フィリーズレビュー 2021 予想：09ラヴケリー

フィリーズレビュー2021の予想

阪神11R 芝内1400ｍ
馬場想定：良～稍、ややタフな馬場想定
風向想定：北西3m/s想定

展開予想

　土曜を見る限りでは時計はそれなりには掛かっている。ややタフ～標準ぐらいで考えたいところかな。風向は土曜ほどきつくはないが同じように北西方面から3m/s想定。HSで右前方から向かい風に近い形となる。３角で完全なフォローの風だが、BSでは追い風に近い形かな。

　展開予想だが、何が逃げるのかを当てるのは難しいまでもそれぐらいに逃げ先行勢が揃っている。内からアンブレラデート、その外からポールネイロンやヨカヨカ辺りもハナを狙って驚けないし、ラヴケリーは自在も先行策の可能性もある。外からフリード、スティクスと小倉200の激流で良さが出た馬が競ってくるということを考えても、まあペースは上がるだろう。馬場はややタフな馬場なのでイメージ的には34-35.5ぐらいの感じでかなりのハイを想定しておくのが無難だろう。かなりのハイで1:21.0ぐらいの想定。

予想

◎09ラヴケリー
○？(note版のみ)
▲？(note版のみ)
△01ゴールドチャリス
△16オパールムーン
×12ブルーバード13ミニーアイル
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎ラヴケリー

　総合的に判断してラヴケリーにした。抽選次第で楽しみだなとは思っていたし、やはりファンタジーＳ組から選びたい。

　そのファンタジーＳだが結構強かったと思う。阪神の1400で34.1-34.8とややハイから11.2 – 11.2 – 11.3 – 11.5 – 12.0のラップ推移で淡々とした流れ。３～４角では緩みなく進んでいたしそれで２列目の外から４角で２頭分外を回して先頭の２頭に並びかけていくような感じで競馬ができていた。この流れで最後はちょっと甘くなったが相手関係を考えても結構立派だったと思う。

　前走の黒松賞では中山1200で33.6-35.3とかなりハイで好位からという競馬だったが、ゲート自体は問題なかったしコントロールしながら。 11.8 – 10.7 – 11.1 – 11.4 – 11.6 – 12.3のラップ推移で３～４角で外から動いて直線追われてジリジリ、Ｌ１で３馬身半ほどあったがジリっと詰めて２馬身半。まあ相手も強かったがちょっと忙しかったかなという感じはある。

　クローバー賞では時計が掛かっていた札幌の1500ｍ戦で35.7-35.5と平均から12.0 – 12.4 – 11.9 – 11.7 – 11.9と中弛み再加速。この流れでまずまずのスタート、コントロールして好位内から。少し掛かり気味で苦しくなったが３～４角でも２列目内から出口で進路確保できないまま前を追いかけて直線内からするっと反応して一旦先頭に立ってきたからね。ラストはカイザーノヴァに捕え切られたがジャンカズマは制している。

　総じて言えるのは非常に総合力が高くゲートも安定しているので今回のメンツだと好位ぐらいで上手く収められそうと。加えて時計が掛かる馬場でもやれているし、内から我慢を問われても対応して要所での加速で動ける。この辺りを高いレベルで備えているので色んな展開・条件に対応できている。また北西方面からの風が想定されるので、HSでは向かい風になるし逃げに拘る馬よりもその後ろで風避けしながら抜けられそうな馬でとなるとラヴケリーが一番かな。

○？

▲？

△ゴールドチャリス

　こちらも同様に。土曜ほど強烈な風ではないと思うけど、それでもHSで向かい風が吹くのであれば風を避けつつ内からという競馬ができそうな馬をピックアップしておきたい。前走の中京２歳Ｓでは34.1-35.4とかなりのハイから12.4 – 10.4 – 11.3 – 11.9 – 11.5 – 12.0とＬ３での緩みで好位の内から押し上げてと結構噛み合ったが直線で内からするすると伸びて先頭に立ってＬ１まで離してきた。1200で勝ち上がったが、中弛みで取り付いてＬ１の減速地点でも差を広げてきていたのは距離延長に対して好感かな。２走前の秋明菊賞が完敗なのが気になるが、この時の阪神は少し時計が掛かっていたし、好位で進めたがかなり脚を使ってしまった感じではあった。前走ぐらいのイメージで無理せず中団内内でロスなく脚を温存してというところで直線風を避けつつ運べればの一頭。

△オパールムーン

　逆にこちらはHSでどうしても向かい風を受ける形になると思うので、少し評価を下げた。ゲートはとにかく下手くそなので恐らくまともには出られないと思うし後方からだと思った方が良い。そうなると直線で相当な速度を引き出さないといけないけど、そうなると風の抵抗を受ける形になるのがカギになる。ファンタジーＳの時は神戸での風向になってしまうが東寄りの風が吹いていたのでHSが追い風だったというのはある（1.1m/s程度なので誤差の範囲だが）。今回は向かい風の中でとなるのと、時計が少し掛かるのでその辺やね。ここは少し評価を落としてみる。

×ブルーバード

　追い切りが良かったので少し引っ掛けておきたい。リーチザクラウンの仔は時計が掛かる馬場の1400が合っている印象はあるので、雨が降って少しでも時計が掛かってきたのは良い材料。ダリア賞が結構面白くて、重馬場の新潟1400で34.4-36.7と超ハイから11.1 – 12.3 – 12.7 – 11.7 – 12.3と新潟内回りらしい急コーナーでのペースダウンからの直線再加速という中で中団馬群の中で進路確保で少し遅れて反応が遅かったもののＬ１で外からぐんと伸びてきっちり捕え切ったからね。時計的にはもちろんかなり詰めないといけないけど、消耗戦への対応力は示しているので後は状態面の良さが後押ししてくれれば。逃げ先行とかそういうレベルでは求めていないけど、好位～中団ぐらい、ある程度流れに乗ってほしい。

×ミニーアイル

　このミニーアイルも出負け癖が酷いので難しいところだが、厳しい流れになってしまったほうがやりやすいと思う。３走前のファンタジーＳが34.1-34.8とややハイの流れで出負けして中団外外からロスを作りながらの競馬になってしまった分だけ少し甘く伸びが地味だった。ただあざみ賞でも33.5-35.1とかなりのハイで 11.7 – 10.5 – 11.3 – 11.5 – 11.4 – 12.2と消耗戦を中団馬群の中目で進めながら馬場の悪い内目を通して一頭伸びてきた。消耗戦でのバテ差しそのものは得意だし、馬場も極端に時計が掛からなければという感じだからね。ファンタジーＳ組が中心なら押さえておいても良いかな。

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「北条直人の競馬ブログ」より