2019/02/02
第71回 安田記念(GI)出走予定馬展望
日程:2021年6月7日(日)
コース:東京芝1600m
予想用・出走予定馬一覧
グランアレグリア(ルメール騎手想定)
桜花賞、安田記念、マイルチャンピオンシップ、そして前走ヴィクトリアマイルとマイルGIを4勝しているマイルの絶対女王グランアレグリアが安田記念に出走予定だ。昨年はアーモンドアイに対して挑戦者という立場から王座を鮮やかに奪い取ったが、今年はまさにチャンピオンとして守る立場。とはいえ自分のパフォーマンスを引き出せば国内に敵はいない、ウオッカ以来の連覇を軽く成し遂げ海の外に視界を広げられるか。
ヴィクトリアマイルで圧巻だったからね…正直結構いいメンツが揃ったなと思っていたけど、ペースの問題もあったとはいえこうもあっさりかというのが正直なところ。ここも相手は流石に少し手強くなるとは思うが、負けるイメージがなかなか浮かばないのが正直なところやね。マイルだと高いレベルで全てが武器になっているから、それこそスプリンターズSの時みたいに派手に出遅れるとか、包まれて完全に動けない状況とか、或いは想像したくないような不慮のアクシデントとか。そういった要素以外ではちょっと逆らえんぞ…とは思う。
安田記念(GI)1着
東京芝1600m稍 14頭7枠11番
風向き:南南東3.7m/s(府中市15:40)
1:31.6 45.7-45.9 M
12.1 – 10.9 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 11.4 – 11.0 – 11.9
まずは昨年の安田記念勝ちから振り返っておこう。基本的に今回の上位人気候補のほとんどが昨年の安田記念に出ているというのはあるしね。稍重で正直標準ぐらいの馬場状態だったと思う。グランが強かったので31秒台だけど、インディやアーモンドが上がりを落として1:32.0の壁を破れていない時点で、ある程度パワー型の消耗はあったとみるべきだろうと。それでも45-45のレベルまで引き上げてL2最速で文字通りの突き抜け。強かったというしかないね。風は南南東なので4角地点が完全追い風になる。
11番枠から五分のスタート、そこから促しつつの追走だが序盤はそこまで入れずに好位の後ろで単独の中団というような感じ。道中はそこから下がってきたヴァンドギャルドの後ろで促しつつ追走して3角に入る。3~4角でも中団の外目で余裕を持ってコントロールしている状況、4角で追い風の状態で外からじわっとでそれでも4列目付近。序盤ですぐに3列目、2列目と取り付いてくるとL1で粘っていたダノンキングリーをまさにあっさり捕えて2馬身差まで広げる。ラストは食らいつくインディ、アーモンドの2頭をあざ笑う2馬身半差の完勝だった。
突き詰めればグランアレグリアは純正マイラーなんだと思っている。今となっては後半型でもえげつないので2000でもワンターンならとは思っているが、アーモンドアイほど上限は長くないだろうと。この安田記念は稍重で少し時計が掛かった状況の中で45.7と流れた方だと思う。仮にインディの走破時計で考えれば45.7-46.3なのでまあまあ流れていたと。これをグランは後半もレースラップ的に45秒台でまとめる走りを見せてきたし、L1で寄せ付けていないようにこのマイルの流れで他を消耗させ、こちらが相対的に鋭さだけでなくL1での減速でも末脚の優位性を作ってきたと。こういうタイプは前半の基礎スピード面を評価すべきだと思っているし、マイラーとしての資質の高さをまざまざと見せてきた。今でも2000はこなすと思っているけど、グランアレグリアにとってのベストはマイルか1400だと思う。
大阪杯(GI)4着
阪神芝内2000m重 13頭8枠12番
風向き:東北東3.3m/s(豊中市15:40)
2:02.5(+0.9) 60.8-61.8 H^1
12.4 – 11.1 – 12.1 – 12.1 – 12.1 – 12.8 – 12.2 – 12.1 – 11.6 – 13.1
ここ5走で唯一の敗戦となったのが大阪杯になる。もちろん色々な敗因が考えられるけど、一番は1周コースのタフな馬場だったことで有酸素運動を強めに求められたことが大きいだろうと考えている。だから、個人的には2000mでも府中の高速2000なら多分大丈夫だとみているんだけどね。まあ、それはともかく重馬場で力のいる馬場状態、中盤までほぼほぼ12秒台前半を維持するレイパパレの流れに、コントロールしながらの競馬で消耗して本来の末脚を引き出すことができなかったという見立てやね。正直これで4着なら立派だと思う。
12番枠からやや出負け、そこからじわっと進めていくがやはり2000だと速いのでコントロールしつつ入っていく感じで好位の外。道中も手綱を引きつつ、かかっているわけではないが前向きでというのをなだめながらワグネリアンの後ろでこの流れに乗って3角。3~4角で前のワグネリアンの手ごたえが怪しいので交わしてサリオスに並びかけて2列目。4角でサリオスの外からレイパパレを追いかけながら2列目で直線。序盤で前のレイパパレが外に誘導する中でこちらはコントレイルの内から追われるもののまだ2列目。L1ではモズベッロに交わされ、最後はコントレイルとの叩き合いでもクビ差で見劣っての4着。
まあ負けはしたけど、敗因はそれなりにあるしそのすべてが高速マイルならさほど影響しないことなので、正直言って気にしていない。やはりここまでタフな馬場だとマイルでも後半型の馬とはいえコントロールしながら入る必要があった。そしてそれでいて全体で見ればハイペースなので前半で有酸素運動が強めに求められたのは間違いないと。ここでこのペースでコントロールしながら息を入れて走るということへの適性が足りなかったと考えている。個人的に馬場そのものは多少タフでも問題ないと思っている馬で、恐らく2000で1周コースだと速いラップを求められない分だけ相対的に良さが出づらくなった感じ。レイパパレが2000の1周コースでパワー型基礎スピードが活きた中ではマイルがベストのこの馬としてはバランスがとりにくかった、という感じで良いと思う。安田記念の舞台なら、多少の雨の影響があっても今の超超高速なら昨年ぐらいだと思うしそれならむしろ良い条件。ジャスタウェイの時ぐらいの極悪まで行けばマイルでも多少の不安はあるが…という感覚かな。ここに関しては1周コースでのタフな馬場で付いて行ってL2の加速をという競馬が難しかった、そこまでの余力を持てなかったというイメージで見ている。
ヴィクトリアマイル(GI)1着
東京芝1600m良 18頭3枠6番
風向き:南南東4.2m/s(府中市15:40)
1:31.0 46.0-45.0 S^1
11.9 – 10.8 – 11.6 – 11.7 – 11.6 – 11.2 – 10.9 – 11.3
前走のヴィクトリアマイルでは、どちらかというと大阪杯の反動がどうかな?という懸念が自分としてはあったんだけど、全く関係なかった…という感覚かな。勝つべくして勝たれたが、ペースもややスローから3~4角緩い流れで直線坂の登りでの加速で10.9。トップスピードの高さも求められたし、ギアチェンジもある程度という割と後半の総合力を…という中ではあったが違ったなという感じ。これも南南東の風なので4角地点が追い風。
6番枠から出負け、そこからリカバーしつつ中団馬群の中目に入れていくという形で進めていく。道中早い段階で外目に誘導しながら3角までに外を取る。3~4角でもペースが上がらない中で中団外から4角でサウンドキアラの後ろを通しながら出口で外。序盤でそこから馬なりに近い感じでするっと伸びると、L2で一気に切れて先頭列まで来る。L1は突き抜けての4馬身差圧勝。
格が違うの一言で、ルメールも3角で外に出すまでが仕事という感じで乗っていたよね。出負けしたので一瞬どうかな?と思っていたけど、しっかりと外に出してきたしペースも含めてあの時点で外に出された時点でもう他に勝ち目はないな…という感覚で見ていた。まあ状態面も懸念していたんだけど、直線での切れ方を見ても問題なかったと思うね。L2の地点で少なくとも2馬身半ぐらいは差があったと思うし、ここで先頭に立ってきた時点で10秒台半ばに入っていることは間違いないと。だから鋭く切れたという認識で良い。スローならスローでトップスピードの質を高めてくるし、トップギアに入れてからも減速が顕著でないからね。この馬は究極レベルの無酸素運動の競馬でも強いということをここで証明してきたと思う。
安田記念2021への展望
正直言って不可抗力的なことでもない限りなかなか負けるイメージが想像つかないかなあ。マイルでは非常に高いレベルで総合力を持っている。昨年の安田記念では標準ぐらいの馬場で前後半のバランスが求められた。基礎スピードも求められた中で直線での鋭さを削がれずにL2最速で切れたように、基礎スピードとそこからの加速の鋭さを強烈に、かつL1も落とさないので一足ではないという感じ。また前走のヴィクトリアマイルではスローから直線勝負の中でL2最速でスパッと切れた。もともと府中の坂の登りでの良さを古馬になってからは見せてきたのでその辺も噛み合ったと思うが、スローでここまで切れたのは大きいし今のこの馬ならインディチャンプとの切れ味勝負でも引けを取らんだろう。L1の絶対量は決定的な差があるので余程の出し抜きを食らわない限りは…となる。
まあ、敢えて言えばゲートが下手な方なのでそこだけやね。多少出負けして中団ぐらいになっても出し切ればスローで質量が違うし、流れても削がれないから基本負けることは考えにくいタイプ。ただ、負けるとしたら本来引き出せる末脚を引き出せないパターンか、考えたくないアクシデントになってしまうわけでね。現実的な負けパターンとなると内枠で出負け、前をカットされて包まれて後方馬群の内内で直線で進路がない内に番手辺りにいたインディチャンプがL2最速で出し抜いてL1こちらが届かないパターン。これだけ気を付けたいかな。ゲートさえまともに出てポジションを取ってしまえば多少踏み遅れてもマイルCSで見せたように届いちゃうからね。ただ、あれはインディと一列しかポジションの差がなかったからともいえる。こちらが後方で直線でスロー中弛みとか、そういう形にだけならないようにルメールが乗ってくれれば…基本的にはこの馬だと思っているけどね。
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コラボ指数:12月28日(木)的中率結果
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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コラボ指数:12月24日(日)的中率結果
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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コラボ指数:12月23日(土)的中率結果
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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一般的に3連単の的中率は10%程度なので、
平均の約3~4倍、、