.2-58.8とかなりのスローで12.0 – 12.2 – 11.6 – 11.3 – 11.7とL2最速坂の登りでのギアチェンジを求められた。これで好位からL2でぐんぐん伸びて前のエイシンヒテンに３列目から一気に伸びてきた。２馬身ちょっとをL2だけで詰め切っていて11.0前後を踏んでいるし、こういう競馬が本質的に合っている。

　近走で言うとヴィクトリアマイルは46.2-46.0でマイルでそれなりに流れたし、12.0 – 12.3 – 11.3 – 11.0 – 11.4と中弛み。後方で温存しつつも３～４角で包まれてブレーキしながらで直線でも伸びが無かった。マイルだと基礎スピードの質で苦労するので位置取りも悪くなる。阪神牝馬Sでも48.0-45.9とかなりのスローから後方馬群の中になってしまって直線でジリジリ伸びてきた。11.9 – 11.7 – 11.2 – 11.0 – 12.0とL1でのバテ差しの形だが、マイルだと温存してそれなりに伸びてもこんな感じになる。

　自分としては今回は１週前のCWの追い切りが破格で80.5-35.6-10.9を馬なりで叩き出せているのがまず一つ。それと、とにかく展開が読みにくく、内より外からの方が動きやすいというのが一つ。個人的には鮫島はあまり良い材料ではない（不当にポジションを下げる癖がある）ので、本命まで打つかちょっと悩んだが、今回は展開そのものがカオスになりそうだし、本来この距離ならある程度の位置を狙える馬ではある。スローの中で好位ぐらいまでを確保できていて、なおかつ３～４角でのペースがそこまで上がって来なければ、個人的にはギアチェンジでスッとのパターンは今回あり得るかなと思っている。ゲートが悪くなっているのは気になるが、ヴィクトリアマイルぐらいならマシだし、距離が延びて1800ｍで外枠なのも好都合だと思う。展開に紛れが生じそうなら思い切って勝負したい。

○？

▲？

△ルージュエヴァイユ

　ゲート・二の足は甘い馬なので枠の並びだけ気になっていたが、そんなに先行馬がいない中で少なくともコスタボニータやルージュスティリアより外の枠なら戦いやすいと思う。ディヴィーナが前走ぐらい出てくると厄介だけど、まあその辺を行かせつつ２，３列目の外を取れそうというのはあるので。エプソムCでは稍重で結構時計が掛かっていた状況での46.4-47.2とややハイ。これで普通に逃げ馬について番手で追いかけながら11.9 – 12.0 – 11.7 – 11.5 – 12.0とL2最速で仕掛けを待ちつつマテンロウスカイの追い上げに合わせてL2で仕掛けて最後まで踏ん張ってこれはクビ差で振り切っての２着。ジャスティンカフェに大外ズドンを許したけど、まあ相手関係を考えてもこの形で粘れたのは収穫。前半の位置取りやペースバランスで前半要素を強めに求められても対応できた。個人的にはユートピアSレベルのパフォーマンスだと後半特化ではある程度の位置にいないと厳しいかなと思っていたが、この枠の並びなら前目で勝負できる可能性はあがってきたとみて、連下では押さえたい。

△フィアスプライド

　穴目からはフィアスプライドを抜擢。追い切りで目立てばもうちょっと上でもと思ったけど、まあこの辺までかな。ただ後半特化で良さが出始めているというのはある。個人的に意外な突っ込みがターコイズSの３着で、中山マイルで47.0-46.5と平均で11.8 – 11.6 – 11.7 – 11.4 – 11.8と割とよどみなく。これで最後方列から３～４角で外々をぶん回して４角出口では結構降られて接触もあったんだが、そこからしぶとく伸びてL1の坂の登りで中団列からぐんと伸びてきた。L1が11.8とそこまで落ちてないし、前とは３馬身ぐらいの差を時計差なしまで詰めた。まあ２馬身半詰めたとして見ても0.4で11.4ぐらいではまとめていると思う。後半型で素材面での良さを見せてきた印象ではあったかなと。エプソムCではややハイで前目で乗って削がれた印象、関屋記念では中団からL1でしぶとく伸びてディヴィーナと２馬身あった差を１馬身ちょっとまでL1で詰めてきて量的には良い。この感じなら東京1800ｍで無理なく中団ぐらいを取れれば面白いな、という感じやね。その点では外枠なのも個人的には良いと思う。

×ルージュスティリア

　ルージュスティリアは悩んで抑えることにした。正直展開が読みにくい中でそこに対しては適性を見せていない、という感じではあるかな。1800でも対応できると思うけど、正直ベストバウトは２勝クラス勝ちの阪神マイルで46.9-45.6でややスローから11.3 – 11.1 – 11.0 – 11.3 – 11.0 – 12.3と中盤が速い中で３列目内からしぶとく立ち回ってセルバーグを捕えて押し切った一戦かなと思う。タイトな競馬の方が合ってそうで、ヴィクトリアマイルを見てもギアの上げ下げが求められると？って感じはするかな。ただし、逆に言えば読みにくい中で近年の流行である府中でも３～４角から仕掛けを強めてのケースはあると。そうなると前述の阪神マイルでコーナーで速いラップを踏み続けてしぶとく、セルバーグを撃破したというのはちょっと侮れない要素になる。この辺を考えて前目を狙ってくる川田も含めて保険的に押さえたい。

×シンリョクカ

　後は桜花賞を評価してシンリョクカを軽めに。パフォーマンス的にはオークスを評価したいけど、2400ｍだし60.0-59.1でリバティ無視すれば実質平均ペースで流れた中でのものなのでここではあまり参考には。ただ、12.0 – 12.0 – 12.0 – 11.6 – 11.5とコーナーでもそんなに緩まずという中で中団外目でロスもあったし、１～２角の前半の速い地点でも脚を使って最後まで頑張れたので距離そのものはマイルより長くても良いと思う。そこは良い材料。桜花賞が超高速馬場で45.9-46.2と平均、11.9 – 11.7 – 11.4 – 11.3 – 11.8のラップ推移で中団外から正攻法で進めたが伸びあぐねてドゥアイズに先着されていると。これまでのJFやオークスの感じからも割と前半からタイトで少し消耗するぐらいの方が？ってのはある。新馬戦が強い競馬だったしここでも楽しみはあるんだけど、超高速馬場で後半型の競馬に特化した時にどうかってのはちょっと引っかかったかな。この世代の桜花賞はマイル戦らしい競馬として、にはなるが高く評価しているので適性微妙でもパフォーマンスを評価して軽めに押さえる。