2019/02/02
第71回 チャレンジカップ(GIII)出走予定馬展望
日程:2020年12月5日(土)
コース:阪神芝内2000m
予想用・出走予定馬一覧
ジェネラーレウーノ(三浦騎手想定)
一昨年ののセントライト記念ではしぶとく先行策から粘り込んだジェネラーレウーノがチャレンジカップに出走予定だ。屈腱炎のため長期休養を余儀なくされ、復帰初戦のオールカマーでは7着と万全とは言えない結果となった。そこを叩いて少し間隔を空けてのここ、この舞台での完全復活はあるか?
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前走のオールカマーは相手も手ごわかったと思うし展開的にもドスローだったのでまあ仕方ない面もある。が、それでも屈腱炎前のAJCCでは同じような形で結構やれていたことを考えると…かな。流石に屈腱炎からの復活は簡単ではないが、相手関係はAJCCからは数段落ちると思う。この辺をどうとるかやね。
セントライト記念(GII)1着
中山芝外2200m良 15頭3枠4番
2:12.1 60.9-59.2 S^2
12.4 – 10.9 – 12.3 – 12.4 – 12.9 – 12.0 – 11.5 – 11.2 – 11.6 – 12.3 – 12.6
4走前のセントライト記念勝ちから振り返っておきたい。この一戦はペースをかなりのスローでコントロールしたとはいえ仕掛けが強くL4最速と3~4角中間辺りで引き上げてきた。ロングスプリント的な競馬で押し切ったと言って良いだろう。
4番枠から好発を決めて押してハナを主張し主導権を狙うが外からタニノフランケルが強引に来たのでそれを行かせての番手。道中もタニノフランケルの単騎逃げの状態だが少し離れた番手で実質的にさらにスローでコントロールして3角へ。3角手前でタニノフランケルが早仕掛けを敢行するなかで、ここで一気に離される。4角でこれを追いかけながらリードを詰めて4馬身差ほどで直線に入ってくる。序盤でその差を詰めて1馬身半、L1で抜け出すと今度は後続の目標になるがレイエンダ以下を1馬身1/4差でしっかりと振り切った。
パターンとしては追いかけるロングスプリントの競馬になっている。タニノフランケルが5F戦でかなり早い仕掛けを展開したが、それをワンテンポ待ちつつも3~4角で速いラップを踏んでタニノを追いかけ、同時に外から上がってきた有力各馬の脚を削ぐ形に持ち込めたのが勝ち切った要因としては大きいかなと思う。いい位置から3~4角で勝負をして勝ち切れたし、基礎スピード面だけでなく後半で早め仕掛けのロングスプリントの形でも出し切ればそれなりにやれたと。まあ相手関係が比較的楽だったので何とも言えないが。菊花賞みたいなドスローで2F戦とかふざけた競馬をしなければスローでもある程度はやれる。
AJCC(GII)4着
中山芝外2200m良 11頭1枠1番
2:14.1(+0.4) 62.2-58.7 S^3
12.5 – 11.5 – 12.7 – 12.6 – 12.9 – 12.8 – 12.4 – 11.7 – 11.8 – 10.9 – 11.9
2走前のAJCCで4着とそれなりにやれている。ここはペースが超スローだし、4Fで分散と言ってもこれだとトップレベル相手では分散し切れずにL2最速で10.9と2段階加速戦でトップスピード面も求められてしまった。
1番枠から好発を決めてそこから様子を見ながら外目に誘導、外から来るステイインシアトルを行かせての番手外でレースを作る。道中もゆったりした流れに落とし込んで団子に近い形で3角。3~4角中間あたりからある程度ペースを引き上げ、そこで押しながら追走、4角ではまだ楽な手ごたえで先頭列で直線に入ってくる。ただ序盤で外から一気にシャケトラに交わされ、さらにフィエールマンにも並ばれる。L1で抵抗できずにジリっと下がってメートルダールからも1馬身半遅れての4着完敗。
まあ当時のメートルダールはトップスピード戦だとそこそこ強敵だったけど、それでもこれにあの形であっさりとL1で捕え切られている時点でこういうトップスピード戦では難しいわな、という内容だったと思う。菊花賞もふざけた競馬をして2F戦で切れ負けしていたがその通りの競馬になってしまっている。こういう競馬をしてはダメだし、菊花賞も含めてこの辺から田辺はおかしくなってしまっていたと思うね。まあかといって三浦に変わったところでその辺の意識はどうしようもないとは思うが。それよりも屈腱炎でどうなのかという方が今の時点ではウエイトが大きいと思う。
オールカマー(GII)7着
中山芝外2200m稍 9頭5枠5番
2:16.7(+1.2) 64.3-58.7 S^6
13.0 – 12.0 – 13.2 – 12.8 – 13.3 – 12.5 – 11.6 – 11.9 – 11.5 – 11.5 – 12.2
前走のオールカマーでは7着と完敗。屈腱炎で1年8か月ぶりの初戦でもあったしこれ自体は仕方がないと思う。ペースは極端なドスローだが後半は仕掛けが早く5F戦と言って良い。
5番枠から好発を決めて楽にハナを主張していく。道中もドスローの流れでハナを楽にキープしながら進めるが、流石に遅すぎたのでカレンが動いて3角からペースが上がっていく。そのままカレンに突かれて4角で手が動くが明らかに手ごたえで見劣って直線。序盤で早々にカレンに競り落とされて2列目、L1の坂の登りで失速して下がっての7着だった。
ん~3~4角である程度引き上げることが出来たし、セントライト記念ほど嵌ったわけではないけどもうちょっと頑張ってほしかった面はある。ただ前述の通り状況が状況だし、L2まで踏ん張って2列目でというところでやれていたのは屈腱炎を考えれば収穫かもしれないね。少なくとも競馬にはなっていたという点では良い材料だと思う。余裕をもって前を取ったが極端に遅かったし後半型の素材面でと考えるとどうしても足りないのは仕方がないからね。ポジションだけでなくもう少し前半のペースを引っ張ってあげないとというのはもとからある。屈腱炎明けで無理もできずにスローになったというなら仕方がないが、今回はどこまで引っ張ってくるかだろう。
チャレンジカップ2020への展望
まあここでいきなり激変とまでいけるかどうかだが、内容としてはオールカマーはレースメイクが甘かっただけでL2まで抵抗できていたなら一定の目途は立ててきたと思う。少なくとも屈腱炎と長期休養でどうにもならないとか、そういう内容ではなかったかな。そこから2か月ちょっとあったし、ジェネラーレウーノの場合は隠れノーザンの馬で天栄での調整がなされているとのこと。そう考えればやはりまず目途を立ててからこの2か月ほどで勝負になるだけの調整でここに臨んでくるかな…と考えるとどちらかというと今回の方が怖さはあると思う。
コーナーで割と長く脚を使う形でセントライト記念が強かったのも阪神内回りで求められやすい条件と近いと思うので、今回も逃げることはたやすいメンバー構成だと思うし自分の競馬を展開してくれば。後は追い切り面で判断しつつやね。このメンバー構成ならそこまで基礎スピードの質的に苦労することは無いと思うので、2000である程度のペース。最低でも60.5ぐらいでは刻んで60.5-59ぐらいのイメージで3~4角で分散すれば。皐月賞が良かったし個人的にはある程度引っ張っても面白いと思うが、三浦にそこまでは期待できないので。まあ押さえとしては今回は必要かもしれないね。
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