2018皐月賞の出走予定馬

第78回 皐月賞(GI) 中山芝内2000ｍ

日程：2018年4月15日(日)

予想用・出走予定馬一覧

キタノコマンドール（M.デムーロ想定）

世界の北野武が名付け親ということで一躍脚光を浴びたキタノコマンドールがミルコ・デムーロを擁し皐月賞に出走予定だ。新馬戦は首差を制する接戦も、前走のすみれステークスでは強敵ケイティクレバーの逃げ切りを許さずキッチリと外から差し切り２勝目を挙げた。世界のキタノが競馬界も席巻することができるか。

まああくまで名付け役だと思うが、実際一口で噛んでるのかな。いずれにせよ不気味な存在だがすみれＳ３着だったビッグスモーキーがいまいちだったからなあ。馬場も軽かったのであまりあてにしすぎるのは危険かな。

新馬戦１着

阪神芝内2000ｍ良 12頭６枠８番
2:06.1 64.8-61.3 S^3
13.2-11.5-14.1-13.6-13.4-13.6-13.0-11.8-10.9-11.0

新馬戦から振り返る。阪神の2000ｍでラップ推移をみてもわかる通りで２Ｆ戦に特化している。トップスピードの質と加速していくギアチェンジの性能が問われた一戦。

８番枠からまずまずのスタート、そこから無理せずゆったり入って好位の外で進めていく。道中もかなり緩い流れだったが折り合い自体はそう苦労することなく３角へ。３～４角でも好位の外からじわっと２列目に並びかけていく。４角で促しながらだがそこまで反応は良くなく２列目で直線。序盤でしぶとく伸びるがまだ先頭列。Ｌ１でも内のサトノグロワールとの戦いを何とか制しての勝利だった。

Ｌ１まで11.0で落ちない流れだったのもあるが、少なくとも瞬間的な切れ味という点ではそこまでのインパクトは残せていなかったと思う。メンバーを見ても３着のジャックローズが勝ち上がったぐらいだし、それも力の要る馬場でのポテンシャル戦と異なる競馬で平凡だった。正直この段階ではまだ何とも。ただデニムアンドルビーの全弟になるのでどちらかというと出し切った方がいいのかなというのはあったしその辺での期待はあったかなと。

すみれＳ(OP)１着

阪神芝内2200ｍ良 ８頭７枠７番
2:11.7 60.6-58.8 S^2
12.6-11.6-11.9-12.4-12.1-12.3-12.3-12.0-11.8-11.0-11.7

前走のすみれＳは高いパフォーマンスで２勝目を挙げてきた。強敵ケイティクレバーを楽に捉えてきたのは結構インパクトは大きいかなと。ただまあケイティがトップスピード戦でどこまでなのかというのは微妙なところでもあるので何ともだが。ペースは1.8でかなりのスローから仕掛けが遅く２Ｆ戦に近い。

７番枠からやや出負け、そこから控えて無理せず後方で進めていく。道中も最後方で進めて仕掛けを待ちながら３角。３～４角でも外からじわっと押し上げながら勢いをつけていく、４角でもまだペースが上がってこない中で一気にスピードに乗って２列目で直線。序盤で出し抜くケイティクレバーに対してじりじりと伸びてＬ１でしっかりと伸びきっての勝利。

Ｌ２で２馬身半ぐらいはあった差を半馬身差ぐらいに詰めているので10秒台の脚を使ってきたのは間違いない。Ｌ１で少し落としたのはあるが、それでも３～４角で動いてのものなのである程度仕方ないかな。この時はかなりの高速状態ではあったのでペースはこれでも遅かったと思う。それでも外から動いてトップスピードに乗せて出し切った方がよかったのでこの辺はデニムっぽいといえばデニムっぽいかもしれない。このパフォーマンスをどこまで評価していいかだが、前半はこのレベルまでくるとゲート面での不安は少し出てきたかなと。皐月賞は後ろからでも展開的に届きやすいレースなのでそこは気にならないが、ペースはこれでも遅いのでデニムの弟なら余計に前半のペースが上がった時の不安はあると思う。

2018皐月賞への展望

ひとまずここ２走で見れば明らかにすみれＳでパフォーマンスを上げてきている。出し切って良さが出ていると思うし、トップスピードの持続力が今の時点では一番の武器かなと。今回のメンバー構成でＴＳ持続を高いレベルで持っている馬というのはワグネリアンぐらいなので、その点を考えれば十分食い込める。ただし、中山2000はそこまで速いラップを要求されにくいレース。ペース全体が上がりやすいので、前半の基礎スピード面は問われる可能性が高い。血統的にみても高速馬場でペースが上がってとなると追走面での苦労もありそうだし、その辺りをどう考えるか。厄介なのがミルコ・デムーロで素材的に高いレベルにある馬で展開の淀みを敏感に察知してくる。馬自体は弱点があるけどそれを補ってくる可能性が高い。展開的にまぎれのない平均ペースなら個人的にはいらないと思っているけど、例えばディーマジェスティの年のようにハイペースだが道中でのラップの緩急が激しいレースになったときにはうまくミルコが前半脚を温存しつつよどみで押し上げて…ということもあり得ると。なかなか馬券的な扱いが難しい一頭かな。現時点では過大評価気味だとは思っているんだけどね。面白い馬も何頭かいるので、一応馬券的には連下～３着ヒモで想定しつつ、他との比較や当日の天気、枠順で考えたい。デニムの下なら道悪になっても面白いかもしれないしね。

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