第23回 NHKマイルカップ(GI)

日程：2018年5月6日(日)
東京芝1600ｍ

予想用・出走予定馬一覧

ダノンスマッシュ（北村友想定）

もみじステークスでは先行抜け出し鮮やかに完勝を収めたダノンスマッシュがNHKマイルカップに出走予定だ。ただここ３走重賞戦線では噛み合わなかったのもあるかもしれないが結果を出せなかった。大一番に向けて物足りない過程でここまで来たが、ここで番狂わせを起こしたい。

ファルコンＳはともかく朝日杯は悪くないし前走のアーリントンＣは流れとしては最悪な形で入って0.4差なので悪くないはず。馬券的に勝ち負けまでとなると…だが、３着ヒモ辺りでひっかけたいかな。

もみじステークス(OP)１着

京都芝外1400ｍ稍 ８頭５枠５番
1:23.4 36.4-34.8 S^2
12.6-11.7-12.1-12.2-11.8-11.6-11.4

４走前のもみじＳを振り返る。ペースは1.6でかなりのスロー、雨がかなり降ってきていたがこの段階ではタフな馬場（８Ｒ1200ｍ戦から悪化とみて）ぐらいの状況。そこからＬ１最速でまとめているように勝ったダノンスマッシュだけ脚が違った。

５番枠から好発を切ってそこから抑えて２列目の外に下げていく。そのまま前２頭から少し離れた位置で進めて３角。３～４角でも２列目の外で進めて仕掛けを待ちながら３番手で直線。序盤で４馬身差ぐらいを詰めて１馬身差、Ｌ１でグンと来て一気に突き抜け３馬身以上開いていたが最後は流しての完勝。

強かったと思う。この時の２着アーデルワイゼも500万下で３着を２度しているように低レベルというわけではなかったし、スローの流れの中で末脚の絶対量が違ったなという感じ。Ｌ１最速だがＬ２の段階で相当伸びてきていたし、恐らくＬ２－１は落としていないというぐらいで11秒前半を刻んでいたかなと。後半のトップスピード戦で良さを見せて、なおかつ底を見せなかった。

朝日杯フューチュリティＳ(GI)５着

阪神芝外1600ｍ良 16頭６枠12番
1:34.0(+0.7) 47.2-46.1 S^1
12.6-10.8-11.8-12.0-12.1-11.3-11.0-11.7

朝日杯では良いスタートを切っていれば…というような競馬になった。ペースは1.1でややスローだし、そこからの３Ｆ勝負。展開としては良かったと思うがこの馬の競馬ができなかった。

12番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。そのまま後方馬群の内内で我慢しながらだが３角では少し緩んでいて手綱を引っ張る形。そのまま前のフロンティアを目標に直線。序盤でそのうちからうまく捌いて２列目の後ろまでくる。Ｌ１でもしぶとく脚を使うが外差し２頭に脚色で見劣っての５着だった。

もちろん末脚の絶対量ではステルヴィオやケイアイノーテックの方が上だとは思っているが、この馬としては本来あの位置からの競馬ということにはならないと思っていて、前目でしっかりと進められればもう少し違ったと思う。その点でも出遅れが痛かった。

アーリントンＣ(GIII)５着

阪神芝外1600ｍ 13頭８枠13番
1:33.8(+0.4) 46.5-46.9 M
12.4-10.8-11.3-12.0-12.2-11.4-11.3-12.0

このアーリントンカップでは逆にかみ合わないパターンとなった。このレースでは平均ではあるが前半が34.5なので結構速い。逆に３角以降は少し息が入っていて、前半で脚を使うと難しい競馬になったと思っている。

13番枠から五分には出ていたが様子を見ながらの競馬、そこから徐々に押し上げながら前半の34.5の地点で２列目まで押し上げていく形になる。前半はもちろん縦長気味だが３角以降でペースが落ちたことで３～４角で凝縮していく中で２列目の外で我慢を強いられる。４角ではまたペースが上がる中で外を回して直線。序盤で追い出されてからしぶとく伸びて２列目まで食らいつく。Ｌ１も意外と踏ん張ったが最後は外差しに屈して５着まで。

朝日杯と逆ならよかったのになあという感じ。入りが速かった中でゲートもそこまでよくなかったのに前に乗ってしまったし、それで中弛みで後ろに取り付かれて直線勝負なのではっきり言って流れとは逆の競馬をしてしまったなと。逆にこれで崩れずに0.4差で踏ん張っているのであれば基礎スピード面は結構詰めてきたとみていいんじゃないかなと思う。もうちょっと入り方を工夫すれば平均ペースでも脚を使えるなというのは感触としては持てた。

2018NHKマイルカップへの展望

馬券的には３着ヒモと前で言ったけど、理論立てていけばそれ以上でも狙うことは可能ではあると思う。まず前提としてタワーオブロンドンがこの中で一番の実力と考えれば、朝日杯の内容なら展開次第で逆転可能な範囲ではある。アーリントンカップは自分で苦しい競馬に入ってしまったが、うまく内枠から好位の内内辺りを確保できればチャンスは出てくる。ファルコンＳでは1400の平均ペースで脚を引き出せなかったことからもおそらくマイルがベストだろう。パクスアメリカーナ辺りとの比較にはなってくるが、結果的にパクスはアーリントンＣではちょうどいい位置で進められたのに対してこちらは明らかに前半で脚を使いすぎた感がある（パクスが前半35.3に対してダノンスマッシュは34.7で入っている）。それが中弛みでほとんど差のない位置になってしまった。ファルコンＳは恐らく適性面で完敗だったと思うが、朝日杯とアーリントンＣの内容で、朝日杯組が上位という評価の前提なら大穴で浮上してくる。後はとにかく嚙合わせることだろう。シンプルなＴＳ持続はタワーオブロンドンやケイアイに見劣るし、絶対量で見劣る以上はやはり前が欲しい。ハイペースだとしんどいけど平均ペースの流れで好位の内内でひっそり立ち回れれば、結構いい脚を使ってくるんじゃないかなと。タワーオブロンドンを軸にするのであればセットでヒモで狙うと良い一頭かなとみている。まあ枠順次第なのでそれを考えつつ場合によっては思い切っても良いかも。

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