競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

スワンステークス 2018 出走予定馬:ロードクエスト&M.デムーロ騎手想定

time 2018/10/24

スワンステークス 2018 出走予定馬:ロードクエスト&M.デムーロ騎手想定

第61回 スワンステークス(GII)出走予定馬展望

日程:2018年10月27日()
コース:京都芝外1400m

予想用・出走予定馬一覧

ロードクエスト(M.デムーロ騎手想定)

2歳時には新潟2歳ステークスで鬼脚を披露し注目を浴びたロードクエストがスワンステークスに出走予定だ。そこをピークになだらかな下り坂が続いてしまっている印象で、3歳時の京成杯オータムハンデの勝利以降は勝ち星から見放されている。今回はミルコ・デムーロを鞍上に用意し何としても勝利を狙いたい。

う~ん…正直言って狙いたくない気持ちが強い。ただ、個人的な感覚からすると、今のこの馬は2歳時のイメージとは逆で、全体で流れてしまったほうがいいタイプになっていると思うし、特に東京だと加速に手間取っている印象がある。多分上り坂地点での加速がイマイチなタイプで、京都の下りからなだれ込む形、しかも今は上がりがかかった方が戦えるのかなという印象。今の京都なら或いは?とも思うがどうせ人気するしリターンの旨味があまりないかなあ。

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パラダイスS(OP)2着

東京芝1400m稍 10頭3枠3番
1:22.1(+0.4) 36.3-33.8 S^3
13.0-11.6-11.7-11.6-11.1-10.7-12.0

パラダイスS2着から振り返る。といっても完敗ではあるんだが。東京1400m戦で稍重、ペースは2.5で超スロー、そこからのL2最速戦で10.7と強烈なトップスピードが要求された。L1は落ち込んだのでもうちょっと差し込む余地もあったと思うが。

3番枠からやや出負け内枠を利してそこからリカバーしつつスローの段階で2列目のポケット。3角で外に出して2列目からウインを追いかけに行って直線。序盤でその勢いで外から伸びたかったが意外に伸びず。L2の坂の地点で追い出されるがむしろここでウインガニオンに話されて3馬身差ほどになる。L1ではしぶとく踏ん張って前との差も詰めたが2馬身半差の2着完敗。

3着がアイラインだし、スローの決め手勝負としてみてもそこまでハイレベルだったとはいいがたい、もちろん完勝したウインガニオンは別だが、この馬のパフォーマンスとしてみたときに結局はL2地点でのキレ負けとなってしまう。坂の上りで速い脚を使うのが得意ではないなという感じ。今のこの馬でスローの決め手勝負では難しいのが現状だろう。

京成杯AH(GIII)4着

中山芝外1600m良 15頭3枠5番
1:32.6(+0.2) 46.9-45.5 S^1
12.5-10.7-11.5-12.2-11.2-11.4-11.5-11.4

前走の京成杯AHは一度制した舞台ではあったが4着、惜しくも馬券圏内には届かず。ただ、結果的にはロジクライ、ワントゥワンが富士Sで好走していることを考えるとレベルが高かったとみるべきか。ペースはスローだがL4最速で仕掛けが早かった。後半勝負だがTS持続戦に近い。

5番枠から五分のスタート、押して押しての先行策で流れに乗っていきつつ、最終的にはロジクライを締め出してその前に入って2列目の内ポケット。そこから少し下げて3列目の内、3~4角でペースが上がったところで仕掛けを待たされつつ3列目で直線。序盤でそこからじりじりと伸びるがまだ2列目付近。L1でしぶとく食らいついてロジクライに並びかけるが4着まで。

3~4角でペースが上がったので待たされたといってっもここで最短距離を通せたのは良かったと思う。L1までじりじりと伸びてきたし、相手関係を考えるとよく頑張ったと思う。好走要因はロスなくというのもあるが、仕掛けが早くなったことで4角の段階ではある程度トップスピードに乗れていたことと、4Fで分散していたのでそこまで速いラップを要求されなかったから、というのがおおきいかな。ただ3歳時に勝った時は平均ペースで流れて単調な競馬だった。マイルだと全体で流れたほうがいいのかもとも思うし、あまり速いラップを要求されないほうがいいかな。

オーシャンS(GIII)7着

中山芝外1200m良 16頭8枠16番
1:08.5(+0.2) 33.5-34.8 H^2
11.9-10.6-11.0-11.4-11.3-12.1

4走前のオーシャンSでは1200で力の要る馬場状態でのハイペース、という流れでジリジリ。外枠からそれなりに伸びてきたという見方もできるけどインパクトは薄かったかな。

16番枠から出負けして後方からの競馬。そこから少し掛かり気味だがある程度外からリカバーしながら3角に入っていく。3~4角でも中団の外々を回して直線。序盤では反応が鈍くジリジリ。L1の坂の上りでそれなりには伸びてくるがダイメイフジに差し切られて7着完敗。

差し馬同士でみても外からダイメイフジに来られているし、内容としては完敗だったと思う。力の要る馬場への適性も少し気になるけど、1200が短かった可能性も高いので難しいところかな。

スワンステークス2018への展望

1200は短いとは思う。パラダイスSではトップスピードの質が問われて置かれていたし、一方で京成杯AHではスローからの4F戦で分散して11秒前半を連続する形では結構やれたなという印象。もちろんNHKマイルC2着や勝った時の京成杯AHが平均ペースで流れているし、理想は基礎スピードが問われたほうがいいかな。関屋記念ではペースは速かったけどそれでもL2最速11.0、時計的にも31秒台という質の高い決着になったのも厳しかったと思う。

今回狙えるかどうかだけど、京都の外回りで下り坂で勢いをつけられるというのは今のこの馬にとってはプラスだと思う。また力の要る馬場になるのでトップスピードの質的に苦労している今のこの馬としてはやりやすい面も出てくるかな。なので条件自体は今回ある程度狙ってもよさそうなだけのものは揃っていると思う。1200は短いけど1400である程度流れれば、という感じはあるんだけどね。

後は相手関係だが、これを見るとやっぱり微妙なラインに落ち着いてしまうんだよなあ。例えばオーシャンS組ではキングハート・レーヌミノルに先着されている。こちらも1200は短かったと思うが、相手の2頭も1400は問題ないタイプ。パラダイスSはスローの決め手勝負ではあったにせよウインガニオンに圧倒されてしまっている。良いころに比べると流石に物足りないし、少なくとも2歳時のイメージとは真逆になってしまっているのでそこは注意したい。パラダイスSでもドスローだったのでリカバー出来た面もあるし、ある程度流れるとポジションもそんなに簡単に好位をとるというのは難しいだろうから、恐らく中団ぐらいで競馬ができれば?というぐらいだと思っている。なんとなく絡んできそうで絡み切れない、というのも前後半で決定的な武器を持ち合わせていないように感じるしね。ここならある程度流れたほうがいいと思うが、伏兵候補で結構面白そうな馬が多いし、馬券的には当落線上にあるかな。ミルコが出し切ってどこまでやれるか、注目はしている。

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何悪。分析note2023



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