2019/02/02
第81回 菊花賞(GI)出走予定馬展望
日程:2020年10月25日(日)
コース:京都芝外3000m
予想用・出走予定馬一覧
ガロアクリーク(川田騎手想定)
スプリングステークスでは鋭く末脚一閃で重傷を制したガロアクリークが菊花賞に出走予定だ。皐月賞では3着と存在感を見せていたが、前走のセントライト記念でも3着、サトノフラッグには先着を許す形となった。血統的に3000mは課題だが、克服してどこまで戦えるかに注目だ。
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まあ血統的に見ても3000はどうか?というのはあるし、セントライト記念の感じで皐月賞からサトノフラッグに逆転されているという点で考えるとやはりポテンシャル面でもちょっと足りないかなとは思う。
スプリングS(GII)1着
中山芝内1800m良 10頭7枠7番
1:49.8 50.5-46.6 S^4
12.8 – 12.1 – 12.6 – 13.0 – 12.7 – 12.3 – 11.8 – 11.1 – 11.4
まずは4走前のスプリングS勝利を振り返ろう。まあこれは正直菊花賞に向けてはあまり参考にならないかなとは思っているが。ペースは超々スローで後半の3F勝負…というかもう2F戦に近い。馬場は良でもややタフな馬場ぐらいだったし、その中でトップスピードの質を求められた。
7番枠からまずまずのスタート、そこから軽く促しつつ好位の外につけていくという形。道中も前がある程度離して進む中で中団外に近い位置で3角に入る。3~4角でも中団の中目で待ちつつ、外のサクセッションが動いたところで仕掛けて3列目で直線。序盤で楽に伸びてここで先頭に立ってクビ差ほどリード。L1で食らいつくヴェルトライゼンデをしっかりと振り切って1馬身1/4差完勝。
ここでは緩い流れからのトップスピード戦という流れ、中団で我慢しながら先に動いたサクセッションを待って仕掛けてから直線最速地点で鋭く伸びてきたと。2馬身は無かったと思うが、それでもそれぐらいの差をL2の最速地点で捕えているので10.8~10.9ぐらいのラップを自身では踏んでいると。この馬場でこれだけ切れたというのがまず最大の評価にはなると思う。力の要る馬場でトップスピードの質を相対的に高めてきたなというところだが、ヴェルトライゼンデはそんなに切れる馬ではないので評価が難しいところではあるね。またペースも極端に遅かったというのはあるし、菊花賞という観点で見ると正直このパターンは一昨年のフィエールマンが勝った時のような感じにならないとあまりリンクしないだろうなと。
皐月賞(GI)3着
中山芝内2000m良 18頭8枠16番
2:01.4(+0.7) 59.8-60.9 H^1
12.2 – 11.3 – 12.1 – 11.8 – 12.4 – 12.9 – 12.2 – 11.9 – 11.8 – 12.1
3走前の皐月賞3着を振り返っておきたい。この時の中山は稍重で時計が掛っていたし、ペースは違うが2勝クラスの鹿野山特別では2:03.0と時計が出づらい状況だった。その中で、ペースはややハイ、そこからの後半はポテンシャル戦。ただ、少し前が離していたのでガロアクリークの位置ならしっかりとスローバランスで入れている。
16番枠から五分のスタート、そこからコントロールしながら序盤は無理せず上手く中団の外目で進めていく。道中もサトノフラッグを見るような形で中団外。3~4角で外からスーッと動くサトノフラッグを目標にしながらうまく食らいついて好位で直線。序盤で好位外からジリジリとした伸びで上位2頭に離される。L1で何とかしぶとく伸びてウインカーネリアンを捕えて3着は楽に確保した。
サリオスとの比較でも3馬身半も差があったのでこれはやはり力差を感じた。ただL1の地点では思ったよりも食らいつけていたしそこは評価していいかな。ポテンシャル面では良いものを見せているが、全体ではある程度流れていた中で後半で温存できた。それと、結局はコントレイルやサトノフラッグが動いたことで各馬が出し切りやすい形になったというのもある。前の馬がウインカーネリアン以外呑まれているがその辺もあるかなと。皐月賞組の中ではそれなりにやれたなと思うんだけど、サトノフラッグとの比較で見たときにセントライト記念はちょっと気に入らないところもある。
セントライト記念(GII)3着
中山芝外2200m良 12頭6枠7番
2:15.4(+0.4) 62.6-60.4 S^2
12.2 – 12.2 – 12.8 – 12.9 – 12.5 – 12.0 – 11.8 – 11.6 – 11.9 – 12.4 – 12.7
前走のセントライト記念では3着と悪くは無いが…という感じ。積極的な先行策そのものはペースからも問題なかったと思うが、後半の6FのロンスパからL4最速というところで最後に甘くなっての3着だった。ただスローのポテンシャル戦と長距離的な競馬となったところでサトノフラッグに見劣ったのは物足りないかな…。休み明けではあったがそれは相手も同じ事だし。
7番枠から五分のスタートだが少し内の馬に張られていて窮屈、そこからじわっとポジションを取って2列目。道中も3列目で前にスペースを置きながら余裕をもって追走。3角以降ペースが上がってというところで前のスペースを保ちながら4角で手が動いてそのスペースを詰めて一つ外に出して、というところでバビットに離されサトノフラッグに並ばれる。序盤で抵抗していたがジリジリサトノに前に出られる。L1でも抵抗し切れず3着は確保もサトノから半馬身差3着。
正直結構川田も上手く乗ってきたと思うんだよね。スローの段階でしっかりと言い位置を取っていたし、3角以降のロンスパという流れで最短距離でも前にスペースを確保していてバビットの動きに合わせて仕掛けて4角でそのままというところからバビットやサトノに対してちょっと苦しいなという走りになってしまった。L1までジリジリと食らいついてはいたけど、正直スローで余力をもって進めたサトノフラッグにポテンシャル面で見劣ったというのが正直なところ。この内容だとゆったり入れる可能性が高い3000mならサトノフラッグのほうを上位に考えるべきだなと。
菊花賞2020への展望
まあ、正直に言ってここで勝ち負けまでとなるとちょっと難しいかなと思う。皐月賞は評価しているけど、ある程度全体では流れていたという中で脚を温存しての差し込み。それも先にサトノフラッグやコントレイルが動いてペースが上がったところで目標にしながらうまく中目を通して押し上げてこれたというのもある、セントライト記念ではゆったりした流れで良い位置を取りながら、川田も上手く乗りながらも4角以降で苦しくなってしまったからね。後半のポテンシャルにより特化した形ではバビットとの差も詰められなければサトノフラッグにはL2までで前に出られてしまうレベルだったからね。これだけで決めつけられない面もあるけど、ポテンシャル戦の中で比較的コーナーで良い脚を使えるサトノフラッグと比べると痛い負け方をしたと思う。ダービーはちょっとかわいそうな競馬になったし、それなりには伸びてきた。ヴェルトライゼンデ比較である程度最後まで食らいつけていたのは収穫だが、今の馬場だとそういう競馬にはなりにくいかなと。
皐月賞のように無理せず自分のリズムで入って展開の紛れを待つという形での上位進出は狙えそうだけど、正直フィエールマンが勝った時ぐらい訳の分からない直線だけの競馬とかにならない限りは評価としては低めに抑えておきたい。逆にドスローのそういう競馬になってしまったら急浮上するかな…。そんなにトップスピード戦で強い馬がいないというのはあるからね。まあバビットもいるし抽選次第だけど武豊アンティシペイト辺りが出ればそういう競馬にはならんと思うんだけどね…。
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