第63回 京王杯スプリングカップ(GII)出走予定馬展望

日程：2018年5月12日(土)
コース：東京芝1400ｍ

予想用・出走予定馬一覧

ビップライブリー（大野想定）

昨年の京阪杯では２着しながらも1200～1400路線でワンパンチ足りない競馬が続いているビップライブリーが京王杯スプリングカップに出走予定だ。京阪杯で２着と1200で結果を残したものの近走が物足りない。1400への距離延長、得意の東京1400で一発穴をあけられるか。

個人的にはこの条件は良いと思う。1200はやっぱりこのレベルで流れると基礎スピード的にちょっとしんどい感じで、京阪杯は京都1200で緩めの流れというのもあったかな。1400なら流れても良いし、高速馬場巧者の一頭。内枠でも引いてパンパンの良馬場なら穴目で推したい一頭。

京阪杯(GIII)２着

京都芝内1200ｍ良 16頭３枠６番
1:08.8(+0.0) 34.3-34.5 M
12.3 – 10.7 – 11.3 – 11.0 – 11.2 – 12.3

まずは４走前の京阪杯２着から。この時の京都は少し時計が掛かっていてややタフ。その中で平均ペースからのＬ３最速戦で、割とＴＳ持続が問われている。４角地点での立ち回りも重要だった。

６番枠から五分のスタート、そこからある程度促しながら好位の中に入っていくという感じ。３～４角でも好位列の中目で我慢しながらソルヴェイグの後ろから３列目で直線。序盤でスペースが少し窮屈な中で外に出してうまく２列目に上がってくる。Ｌ１でもしぶとく脚を使って前のネロに対して結構差を詰めるが２着まで。

ここではうまく立ち回ることができたのもあるが、それでも仕掛けが早い流れの中でＬ１でしっかりと差し込んでバテ差してきたというのは良い材料。1200としては前半の基礎スピードが問われにくい条件だったのも戦いやすかったかなと感じた。レースレベル的には楽な一戦だったとは思っているが。

阪神カップ(GII)５着

阪神芝内1400ｍ良 18頭５枠９番
1:20.0(+0.5) 33.6-34.7 H^2
12.1 – 10.7 – 10.8 – 11.2 – 11.5 – 11.7 – 11.5

３走前の阪神カップをどう考えるか。個人的には結構評価したい一戦。超高速馬場でペースは1.1とかなりのハイ。スプリント戦張りの基礎スピード戦となっているし、正攻法で外からの勝負というのは簡単ではなかったと思う。

９番枠から五分には出てそこから二の足良くすっと好位、そこから無理はせずに我慢をしながら。３～４角でも好位の外目で追走、ダンスディレクターの外からの競馬になって直線。序盤でそこから追い出されるがいまいち反応できず少し窮屈。そこから立て直して最後までしぶとく食らいついての５着だった。

ここはかなりハイレベルで、１，２着は言うまでもないが３着がサングレーザー、４着がモズアスコットなのだから不利があったりロスがあった中でのそこまで差のない５着なら評価していいと思う。もちろんここまで基礎スピードが求められると難しい感じだったが1400なので何とか対応できたと思うし、３～４角でのロスも多かった、直線で少し不利もあった。結構頑張ったなと。二の足がこの流れでもよかったというのは良い材料。

春雷ステークス(OP)７着

中山芝外1200ｍ良 16頭２枠３番
1:07.8(+0.4) 32.9-34.5 H^2
11.8 – 10.2 – 10.9 – 11.3 – 11.4 – 11.8

この春雷Ｓはやっぱり1200は短いなと感じた一戦。かなりの高速馬場でペースも1.6とかなりのハイ。32秒台に入っているように質の高い基礎スピードを問われている。

３番枠からやや出負けして、そこからある程度リカバーしながら中団の内内。道中は少し手綱を引っ張るぐらいの感じで３角へ。３～４角でも中団の内内で進めていて前が壁、我慢しつつ３列目で直線。序盤でそこから追い出されるがジリジリでいつもの脚がない。ラストまで良いところなくの完敗。

この馬の位置ならそこまで速くはないと思うが、1200でここまで流れてしまうと流石に後半の末脚を引き出せなかったのかなと。オーシャンＳでも感じたが、1200である程度流れてしまうと難しいし1400ならある程度流れても高いレベルで戦えていることを考えると本質的に1200はちょっと短いとは思う。

2018京王杯スプリングカップへの展望

ゲートはともかく二の足が結構速いので、出負けしなければいい位置を取れるタイプ。それと意外とＴＳ持続が高い馬で、例えば京阪杯とかここで触れていないレースなら白秋Ｓを勝った時もＬ３最速で外からしぶとくＬ１でとらえきった。これをある程度流れても引き出せるのが魅力。サングレーザーと比較して流石にちょっと見劣るが、それでも準OPから勝負の舞台には上がれていたし、そのサングレーザーがマイル路線でトップクラスのパフォーマンスをみせていることを考えれば、この馬も得意の1400なら十分チャンスはあるだろうと。ただし、瞬間的な切れ味では難しい馬なので、スローになりすぎるとキレで見劣る。また流れても鋭く脚を使えるダンスディレクター辺りより上位というのは難しいかなと。立ち回り次第ではこのメンツなら圏内に絡んできてもいいと思うので、平均～ややスローで内枠でという形でかみ合えば馬券的に狙い目かなと。多少雨が降っても良いと思う。

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