フェアリーステークス 2019 予想：本命02アゴベイ

フェアリーステークス2019の予想

中山11R 芝外1600ｍ
馬場想定：良、高速馬場想定

展開予想

　馬場は先週を見る限り時計が出ている印象ではある。高速馬場～やや高速ぐらいととりあえず見ておきたい。

　展開予想だが、１勝馬がほとんどでしかも有力馬も減ったし読みづらいところも出てきた。しかも見ている限りこれといって逃げたい馬が不在。外枠だがゲートが上手くセンスがあるグレイスアン辺りが選考して様子を見ながら要り込む。距離不安のホウオウカトリーヌやウィンターリリー、サンタンデールあたりはそこまで無理はしないだろうし、外からこれらを交わしてハナを切るところまで行く馬もあまりいなさそう。スローで落ち着く可能性が高いと思う。48-46.5ぐらいで落ち着くかな。場合によっては後半も47ぐらいで２～３Ｆ戦という可能性も考えたい。ベースはスローで上がっても平均まで行けばいい方だと思う。

予想

◎02アゴベイ
○11アクアミラビリス
▲03エフティイーリス
△01フィリアプーラ
△13グレイスアン
×06レーヴドカナロア16アマーティ
３連複◎〇軸▲△×流し
３連単Ｆ◎〇▲-◎〇▲△-◎〇▲△×

◎アゴベイ

　ん～まあ、内枠でもちょっとギャンブルではあるんだが、アクアミラビリスとの比較でちょっと悩んで本命にした。噛み合えば勝ち切る能力を持っているのが一点と、仮にペースが上がったとしても対応できる可能性が高いのを評価。要所で動ける馬だしトップスピードの質はアクアミラビリスと比較しても戦える。

　新馬戦が東京1400で37.2-34.0と超超スローだがそこからの12.3 – 12.5 – 11.8 – 11.0 – 11.2と２Ｆ戦でＬ２最速地点でスパッと切れてここで推定で10.5ぐらいの切れ味を引き出して一気に伸びてきた。これだけなら本命にはできないが、前走のつわぶき賞の内容が良い。中京の1400で35.0-35.2と平均ペースだが11.5 – 12.2 – 12.2 – 11.5 – 11.5と中弛みからの再加速戦、後方内内で我慢していたが３～４角で緩んだので前のスペースがなくなりブレーキをかけてスペースを作って外に出してというリズムの悪い入り方。それでも直線すっと反応して伸びてくると坂の上りで差を詰めてＬ１まで結構伸びてきての２着。もうちょっとうまく流れに乗れていたら違ったと思う。

　出負けのリスクはある馬だが、仮に流れてしまえば多少後ろからでも構わないし、スローなら縦長にはならないので内枠からある程度ポジションを拾っていける可能性もある。エフティイーリスの後ろぐらいを取れれば悪くないと思うが、中団～後方でも極端でなければ決め手で勝負になると思う。また平均で流れても対応してくる可能性が高い。人気も恐らくあまりしないと思うし、実力と人気の乖離が大きいと思っている。その点も踏まえてこの馬を本命にした。

○アクアミラビリス

　この馬を対抗にした。ペースが上がってもやれる可能性はあるが、正直そこは未知数。ただし、やはりこのメンバー構成の中でもトップスピードの質はトップレベルで１，２を争う。そしてミルコなのでペースが遅い中での動き出す意識というのは今回の騎手の中では抜けていると思う。スローで決め手勝負ならこの馬が勝つ可能性が一番高いとシンプルに。

　前走の新馬戦は確かに50.3-46.9と超スローでそこからの12.8 – 13.5 – 11.7 – 10.6 – 11.1と３Ｆ勝負、Ｌ２最速10.6はレースラップとしては極端に速い中で出負けからリカバーして番手、そこから直線でブレーキを外す形で加速してＬ２の最速10.6の地点でほとんど促さずに楽に先頭に立ってラストは流しているからね。相当切れているし機動力が高い。厄介なパターンはマイルで淡々と流れた中で出負けをリカバーできない時。中山マイルなのでスロー想定でもやはり流れてしまうケースも出てくるからそこへの対応が未知数というのは確か。実力と鞍上のバランスではこの馬だし３連複では両軸としてこの馬も。

▲エフティイーリス

　もうちょっとポジショニングが上手ければ本命でも良いかなと思うんだがという感じ。ここ２走はゲート・二の足ともに並なので、この枠だけどどこまで先行できるかはちょっと未知数ではある。ただ、２走前の新馬戦のパフォーマンスは結構高かった６月で超高速馬場ではあったがまだ２歳でも新馬戦が始まった時期。そこで東京1400、37.9-33.9と超超スローからの12.5 – 11.9 – 11.2 – 11.1 – 11.6と３Ｆ勝負で少しエンジンのかかりが悪かったがＬ１までしぶとく伸びてきて接戦の２着。上位勢のレベルも高かったしトップスピードの質はともかく持続力は良いものを見せた。

　前走の未勝利戦では東京1800への延長、いくらか楽に先行できて２列目ポケットから外に出して13.0 – 12.9 – 11.8 – 11.2 – 11.4のラップ推移、少し反応で遅れたがそれでもＬ２の最速地点で差を詰めてきていたし、最後まで良い脚。ある程度トップスピードの質も持っているし、ＴＳ持続は良いものを持っている。蛯名なのである程度強めの仕掛けをしてくれるという期待もあり、前目でそれを引き出せれば粘り込みも、というところかな。

△フィリアプーラ

　馬の能力はここでも通用すると思うが、ゲートが安定せず、二の足もそこまで速くないので良い位置を取れなければ下がって後方にという可能性も高いというのが一つネック。トップスピードの質というより出し切って良さが出る馬っぽくて、２走前のラストヌードル戦も東京1800で12.7 – 11.6 – 11.2 – 11.8とＬ２最速だがここではジリっぽく、Ｌ１でラストとともに伸びてきたがラストの方が若干優勢な脚色で３着まで。前走ハイペースでバテずに差し込んだ点は評価だけど、緩い流れになって内枠で包まれてのリスクは小さくない。馬は面白いと思うけどその状況で丸山をどこまで信頼できるか？連下でも強く狙ったほう、馬に期待。

△グレイスアン

　逆にこちらは素材的にはもうワンパンチ上げてきてほしいけどとにかくセンスがある。前走の東京マイル戦では49.8-46.9と超スローからの12.4 – 11.8 – 11.1 – 11.6と３Ｆ戦を好発からすっと控えて３角で内に潜り込んでそのまま持ったまま直線でスッと抜け出してきた。上がりは平凡でラップ推移的にみてもＬ１はちょっと落としているので何ともだが、競馬センスは確か。２戦目の上昇も含めて連下で。

×レーヴドカナロア

　ファンタジーＳはハイレベル戦だったと思うので、多少物足りないが外差し馬場で内に入ったところも含めて。新馬戦はレベル的に微妙だがそれでも37.7-35.5とかなりのスローからの12.4 – 12.4 – 12.0 – 11.5 – 12.0とＬ２最速戦で後方外から動いてねじ伏せてきた。今回はレースレベルも全体的にはかなり落ちると思うのでこの評価。

×アマーティ

　連下で狙うか３着ヒモで拾うかでちょっと悩んだけど、サウジ戦は当日雨が残っていての良馬場なのでグランには千切られたけど２列目からそれなりに粘っていて悪くはない。トップスピード戦では新馬戦で新潟外回りだが中団からしっかりと伸びきって完勝、２着馬は勝ち上がっているしまずまず。強く推せるほどのものはないし、思ったより人気しそうなので微妙だが外せなかった。