競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

京都新聞杯 2018 出走予定馬:グローリーヴェイズ&浜中確定

time 2018/05/03

京都新聞杯 2018 出走予定馬:グローリーヴェイズ&浜中確定

第66回 京都新聞杯(GII) 京都芝外2200m

日程:2018年5月5日()

予想用・出走予定馬一覧

グローリーヴェイズ(浜中確定)

きさらぎ賞では積極的な先行策で2着と賞金を積み上げたグローリーヴェイズが京都新聞杯に出走予定だ。前走と同じ京都の外回りだが、距離が2200mに延長されるという点がポイント。ここを克服してダービーの大舞台へ駒を進めたい。

きさらぎ賞のレベルが何とも言い難い面もあるが、現時点で底を見せていないというのは確かで不気味さはある。

きさらぎ賞(GIII)2着

京都芝外1800m良 10頭7枠8番
1:48.8(+0.0) 49.3-47.5 S^2
12.8-11.9-12.1-12.5-12.0-12.1-12.2-11.5-11.7

まずは前走のきさらぎ賞から振り返りたい。この時は良馬場でも準OP1200m戦で1:09.4というところからタフな馬場状態といっていいだろうと。その中で1.8とかなりのスローからの2F戦。

8番枠から出負けして後方からの競馬となる。そこから促しながらも最後方近くから進めていたが道中スローで団子の中で外から動いて一気に番手まで押し上げる。3~4角でも番手の位置で進めながら4角出口で仕掛けて先頭列で直線。序盤で逃げるサトノフェイバーに対して食らいつくがまだ半馬身差ある。L1でそれを何とか詰めてくるがハナ差届かず、それでも3着ラセットには2馬身半の差をつけた。

まあ相手関係がここは本当にわかりにくいので何ともだが、それでもカツジは楽に撃破できているしラセットも寄せ付けていない。馬場を考えるとこの流れでL1を11.7という中で差を詰めてきたという点も怖さはある。ただ一方であの位置を取れたのは小頭数の中で前半3Fが36.8という遅い流れだったこともある。出負けしているわけで、あのポジションを取れるかどうか?というのは正直なところ疑問の方が大きい。

こうやまき賞(5下)2着

中京芝1600m良 7頭3枠3番
1:37.8(+0.0) 51.7-46.1 S^6
13.5-12.4-13.1-12.7-12.4-11.7-10.8-11.2

こうやまき賞では極端なドスローからの2F戦というような感じ。直線のL2の坂の上りが最速で10.8と非常に速く、そこまでのギアチェンジやポジショニングが重要だったと。

3番枠から出負けして後方からの競馬となる。そこから押してリカバーしながらの競馬で3角では中団外に持って行く。そのまま4角では鞭が入って押して押して勢いに乗せながら直線。序盤でカフジバンガードの後ろから追われるがここでの反応ではカフジの方が良くて1馬身半ほど。L1でしぶとく伸びて差を詰めての僅差2着。

まあこのラップ推移でやれたのでギアチェンジが苦手とまではいわないけど、恐らくカフジバンガードの方がギアチェンジだけなら上。L1でしぶとく伸びてきたしTS持続での怖さは見せたかなと。ただしここでもいえるが非常にゲートが遅く、あの位置に持っていけたのもドスローで緩い流れの中で追走できたというのが大きかった。

新馬戦1着

中山芝内1800m良 14頭4枠6番
1:52.8 53.7-47.0 S^7
12.9-14.0-13.3-13.5-12.1-12.1-12.2-11.5-11.2

新馬戦でも極端に緩い流れの中での2F戦という競馬となった。ペースも6.7で言うまでもないレベル。2段階加速気味だがL1最速で11.2と本仕掛けが遅い。

6番枠からここではまずまずのスタート、そこから折り合いに苦労して2角でも引っかかりっぱなしだがここまでドスローだとある程度仕方ないかもしれない。向こう正面あたりでじわっと引き上げて3~4角でも仕掛けを待ちながら後ろの様子を見て4角で仕掛けて一気に出し抜く。2馬身差から直線でしっかりと差を広げ、L1で突き放しての完勝だった。

ここではドスローもドスローで掛かったのはやむを得ないと思う。その中で直線だけの競馬に近いが(一応向こう正面からペースが上がっての2段階加速)高速馬場の中でしっかりとトップスピードを引き出してきたというのはあるかな。上がりは遅いがそれは3Fのもので、このレースは2F戦だったというのがある。そこは気にしなくていいがやはり前半の基礎スピード面だろう。流石にここまで遅いとあてにはしづらい。

2018京都新聞杯への展望

不気味さがあるのが厄介なところで、またきさらぎ賞のレベルが読みにくいのが難点。それと、ここ2走で見せているゲート難は問題で、一応3角までにそれなりの位置につけられたのでここ2走は勝負できていたが、今回も底はネックになるだろうと。高速馬場でのトップスピード戦となったこうやまき賞でも速度的には問題なかったし、L1も脚を使ってきたのでTS持続はカフジ比較でやれているのは収穫。ポテンシャル面と基礎スピード、そしてゲートを克服できるかどうか。相手関係との比較で考えながらだがリスクの大きい馬なので信頼するのは危険かな。現時点では消す可能性も十分ある。

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