2019/02/02
第44回 エリザベス女王杯(GI)出走予定馬展望
日程:2019年11月10日(日)
コース:京都芝外2200m
予想用・出走予定馬一覧
アルメリアブルーム(武豊騎手想定)
前走の大原ステークスでは中団から早めに動いてしぶとくねじ伏せてきたアルメリアブルームが武豊とのコンビでエリザベス女王杯に出走予定だ。なかなか準OPで苦戦していたが、京都で接戦を制してきた。名手が揃う中でも日本が誇る名手武豊を背に、ダークホースが台頭してくるか?
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前走の大原Sは後半のポテンシャル戦という中で中団から長く脚を使って先行抜け出しを決めていたバイオレントブローを捕えてきた。この感じなら距離そのものは延長して良さそうではあるんだよね。後は現実的にこのレベルの強敵を相手にどこまでやれるのかだろう。豊がどう乗るか…結果はともかくとして結構楽しみではあるね。
大原S(3C)1着
京都芝内2000m稍 12頭8枠11番
2:01.4 62.0-59.4 S^3
12.4 – 10.9 – 12.2 – 12.8 – 12.7 – 12.6 – 12.0 – 11.9 – 11.8 – 12.1
前走の大原Sから振り返りたい。稍重で時計も掛かっていた状態で、恐らくややタフ。その中でペースは2.6と超スローに突入し、ラップ推移的には後半4F勝負だが最速がL2の11.8という程度でポテンシャル戦といっていいだろう。
11番枠から五分のスタート、そこから無理はせずに前半は控えて中団やや後ろで進めていく。前半は縦長で進み、向こう正面でもペースが遅い中で縦長、流石に中団の外まで押し上げながら3角に入る。3~4角でも前がある程度離していてここで中団の中目を通しながら直線で外。序盤で追い出されての反応は地味だがそれでも差を詰めてくると、L1でぐんと伸びて最後は接戦を競り落としての勝利となった。
L2の地点では正直外から伸びていたレッドラフェスタの方が良かったぐらいかな。ただそこから徐々にしぶとく伸び始めてL1ではレッド比較だと顕著に違ったし、4F戦で前がこのラップをという中で中団外から長く脚を使ってしぶとく伸びてきたという点ではポテンシャル面の高さを評価すべきだと思う。思った以上に長く脚を使えたと思うし京都の3角の下りでスピードに乗せてそのままコーナーで長く分散して追いかけて、最後までしぶとくなだれ込む。馬場状態やコースロスを考えてもこの上がり34.5は評価していいと思うけどね。正直ここまでいまいちな競馬が続いていたので、ここで劇的に変わってきたのはいい材料。相手関係は楽だったが力の要る馬場での後半ポテンシャル戦、という点で考えれば長距離適性を見せたとみていいと思うんだよね。
ムーンライトH(3C)6着
阪神芝外1800m良 11頭1枠1番
1:45.7(+0.2) 48.8-44.7 S^4
12.8 – 11.7 – 12.1 – 12.2 – 12.0 – 11.5 – 10.6 – 10.8 – 11.8
2走前のムーンライトHでは4秒近い超超スローでしかも後半は44秒台に突入する質の高いトップスピード戦となっている。L3最速で10.6、L2でも10.8と10秒台を求められたしトップスピードの質が高くないとどうにもならい競馬だったと。
1番枠から五分のスタート、そこからある程度促しつつ好位の内目には入っていく。道中もドスローの流れで上手く前にスペースを置きながら2列目の内で3角。3~4角でペースが一気に上がっていく中で促しながらそのスペースを追走しつつも置かれて3列目。序盤でそのまま切れ負けして後退。ラストはジリジリと前との差は詰めていたがそれでも6着と完敗だった。
内容的には明らかに10秒台のラップで追走に無理があったという感じ。ただそこでオーバースピードにはならずにしっかりと最後まで脚を使って差し込んできたという点は一定の評価かな。それでもこうやってトップスピードの質が要求されてしまうと難しいし、前にスペースを置いて上手く加速する意識をもって3~4角で入ってきながらこれなのでちょっと厳しかったかなというのが率直な感想。
博多S(3C)4着
小倉芝2000m良 8頭5枠5番
2:00.0(+0.6) 60.2-59.2 S^1
12.6 – 10.9 – 11.9 – 12.8 – 12.0 – 11.8 – 11.6 – 11.7 – 11.9 – 12.2
3走前の博多Sではややスローの流れからの後半の5Fポテンシャル戦という流れ。ここで好位の外から伸びあぐねたという感じではあった。ペース自体はそこそこ流れていたとは思うが、休み明けの影響もあったのかなと。
5番枠から好発を切って様子を見ながら控えて中団でという形を取る。道中も前4頭から少し離れた位置で見ながら単独の5番手で進め、徐々に前が下がってきた中でワンテンポ遅れて3角で仕掛ける。3~4角で後方中目というところから押して押して追走するがあまり動けず直線。序盤で4列目から追い出されているが伸びは地味。ラストまで特にこれといって目立たず前3頭からは少し離れた4着完敗。
ここではスローロンスパではあったと思うが、前走の大原Sと違って目立った脚を使うことはできなかった。前走と比較してもスローとはいえ入りが2秒近く違ったし、この馬の位置で考えれば前半3Fで2秒速く入っているからね。この流れではちょっと忙しかったのかなという感じはある。もともと阪神2400のオリオンSでスローから早めに仕掛けてしぶとかったぐらいなので、個人的には距離はもうちょっとほしいんじゃないかなと。その点でも今回の京都2200というのはいい材料にはなると思うが、やはりスパッと反応できるというタイプでは無いので、その辺りを豊がどう乗ってくるかやね。
エリザベス女王杯2019への展望
まあ単純なパフォーマンスで考えれば正直前走の大原Sは強かったと思っているけど相手関係でポンデザールの方が上だと思う。適性的にも恐らく近くて、前半はあまり無理をせずに後半にしっかりと早めに仕掛けてポテンシャルを出し切る競馬が望ましいという点では同じ。違うのはムーアか、豊か。ことエリ女というレースの傾向を考えるとどうしても仕掛けのタイミングが遅れる可能性が高いレースではあるし、そこに対しては我慢のムーアより融通が利く、レース判断能力が高い豊の方が噛み合う可能性は高いかもしれない。
アルメリアブルームの場合ゲート自体はそんなに悪くないし、二の足でそう無理をさせないようにという感じで進めているのでここで思い切っての先行策というのは十分あり得る。今回はクロコスミアやラッキーライラックといった有力どころが前で進める可能性が高いから、これらを目標にしながら好位ぐらいで入りつつ、3~4角で外から動くかもしくは誰かが捲っていく流れで上手く前目内目から4角で外に持っていければ、或いは。基本的には出し切ってこそなので、前につけられたとしてもそこで満足せずにしっかりとプレッシャーを掛けて上手く出し切りたい。相手は強敵が揃っているけど、この馬も噛み合えば結構長く脚を使えるのは確かだからね。馬券的には当落線上にしておくが、豊がこの馬でどう乗るのか。ムーアとの違いを楽しみたいかなと思っている(と思ったらムーアはなぜか一身上の都合で今週は来日せず)。
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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平均の約3~4倍、、