2019/02/02
第10回 みやこステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2020年11月8日(日)
コース:京都ダ1800m
予想用・出走予定馬一覧
ベストタッチダウン(武豊騎手想定)
前走の太秦ステークスでは重馬場の高速ダートで見事に快走、ベストタッチダウンが武豊とのコンビでみやこステークスに出走予定だ。重賞挑戦となったアンタレスステークスでは番手からまさかの14着惨敗と厳しい重賞の洗礼を浴びた。再度勢いを取り戻し、今度こそこの壁をぶち破れるか。
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アンタレスSでは出負けして番手からの競馬になったというのはあるが、それにしても不甲斐なさ過ぎたかな。高速ダートのほうが良いタイプなのは間違いないと思っているけど、アンタレスSも稍重でそこそこ時計が出ていた方だからね。今回は豊に変わってどういうレースメイクをしてくるか。地味にワイドファラオやエアアルマスといった厄介な馬もいるので、別定戦でも56kgと比較的斤量が軽いここで主導権を取ってどこまでやれるかやね。
太秦S(OP)1着
京都ダ1800m不 13頭3枠3番
1:48.1 47.5-48.1 M
12.2 – 10.8 – 12.2 – 12.3 – 12.5 – 12.2 – 11.6 – 11.6 – 12.7
前走の太秦S勝ちから振り返りたい。京都の1800m戦で不良馬場が示すように高速ダートと化していた。ペースはこれでも平均で進んでいてL3で11.6と4角地点で速いラップを踏んでいる。
3番枠からまずまずのスタートを切ってそこから押して押してハナを奪い取る。向こう正面で少し息を入れてという形で3角手前では馬群が凝縮し始める。そのまま3角下りで少し手が動いてペースを上げつつ、4角でも楽な手ごたえで速いラップを引き上げながらリードを広げて2馬身半差で直線。序盤でそのまま突き放して4馬身差まで広げてくる。L1で内から伸びてきたビックリシタナモーに差を詰められたが1馬身半差完勝。
まあ基本的にはこういう馬場が合うというのは間違いないと思う。ペース自体はコントロールしていて47.5で入ったけど48.1でまとめての平均。ラップ的にもL3で11.6と結構速いしメリハリをつけてこういうラップを踏めたのは新しい一面だったかな。基礎スピードの質が高いのでこういう馬場でこそというのはあるが、ここもゲートではまずまずだな…という程度、二の足も押して押しての形なので枠の並びは結構重要になってくるかもしれんね。特にワイドファラオとの比較でどういう位置取りになるか。
アンタレスS(GIII)14着
阪神ダ1800m稍 16頭4枠7番
1:52.3(+2.5) 48.9-48.7 M
12.6 – 10.9 – 13.1 – 12.3 – 12.2 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 12.7
2走前のアンタレスSではゲートで苦労してそこから盛り返したけどメイショウワザシに前に出られてしまった。ペースは平均から中盤以降は淡々と進んでの平均ペースというところ。
7番枠からやや出負け、そこから促しながらの先行争いだがそこまで出足も良くなくてまずメイショウワザシが外から行く。それを目標に1~2角にかけて押し上げて番手外という形。道中もメイショウワザシを追いかけながらの競馬だが、淡々と脚を使わされる中でついて行って3角。3~4角でメイショウワザシの外から手が動いて合図も送られるが外の勢いが良く2列目付近。序盤で失速、そのまま下がり切った。
まあこの辺からも淡々とした流れで完敗を喫しているので物足りないかな。もちろん出負けが響いたんだけど二の足も言うほど速くなかったし、逃げ馬としてはもう少し前半の安定感が欲しいかなというのはある。そして番手でこのペースならそこまでしんどくなかったと思うんだが、この形で甘くなり切ったのが逃げられなかったからなのか、それともそこまで高速馬場でなかったというのもあるのか。この辺をどう考えるかやね。まあいずれにせよこの負け方があるので信頼を置きにくい部分はある。
北山S(3C)1着
京都ダ1800m重 14頭4枠5番
1:48.3 47.7-48.5 H^1
12.3 – 11.2 – 12.1 – 12.1 – 12.1 – 11.8 – 11.9 – 12.1 – 12.7
3走前の北山Sでは高速ダートで太秦S同様の強い競馬を見せてきている。ペースはややハイまで上げているし、その中で問題なく突き放してきたと。
5番枠からまずまずのスタート、そこから促しながら積極的に出して行ってハナを取り切る。道中もそのまま淡々とハナをキープ、ペースも12秒前後をキープしながら3角へ。3角の下りで自然に加速しつつコーナーで速いラップを踏みつつ2馬身差ほどで直線。序盤でそのまま離して3馬身差、L1でもほぼ寄せ付けず3馬身差完勝。
まあ強かったのは確かだと思う。時計的な比較が難しいが、高速ダートの中で主導権を握って終始淡々と12秒前後を踏む。3~4角で少し加速しつつ最後までしぶとく踏ん張ってきていると。こういう競馬に持ち込めればやはり強いなというのは感じる。ただ、やはり気になるのは逃げ馬としてはやはり一歩目がちょっと遅いかな。ここでも内目の枠だったが、最序盤は外のリワードアンヴァルのほうが速かったぐらい。今回は同型も多くしかもある程度レベルも上がってきているので、このメンバー構成でもしっかりとハナを叩けるのかどうか。この辺りは注目しておくべき点だろうと思う。
みやこステークス2020への展望
正直言うと扱いが難しい馬だなというのが率直な評価かな…。馬場は恐らく雨の影響がありそうなのでこの馬にとってはプラスに働く可能性は高い。また、阪神自体も問題なく、1勝クラスで圧倒的なパフォーマンス。触れなかったが50.3-48.2とかなりのスローからの12.5 – 12.4 – 12.1 – 11.5 – 12.2とL2最速で11.5はこのクラスでは破格の切れ味。大差をつける突き抜けになっていて、同日の2勝クラスと比較しても圧倒していてこれだけでも重賞で通用していい馬だと思う。個人的な感覚ではあるが、今のところ後半の鋭さを引き出す競馬がこれ以降できていないので、案外高いレベルでペースが落ち着いたときのこの鋭さが引き出される可能性はあるかもしれない。ゆったり前を取れたほうが良いので、もう少し距離があったほうが安定しそうで、一度東京の2100mで見てみたい馬だなと思っている。
ただ、ここはワイドファラオもいるし、エアアルマス辺りもペースを引き上げてもやれる馬なのでこの辺がどういう出方をしてくるかやね。またベストタッチダウンは逃げて化けてきた馬なので、その点でも逃げには拘りたいと思う。この条件で逃げに持ち込めるかどうかやね。一瞬の鋭さも秘めている馬なので個人的には淡々とした流れよりは少し緩んだほうがこのレベルまで来るとチャンスはあるかなと思う。太秦Sでも強い競馬ではあるし、ハナを切って道悪ならどういう形でも面白いので後は枠の並び。この頭数で阪神なら個人的には外枠のほうが良いと思う。条件が揃えば強めに狙っても良いかな。
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