2019/02/02
第79回 オークス(GI)出走予定馬展望
日程:2018年5月20日(日)
コース:東京芝2400m
予想用・出走予定馬一覧
マウレア(武豊想定)
2歳からクラシックを意識させる競馬、掲示板を外さずにここまで来たマウレアが武豊とのコンビでオークスに出走予定だ。ただ、これまでチューリップ賞2着はあるがラッキーライラックやアーモンドアイに対して苦しい戦いを強いられてきた。ここから先は安定感を捨てて一発ギャンブルを打つ必要が出てくる中で、名手武豊がこの馬をどう導くかに注目だ。
多分前目での競馬を模索してくると思う。桜花賞が正攻法での競馬をせざるを得ない中で決め手比べでアーモンドにあそこまで決定的な差をつけられたとなると、いかに前をとるかになる。なんならラッキーライラックとの比較でもチューリップ賞で決定的な差があったので、それより前をとってどこまで、というぐらいの気持ちが必要じゃないかなと。ギアチェンジは結構あるが末脚の絶対量は足りないので、そこを補ってくればオークス的な適性そのものは秘めてそうな感じだが。ただそれでも素材はアーモンドが、総合力でラッキーの方が上だと思う。使い詰めていて状態面での伸びしろも期待しづらく、強くは推しにくい。
チューリップ賞(GIII)2着
阪神芝外1600m良 10頭4枠4番
1:33.7(+0.3) 47.5-45.9 S^2
12.6-11.2-11.6-12.1-12.0-11.7-10.7-11.5
まずは2走前のチューリップ賞2着から。この一戦でもラッキーライラックには完敗。ペースは1.6でかなりのスロー、そこからのL2最速戦で10.7という非常に速いラップを要求されている。トップスピードの質を問われたしスローなので後半勝負といっていい。また仕掛けもL3で11.7とそこまで速くないので2F戦に近いイメージ。後半勝負でもよりギアチェンジやトップスピードの質を問われたかなと。
4番枠からまずまずのスタート、そこから無理せずじわっと進めて好位で入っていく。そこから離れた好意列の内内で我慢しながら、前のラッキーライラックを目標に進めて3角。3~4角でもラッキーの後ろから最内をぴったり通して直線。序盤でラッキーの内から仕掛けを待ちつつ追い出されるがラッキーに先に抜け出される。L1ではリリーノーブルとのたたき合いを制したがほぼ互角で2着を何とか確保したという感じ。
この流れの中でラッキーに前を取られて、ラッキーに要所で離されて、という内容から考えても完敗である。一応上がりは最速タイだが前を取られての内容だし、こちらは3角のロス自体は少なかった。L1では完全にスペースもあった中で詰められなかったことを考えても完敗というほかない。ただし、ラッキーとの比較であって、この時点で第2グループの筆頭といっていいリリーノーブルとの比較であれば互角にはやれた。それでもあくまでこちらは使ってきていてリリーはたたき台だった、という条件が付くが。
桜花賞(GI)5着
阪神芝外1600m良 17頭8枠17番
1:33.8(+0.7) 46.6-46.5 M
12.3-10.7-11.5-12.1-12.1-11.5-11.3-11.6
実際前走の桜花賞では完敗だった。ペースは平均だが中盤に少し緩みがあったので後ろから進めていたという流れ自体は良かったと思う。アーモンドアイとの比較でみて差のある競馬だったことは間違いない。前半3Fが速く34.5の流れ、中盤で緩んでL3の4角から加速していく流れで外から伸びきれなかった。
17番枠から五分のスタートだが外枠で前も速いので前に行くのをあきらめて無理せずに後方にという感じで進めていく。道中も前が引っ張る流れで3角まで特に動きなく後方。3角辺りで前が緩めて凝縮してくる流れ、うまくリリーノーブルの後ろにつけて直線で外に出し悪くない競馬。そこからの伸びがなくじりじりで一気にアーモンドアイに行かれる。L1までじりじりとは伸びていたが完敗だった。
まあもちろん2強との比較で完敗ではあるんだが、それよりも問題なのはやっぱりリリーノーブルに完敗だったことだと思う。この展開を考えるとリリーの方が前半の段階でポジションをとっていたのでロスが多かったと思うのだが、そこから直線勝負でリリー以上の脚を引き出せなかった。リリー比較でも完敗で、これは痛いなというのが正直な感想。使ってきていた分の上積みのなさもあったと思うし、クイーンCで完敗していたように、ここではゆるみがあったとはいえ平均で流れた中で苦しかったのかなという感じもある。
赤松賞(5下)1着
東京芝1600m良 9頭8枠9番
1:37.1 50.4-46.7 S^4
13.1-12.1-12.5-12.7-12.7-11.7-11.1-11.2
府中での器用さという点で見せていたのが低調なメンバー構成だが赤松賞勝ちかなと。3.7と超超スロー、ラップ推移的にみてもL2最速でL4が12.7と遅くそこからのギアチェンジが問われたし、L1も11.2なので加速性能の差が勝敗を分けた一戦かなと。
9番枠から出負けして後方からの競馬。押して進めていくがなかなか行き脚がつかずに苦労もドスローなのでリカバー出来て中団馬群の中に入って3角。3~4角でも馬群の中で進めて包まれた状態で直線。序盤で3列目から内に入ってすっと反応して2列目、L2の地点で狭いところを割って先頭列に並びかけ、L1で外からの強襲を封じ切った。
瞬間最大の切れ味とかその辺ではそこまでではなく外のミュージアムヒルやナラトゥリス辺りの方がL1は伸びていた。ただこうやって加速していく流れの中で馬群の中から捌きながらギアチェンジで加速していったという点ではこちらが上回っていた。その証拠に直線早い段階から伸びていたと。この機動力が府中の2400を立ち回るうえで唯一2強相手に何とかなるかも?と思わせるだけの武器かなと。
2018オークスへの展望
とはいうものの…やっぱり現実的に考えると勝負に加わるまでとなるのはちょっと難しい。総合力という観点ではチューリップ賞で要所ですっと加速されてラッキーライラックに加速されてしまったし、休み明けの段階で相手に完敗。こちらもラッキーより前を取れれば?というのもなくはないが、ラッキー自体が結構ポジションを取れる馬だからね。それよりも前をとるのもリスクがあるし、ゲートもそこまで安定していない。その辺を踏まえると総合的にラッキーには見劣る。末脚の絶対量に関してはそもそもアーモンドアイを持ち出すレベルですらないわけで、現状スローで決め手勝負では桜花賞の順位どおりが妥当なところ。おそらくトーセンブレスとそんなに差のない位置ならTS持続で見劣る可能性が高い。そう考えると位置取りは相当重要。出来れば内枠を引いて、ラッキーが好位外、ラッキーが仕掛けを左右する展開の中でその内からじっと我慢して要所のギアチェンジを最大限に活かして…それでもおそらく現状の状態面を考えても3着があればいい方じゃないかなあ。他に面白い馬が多い中で積極的に狙うだけの武器は正直乏しいと思う。ないとは言わないが、馬券的によほど条件が揃わないとそこそこ人気する中では狙いにくい。
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過去10年、桜花賞組から13頭が連対、内8頭が優勝。忘れな草賞組からは2頭の優勝馬が出ている。桜花賞組に続き出走頭数の多いフローラS組みからは、10年の同着優勝となったサンテミリオンがいる。近年では別路線組みで連対はなし。スイートピーS組みは23頭が出走、500万勝ち組みも10頭が出走し馬券圏の好走はなし。近年では桜花賞・フローラS・忘れな草賞の3レースが主体となっている。
過去10年、桜花賞馬がオークスを制したのはジェンティルドンナ、アパパネ、ブエナビスタの3頭。ジェンティルドンナ・アパパネの2頭は秋華賞も制し3冠馬になっている。今年の桜花賞馬アーモンドアイはアパパネを育てた国枝厩舎だが、先輩に続き3冠馬になれるのか?
過去10年、人気別の成績では、1人気[4.2.1.3]、2人気[1.3.2.4]、3人気[2.0.1.7]と上位人気馬が安定した成績を残しているが、13年メイショウマンボ(9人気1着)、11年エリンコート(7人気1着)などの伏兵が優勝し波乱となっている。平均配当では、馬連8790円、3連複1万5270円、3連単12万7570円。3連単では10万馬券以上が3度、最高配当では11年の54万馬券が出ている。
今年は桜花賞の連対馬アーモンドアイ、ラッキーライラックが人気を集めるだろうが、別路線組みではフローラS優勝馬サトノワルキューレがM.デムーロとのコンビで2強に挑む。その他ではフラワーC優勝馬カンタービレ、忘れな草賞優勝馬オールフォーラヴなどが虎視眈々と1冠獲りを狙っている。
競馬セブンでは桜花賞も◎アーモンドアイから的中。オークスも4年連続的中のドル箱GI。今年のオークスも裏づけが取れた確信情報を公開。お見逃しの無いようご注意ください。
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