第72回 セントライト記念(GII)出走予定馬展望

日程：2018年9月17日(祝)
コース：中山芝外2200ｍ

予想用・出走予定馬一覧

レイエンダ（ルメール騎手想定）

ダービー馬レイデオロの全弟レイエンダが満を持して重賞に挑戦、セントライト記念に出走予定だ。新馬戦を２歳７月にあっさり勝ちながらも骨折で春のクラシックには間に合わず。それでもそこから無傷を保って３連勝。秋は菊を見据えるか、春の鬱憤を全力でぶつけたい。

今のところケチをつける内容はないかな。あとはシンプルに春との力関係になってくると思う。

松前特別(10下)１着

函館芝2000ｍ良 11頭３枠３番
1:59.3 59.8-59.5 M
12.3-11.1-11.8-12.2-12.4-12.6-12.4-11.8-11.4-11.3

前走の松前特別から振り返る。函館2000ｍ戦だがこの時点では標準ぐらいの馬場だったと思う。ペースは平均で流れていたが、中盤の淀みが少しあったのとある程度流れたという意識で仕掛けが少し遅れた感じ。それでもＬ１最速ラップは優秀だ。

３番枠から好発を切って楽に控えて２列目の内ポケット。そこから前がある程度離して逃げるので少し離れた４番手で外に出す。道中も離れた位置から３番手に上がって前２頭に対して向こう正面でじわっと詰める。３～４角では２列目の内の位置で進めて仕掛けつつ、４角で外に誘導して軽く促す程度で直線。序盤で１馬身ちょっとの差からジリッと伸びるとＬ１で追い出されてしぶとく伸びきり２馬身差完勝。

強かったなという感じ。３着のカリビアンゴールドが次走1000万下を勝ち上がっているしね。ポンと出て楽に２列目から前が飛ばしたので無理せず進めて後半長く脚を使う形でＬ１まで加速ラップで。もちろんＬ２との差がほとんどないしここで差を詰めているのもあるので実質的に加速しているかはわからんが、それでもほとんど減速していないのは間違いない。長く脚を使えそうな感じをあの位置からある程度基礎スピードを問われた中でやれたのは収穫だろう。この感じなら距離はもっとあっても良いと思うし、折り合い面で全く不安がなかったからね。兄より機動力がある。

夏木立賞(５下)１着

東京芝2000ｍ良 ９頭４枠４番
1:58.8 58.8-60.0 H^1
13.0-11.6-11.2-11.4-11.6-12.1-12.6-11.7-11.7-11.9

２走前の夏木立賞でも同じような大逃げの馬を追いかける形で進めたのでペースやラップ的には読みづらいところもある。離れた番手で見れば60秒半ばぐらいなので実質はかなりスローだったし、３～４角である程度詰めてＬ２で差が詰まってきたので多分後ろの馬にとっては２段階加速的競馬だったかなと。

五分のスタート、そこから控えて後方からの競馬を選択する。道中は少し掛かり気味ではあったが向こう正面に入った段階ではしっかりと折り合って３角。３～４角でバールドバイの後ろから外目を回しつつ直線。序盤ではまだ仕掛けを待ちつつバールドバイの後ろからＬ２で外に出してしぶとく伸びてここで一気に先頭列。Ｌ１で抜け出しての２馬身弱、完勝。

字面のペースはハイなんだが実質はスローからの後半勝負に特化した流れ。そこで３～４角から脚を使ってＬ１まで一番良い脚を維持してきた。かなり強かったと思う。上がりでみても次点がルックスマートの34.2で、0.6も差があるししかもロスがあった状態でのもの。高く評価したいと思う。内容的にも割と後半の素材的な面で良さが出てきているので寄り長距離的な競馬だと思うんだけどね。

新馬戦１着

札幌芝1800ｍ良 ７頭７枠７番
1:51.4 50.4-48.3 S^2
12.7-12.0-12.9-12.8-12.7-13.0-12.3-11.6-11.4

新馬戦では札幌の1800ｍで最後方から動いて強かった。ペースは2.1とかなりのスローからの２Ｆ戦なので何とも言い難いが参考程度に振り返る。

７番枠から出負けして掛かりながらになり、結局抑えて最後方からの競馬となる。道中も最後方で折り合い重視だがペースが全然上がってこない中で３角へ。３角ではじわっと促しながらだがまだ動かず内目。４角で徐々にスピードに乗って外に出してゴーサイン、スーッと上がって好位列に取り付いて直線。序盤でしっかりと２列目を捕えてＬ１で一気に前も切り裂き最後は流しての完勝だった。

かなり緩い流れだったので掛かり気味になったというのもある程度仕方ないが、夏木立賞なんかも少し掛かる面は見せていたのでその辺は多少気がかり。ただ折り合いを怖がらずにある程度前に行った方が良いのかなというのも前走の松前特別で見せているし、距離延長でこの辺をどう判断するかで変わってくるかな。

セントライト記念2018への展望

中山2200は結構トリッキーな舞台なので、個人的には前走の松前特別のようにある程度早いうちからポジションをとってしまって３～４角で外からじわっとというイメージが欲しいかな。強敵はそこまでいないと思うけど、コズミックフォースやギベオン、ダブルフラット辺りは流れたときに厄介だし、後半のＴＳ持続という点ではブレステイキング辺りも手ごわくなる。また前が単騎で進める形でペースが落ち着いてしまうと要所のギアチェンジ面ではケイティクレバーも侮れない。今回は人気が読めない面はあるし、面白い穴馬候補も多いので難しい一戦だが、この馬を敢えて嫌う材料は折り合いを意識しすぎて下げすぎなければというぐらい。内枠ならそういうリスクも減ってくると思うのでできれば内枠で壁を作れる状況でポジションを取っていける立場が欲しいかな。そうなれば重い印を打てる馬だと思う。最序盤のポジション取りがそのまま致命傷になりやすいコースなので、そこだけキッチリしてほしい。これはこの馬に限った話ではないけどね。

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