競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

秋華賞 2018 出走予定馬:トーセンブレス&藤岡佑騎手想定

time 2018/10/10

秋華賞 2018 出走予定馬:トーセンブレス&藤岡佑騎手想定

第23回 秋華賞(GI)出走予定馬展望

日程:2018年10月14日()
コース:京都芝内2000m

予想用・出走予定馬一覧

トーセンブレス(藤岡佑想定)

春は桜花賞でも4着と同世代のライバル相手に一定のパフォーマンスをみせていたトーセンブレスが秋華賞に出走予定だ。前哨戦のローズステークスでは強気の先行策が裏目に出たか15着大敗と不安を残す結果に。この馬の競馬で再度強敵相手に食らいつけるか。

前走は陣営曰くフケの兆候があったとのこと。まあ大きな惨敗になったから何とも言えないけど、あのペースであそこまで行ったのもよくなかったのかなというのもある。いずれにせよ、春の実力をまず出せるかどうかが一つ。フラワーCも悪くないし、馬券圏内の範囲までなら展開次第でチャンスはある。

フラワーC(GIII)2着

中山芝内1800m 13頭6枠9番
1:49.2(+0.0) 49.4-47.7 S^2
12.6-11.8-12.4-12.6-12.1-12.2-11.8-11.5-12.2

フラワーCから振り返りたい。中山の1800で前半はゆったり、そこから向こう正面で少し上がってそこからのL2最速戦。2段階加速気味で後半のポテンシャルもある程度問われた中でノームコアには先着した。

9番枠から出負けして後方からの競馬、後方馬群の中で折り合わせて進めていく。道中も後方馬群の中で我慢しながら3角。3~4角で早めに仕掛けて4角で大外に回して中団に押し上げて直線。序盤でそこからしぶとく伸びてくるがまだ好位列。L1で前で抜け出したカンタービレに強襲、ただクビ差からはなかなか詰まらず2着惜敗。

3~4角で加速していく過程、そこまで速いラップではなかったがそれでも4角で大外から押し上げてというところからL1で2馬身差ぐらいを首まで詰めたし単純なポテンシャル面ではこの馬が一番だったかな。ただそこでカンタービレをねじ伏せ切れるほどではなかった。もちろんここでカンタービレやノームコア相手に強い競馬ができているのは今年の馬場の秋華賞では良い材料だと思うし、これだけやれれば。

桜花賞(GI)4着

阪神芝外1600m良 17頭4枠7番
1:33.8(+0.7) 46.6-46.5 M
12.3-10.7-11.5-12.1-12.1-11.5-11.3-11.6

2走前の桜花賞でもこの馬の脚は使ってしっかり4着に入り込んだ。オークスの権利をとったものの取り消してしまったのは残念だが、ここでも厳しい流れで後方からになりつつもしぶとく差し込んだ。

7番枠からやや出負け、そこから無理はせずに後方からの競馬となる。道中も後方内目で我慢しつつアンコールプリュの後ろぐらいで進めて3角へ。3角でス超すペースが落ち着く中で後方馬群の中目から外目に誘導。直線で上手くマウレアの直後から外に出してじりじりと伸びてくる。L1ではマウレアを捕えて4着とオークスの権利を確保した。

まあ上位3頭と比較すると明確に見劣ったが、後半のポジショニングの問題もある。流れた中での後半の決め手勝負で後方で我慢しつつ、しっかりとトップスピードの持続力を引き出してきた。また一応平均の流れの中でもやれたのは収穫かなと。JFでも良い脚を使ってきたけど、フラワーCやあの時よりも明確に流れていたからね。そういう中で脚を使えた点は評価。

ローズステークス(GII)15着

阪神芝外1800m良 15頭6枠11番
1:47.5(+1.8) 47.5-45.8 S^2
12.7-11.0-11.5-12.3-12.4-12.2-11.0-10.8-11.8

夏を越して、成長をみせたかった秋初戦のローズSがまさかの殿負け。ペースは1.7でかなりのスロー、そこからの3F戦でL2最速だが、L3の段階で11.0と速くL1は落ちているのでTS持続面がある程度高いレベルで問われた一戦だ。

11番枠からまずまずのスタートを切ってそこからいつもと違う先行策をとる。最終的には控えて好位の中目で進めていく。3~4角でも好位3列目の中目で仕掛けを待ちつつ直線へ。序盤で外に出して完璧に感じたが伸びずに後退、L1では全く余力無く下がってしまった。

う~ん…陣営としてはフケがあったのが影響としては大きかったという感じなんだろうけど、実際なんでここまで崩れたのか?というぐらいに謎の惨敗。ペースも遅かったし前半から良い位置を取れて3~4角でも仕掛けを待てて直線でさあこれからってところで逆噴射だからね。距離もペースも全く問題なかったわけで、前目をとったのはあるにせよここまで崩れたのは残念だった。なのでフケといわれるとそうなのかもしれないな、と思うぐらいには納得のいかない負け方ではあったと。ただし、やはりフケであろうがなんだろうが、直前のレースでここまで展開的に問題ない中で崩れてしまった馬を強く狙うにはリスクが大きくなる。

秋華賞2018への展望

春のパフォーマンスだけ見れば少なくとも第3グループにはいる。リリーノーブルやマウレアがいない今、春だけ見れば普通に3番手に上がってきていい。ただし、秋のローズSが崩れすぎたし、サラキアや紫苑Sで面白い競馬をしたパイオニアバイオといったところと比較しても前走の負けというリスクが大きい分だけ狙いづらくなる。力の要る馬場自体はフラワーCの内容から問題ないと思うし、2000以上はオークス回避のため実績がなく読めない面もあるが、対応はしてきそう。流れても本来はある程度は対応できるとそんなに条件的には悪くないはずだ。あとはとにかく状態面だろう。特にオークスも故障(ザセキ)のため回避しているわけで、順調さを欠いている可能性は否定できない。その辺を踏まえてもまず能力的に重い印は無理だし、適性面は悪くないが秋になって成長してきた馬が少なくないことを考えると評価を下げざるを得ないかな。今の段階ではヒモで拾うかどうかの当落線上。

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何悪。分析note2023



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