2019/02/02
第36回 ローズステークス(GII)出走予定馬展望
日程:2018年9月16日(日)
コース:阪神芝外1800m
予想用・出走予定馬一覧
オールフォーラヴ(川田騎手想定)
忘れな草賞ではタフな流れの中で接戦をしぶとくねじ伏せたオールフォーラヴがローズステークスに出走予定だ。前走のオークスでは中団から伸びきれず完敗、完成度の差を見せつけられたがそれでも一定レベルはやれた。秋初戦にクラシック路線の主役は不在、秋華賞を意識できる競馬ができるかに注目だ。
内容的にタフな忘れな草賞、高速馬場での基礎スピード戦でやれたアルメリア賞、というのもあるがオークスも決して悪くないしここに入れば十分チャンスはある。とはいえ、やはり通常の馬場での決め手勝負では他に優位に立てる馬も多いし、基本的には前半の基礎スピードを活かして他に対して優位性をとってしまいたいかな。要所の一足の鋭さを厳しい流れでも出せるのが一番の武器だと思う。
忘れな草賞(OP)1着
阪神芝内2000m良 14頭6枠9番
2:00.5 58.9-61.6 H^3
12.5-11.4-11.9-11.4-11.7-11.7-12.0-12.6-12.6-12.7
まずは忘れな草賞勝ちから振り返る。ペースは見ての通り2.7で超ハイ。単騎逃げなので実質番手でみると目視では60秒台前半ぐらい?という感じ。実質平均ぐらいかなと。桜花賞は時計が出たが内外周りで違う面もあったか、準OPの大阪ハンブルクCでは1400で1:21.1と良でも雨の影響が残っていたので時計的には出にくい状況。それでもペースを考えると少し物足りない面は時計的にはある。
9番枠から五分には出てそこから無理はせずに序盤は馬なり、最終的に控えて中団の外目で入っていく。道中も前が単騎で飛ばす流れで実質は平均ぐらい、前のシグナライズが向こう正面で上がっていったのを見てじわっと仕掛けて3角へ。3~4角でも好位の外からじわっと押し上げて2列目で直線。序盤で外から一気に飲み込んで様相一点、今度は外差しの強襲を受ける形となるが何とかリュヌルージュをハナ差退けての勝利となった。
馬場自体は内回りで時計も掛かっていたとは思うがそれでも極端ではなかったし、ペース自体も実質は平均ぐらいで捕まえに行って出し切っていると思う。時計的観点から見るとやはり正直不満はある。ただこの流れの中で3~4角で早めに動いてねじ伏せているのも事実だし、2着リュヌルージュがタフな馬場の厳しい流れで500万下を完勝していて3着ゴージャスランチもその後違う条件だがカーネーションCを勝っている。全体的に見渡してもレースレベルそのものは悪くないかな。
オークス(GI)9着
東京芝2400m良 17頭3枠6番
2:25.4 59.6-59.6 M
12.6-11.1-12.0-11.9-12.0-12.2-12.4-12.3-12.4-12.2-11.1-11.6
前走のオークスでは平均ペースではあったがこれも単騎逃げ。実質的には恐らくかなりのスロー、そこからのトップスピード戦ではあるが2列目以降の馬はある程度早め仕掛けになっていてTS持続を高いレベルで問われたかなと。
6番枠からやや出負けして二の足も微妙、ただ枠もよく中団の内のスペースをうまくとって進めていく。道中もレッドサクヤの後ろである程度折り合って進めて3角へ。3~4角でもレッドの後ろでじっと我慢、ロスなく立ち回って直線。序盤でうまく前のスペースが空いて馬場の良い外目へ誘導。L2でも中団まで押し上げたがL1は甘くなって最後は9着完敗だった。
もう少しラストの伸びが欲しかったが、まあこのレベルで後半勝負、トップスピードの質という点ではL2まではある程度食らいつけていたし一定の評価はしていいのかなと。ただ、やはりトップレベル相手にはそれでも優位に立てる武器はなかった。比較でみても今回出てくるサトノワルキューレは中団で外から動いてしっかりと競馬をしながらでもこの馬に対しては最後まで余裕があったからね。その辺を踏まえても後半勝負での素材的に、特にトップスピード持続力は物足りないかもしれない。ここだとまだそれでもある程度通用すると思うが本番でスローのTS持続戦では足りないだろう。
アルメニア賞(5下)2着
阪神芝外1800m良 11頭8枠10番
1:45.7(+0.3) 46.5-46.9 M
12.5-10.8-11.4-11.8-12.0-11.8-11.7-10.9-12.5
アルメリア賞は浜中の斜行の影響もあってかなり苦しかったと思うが、それでもしっかりと脚を使って2着に入り込んだ。ペースは見ての通りの平均。そこからでもL2最速10.9とかなり速いラップを要求された。厳しい流れになっても鋭さを引き出せたかどうか?というのが問われた。
10番枠から好発を切ってそこから控えての好位外目。流れていた中でも少しハミを噛むようなところを見せて好位の外目から2列目外に近いところで3角。3~4角でもまだ余裕のある状態、外目から前のシゲルホウレンソウの後ろから直線で外に出して一気に反応する。しかしここで前にいた浜中のパンコミードに依られてしまってかなり不利を受ける。最後は内をすくったフランツに差されての3位入線繰り上がりの2着。
ここでは厳しい流れの中でそれでも結構楽についていけたこと、そして要所でその分の反応が素晴らしくL2の地点で鋭く抜け出しそうになった。トップスピードに乗ったところで下がってきた浜中のパンミコードに激しく接触を受けているのは響いているはず。パトロールを見れば一目瞭然で、かなりひどい当たり方になった。まあそれはそれとでここではかなり言ってきたので置いておくとして、このペースの中で鋭さを発揮してきたというのは評価できる材料になる。瞬間的な切れ味自体はオークスでもある程度見せていたと思うが、武器となるのはこの厳しい流れでも引きだせたというところ。なので本来ならば怖がらずにある程度前をとって一気にギアチェンジでトップスピードに乗っていくイメージの方がいいだろうと思う。
ローズステークス2018への展望
アルメリア賞が基本的なイメージで流れても全然問題なく追走できるし、そこから鋭く一足を使える。逆にオークスみたいに実質的には緩い流れで中団で我慢して折り合ったとしても、直線で使える脚は限定的になる。鋭いのは一瞬でしかも厳しい流れでも使える反面、各馬が余力を持った状態で後半特化になると一瞬しか使えないのがネックになる。今の段階ではマイルでもいいんじゃないかなと思っている馬で、前半の基礎スピードを活かして各馬の末脚を削いでなんぼ、だと思う。その点でも全体のペースと馬場のイメージを鞍上がしっかりと掴めているかどうかだろう。オークスはそれに加えて距離も長かったと思うし、ああやってスローで各馬がある程度仕掛けの意識を強く持つと途中までで甘くなってしまう。いかに前目で仕掛けを待てるかがポイントで、できればペースも引き上げたい。そういう形に持ち込めれば今回のメンバー構成だと普通に怖い一頭。内枠を引いて2,3列目、47秒を切るぐらいのペースで入ってくると個人的には内からの出し抜きでアツい一頭になるかな。要警戒だけどスローの決め手勝負では分が悪いと思う。今回のメンツなら位置取りの差を取れればスローでもチャンスはあるけど、それでもベストは平均まで上がって内目で我慢し、要所で仕掛けを待つパターンが望ましい。
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過去10年の人気馬の成績では、1人気[4.2.1.3]、2人気[1.1.1.7]、3人気[0.0.2.8]と、1人気が好成績を残しており信頼できる軸馬。平均配当は馬連9610円、3連複3万5760円、3連単20万7360円と波乱傾向。二桁人気馬では、16年クロコスミア(11人気2着)、14年タガノエトワール(15人気2着)、13年ウリウリ(10人気3着)、11年マイネイザベル(10人気2着)、09年クーデグレイス(10人気3着)などが馬券圏に入り波乱を演出している。3連単では10万馬券を超える特大万馬券が7度も出ているように人気薄の好走が目立つ。
過去10年、前走、レース別の成績ではオークス組(8勝)、500万組(2勝)と夏馬を全休に充て始動戦として出走したオークスからの直行組が圧倒的な成績を残している。また、500万を勝ち上がったばかりだが夏に調子を上げた馬が勢いで勝ち上がっている。ローズS好走馬の秋華賞の成績を見てもローズS上位馬が本番でも結果を残しているように、本番に直結しているのが分かる。
オークス組からは、レッドサクヤ、サトノワルキューレ、オールフォーラヴ、カンタービレなどが参戦するが、2冠馬アーモンドアイやラッキーライラック、リリーノーブルといった有力馬は秋華賞直行のため不在となる秋華賞のトライアルレース。オークス組みで馬券になるのは!?また、夏の上がり馬に出番はあるのか!?競馬セブンでは各陣営の本音話を入手済!週末の情報はお見逃しのないようご注意ください!
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