競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

エルムステークス 2018 出走予定馬:ハイランドピーク&横山和想定

time 2018/08/06

エルムステークス 2018 出走予定馬:ハイランドピーク&横山和想定

第23回 エルムステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年8月12日()
コース:札幌ダ1700m

予想用・出走予定馬一覧

ハイランドピーク(横山和想定)

年始の中山開催で鮮烈な勝ち方、重賞制覇に向けて着々とステップを踏んできたハイランドピークがエルムステークスに出走予定だ。上総ステークスでは逃げて後続を突き放す圧巻の勝ちっぷり、降級もすぐに灘ステークスを制してマリーンステークスでも2着。それでもまだ物足りないパフォーマンス、年始の勢いを思い出し重賞を手中に収められるか?

個人的には1700は短いような感じはしているんだけどなあ。前走のマリーンSなんかは悪くはないんだけど、インパクトという点では物足りない。中山1800でもそうだがコントロールしてからの一足の鋭さが武器で、エルムSの傾向的にはL2最速率もまずまず高く良いんだけど主導権を撮れるかどうか。

上総ステークス(16下)1着

中山ダ1800m稍 16頭2枠4番
1:52.3 49.7-49.5 M
12.8-11.7-12.2-13.0-13.1-12.5-12.3-12.0-12.7

まずは個人的にベストバウトの上総S勝ちから振り返りたい。この時はまだ覚醒前だったとはいえヨシオをはるか彼方にちぎり捨てた。ペースは平均でラップ推移的にみてもわかるように道中で13秒台を2F踏んでいるように中弛み。そこからの4F戦でじわっと加速してL2最速、この時は稍重である程度速いラップを踏めたがそれでも圧巻だった。

4番枠から好発を切って軽く促しながら外のヨシオを制してハナを取り切る。道中息を入れながら3番手以下を引き離し、向こう正面で外からネイビーブルーが一気に上がってきたので3角からペースアップ。コーナーでも楽にペースを引き上げてそのまま4角ではついてきた馬たちをあざ笑う馬なりで直線。序盤で1馬身半あった差をみるみる引き離して3馬身弱。ラストに追われると後続を全く寄せ付けず最後は流した。

有り体に言えばテン良し中良し終い良し。前半で主導権をとってしまって中盤で息を入れることで後半の良さにつなげてきた。ギアの上げ下げが非常にうまく、1800なら楽に主導権を取れたという感じ。もちろんここはまだまだメンバー的には楽だったと思うが、それでも結果的に成長してきたヨシオなんかを問題としていないように強い競馬だったと思う。多分この馬のベストバウトはこの一戦だろうと。

灘ステークス(16下)1着

阪神ダ1800m良 14頭5枠7番
1:52.9 48.6-52.0 H^3
12.7-11.1-12.8-12.0-12.3-12.3-12.7-13.4-13.6

出遅れて脚は使ったが…というマーチS、そこから降級しての灘S勝ちだが、インパクトという点では正直薄い。時計が遅くて、当日の500万下でも1:53.4だから時計が出にくい状態ではあったといっても物足りないのは間違いない。あえて言うならこういう競馬で一定のパフォーマンスをみせられたという点での評価かな。

7番枠からまずまずのスタートを切っていたが前がかなり速い流れに持ち込むので先行策から最終的には好位で落ち着かせる。道中も無理せず好位馬群の中で前にスペースを置いて進めていく。3角で外に出して進出、4角で前2頭を追いかける立場で進めて直線。序盤で一気に先頭に立って抜けだしを図るがさすがにL1で甘くなる。それでも2着争い激しい中で体一つ抜けていたのは流石の勝利。

まあ勝ち切った辺りは流石なんだけど、ここまで流れて時計勝負になった割には前述の通り物足りない時計ではあると。力の要る馬場で消耗してしまって後半の脚をそこまで引き出せなかったのが要因と考えるなら基礎スピード面での課題はやっぱり残っているのかなという感じはした。

マリーンS(OP)2着

函館ダ1700m稍 14頭7枠12番
1:44.0(+0.2) 46.6-51.2 H^5
7.1-10.6-11.1-11.7-12.1-12.4-13.0-12.9-12.9

前走のマリーンSもそういう感じ。もちろんここまで極端にハイペースだと誰でもしんどかったと思うし、いうほど悪くはないがやはり差された。

12番枠から五分のスタートからある程度促して先手を主張も先行勢が絡み合っての超ハイペースに巻き込まれる。それでもそこからラストダンサーとともに3番手以下を離して3角手前で単独の逃げ状態。3~4角で流石に後続に差を詰められて苦しい状態、先頭列3頭の内で直線。序盤で追い出されてしぶとく踏ん張りユラノトに抵抗もラストは流石にしんどくなって2着死守まで。

ここでもそうだがやっぱりペースが上がりすぎるとしんどいし、コントロールせずに基礎スピードでゴリゴリにという競馬だと簡単ではないかなと。パフォーマンス的には2走前の灘Sよりは良かったと思うし叩いての効果もあったと思うんだけど。ヨシオやリーゼントロック辺りにここまで苦戦することを考えてもこの競馬がベストとは到底言えないのかなと。また1700で主導権を取ろうとしてもこれだけ流れてしまうとこの馬としてはなかなか息を入れるところまで持ち込めないのかなという感じもあった。

2018エルムステークスへの展望

ひとまず主導権を取れるのかどうか。息を入れての加速でという競馬なら長く脚を使えてそのうえでもう一段鋭く引き出せる。これを1700で引き出せるか?というのが最大のポイントかな。4走前の中山1800ではある程度時計がかかる1800で各馬もコントロールしてという意識があったし、この馬自身ポンと出て楽に主張できたからペースダウンできた。札幌1700はコーナーが緩く長いのであまりコーナーごとの減速が起こりにくい印象だし、今回も結構主張してくる先行勢は少なくないからね。ディアデルレイやドリームキラリ辺りはそこそこ引っ張ってくると思うし、出負けしなければリーゼントロックも厄介。この辺を相手にペースをコントロールできるほどいいスタートを切れるかどうかは結構危ういかも。むしろあまり前にこだわらないほうがいいかもしれない。持ち味はやはり総合力にあると思うし、前半ペースが上がる中で脚を使って、前走並みに踏ん張れたとしても今回のメンツだと簡単ではない。もちろん前走ほどペースが上がるとは思ってないけど、それでも1秒~2秒のハイは意識しないといけないメンツ。無理に逃げにこだわるよりは、その後ろからでもある程度やれたという実績もあるし2列目の外ぐらいで余裕があれば逃げまでというぐらいで良いんじゃないかなと感じる。コメント次第だがあまり逃げにこだわるようなら少し評価を下げたほうがいいかな。ギアの上げ下げを活かせる距離・条件ではないと思うし無理はしたくない。

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