2018桜花賞の出走予定馬

第78回 桜花賞(GI) 阪神芝外1600ｍ

日程：2018年4月8日(日)

予想用・出走予定馬一覧

トーセンブレス（柴田善確定）

新馬戦では強烈な末脚でプリモシーンを撃破、フラワーカップでも大外強襲で２着と素材の高さを見せているトーセンブレスが桜花賞に出走予定だ。嵌った時の末脚は通用するだけのものを見せているだけに、あとはそれが整うかどうか。阪神ジュベナイルフィリーズの４着からもう一段上のパフォーマンスをみせて馬券に絡みたい。

オークスまでいけば個人的には面白い面もあると思うが、さすがに阪神マイルで前半の基礎スピード面を問われると質的に足りない、忙しいかなと感じる。

フラワーカップ(GIII)２着

中山芝内1800ｍ良 13頭６枠９番
1:49.7 49.4-47.7 S^2
12.6-11.8-12.4-12.6-12.1-12.2-11.8-11.5-12.2

前走のフラワーカップは比較的長距離的な競馬になったかなと。前半は遅く1.7とかなりのスロー、そこからのＬ２最速戦でそこまで速いラップを踏んではいないが後半のポテンシャル面を要求されていると。力の要る馬場の中で長く脚を使ってきた馬が上位にきた。

９番枠から坂スタートで出負けして後方からの競馬となる。道中も無理はせずに後方馬群の外目で進めているがペースが遅いので比較的団子状態の中で後方馬群の中で３角に入っていく。３～４角でもペースが上がらない中で４角手前で促して大外をぶん回して直線。序盤で中団に取り付いてじりじりと伸びてくる。Ｌ１で決定的な足を使ってカンタービレに差を詰めていくが最後はクビ差及ばず２着惜敗。

Ｌ２の段階ではまだ３馬身ぐらいはあったと思うのでそこからしっかりと脚を使ってきているようにこの馬自身はあまり減速せずに差し込んできている。12.2の地点で時計差なしまで詰めているわけでまず11秒台でまとめているはずだ。後半のポテンシャル面に対してはなかなかいいものを見せたと思うし、ゆったり入った中でもう少し良い位置を取れるようになればというところ。ゲートの拙さが響いていると。

阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)４着

阪神芝外1600ｍ良 18頭４枠８番
1:34.9(+0.6) 47.7-46.6 S^1
12.4-11.3-11.6-12.4-12.2-11.9-11.0-11.5

２走前の阪神ＪＦでは上がり最速タイを刻んで４着まで上がったとはいえ、上位との差は前半にあったという格好に。ペースは1.1とややスローだがそれなりには流れた。Ｌ３で11.9と仕掛けが遅めでトップスピードの質やギアチェンジ面をある程度問われている。

８番枠からやや出負け、無理はせずに後方からの競馬となる。道中も後方馬群の中で我慢しながらで前との差を詰められないまま動けず３角。３角でもまだ外への進路が確保できず後方に下がりながら直線という苦しい展開。序盤で進路確保ができずにとりあえず追い出しているうちにうまくスペースが空いて外。それでもここで後方からＬ１で鋭く伸びて最後は４着まで上がってきた。

出し切れない展開だったのであの位置で入ったこともあるが３角でペースが上がってくれなかったことのほうが痛かったと思う。内のスペースが凝縮してしまって追走ができなかったし後方に下がりながら直線勝負で一気に0.9の加速をという競馬では苦しかったのは仕方がない。これに関してはちょっと運がなかった面もあるし、後半の末脚の絶対量だけで見れば後ろにいたとはいえ出し切れない中でこれだけやれれば十分かなと。ただやっぱり突き詰めれば前半の甘さが弱点。

新馬戦１着

中山芝外1600ｍ稍 16頭５枠９番
1:37.5 49.5-48.0 S^1
12.9-11.7-12.4-12.5-12.3-12.1-12.0-11.6

新馬戦がおもしろい内容で、ここではプリモシーンを差し切るという競馬。ただ、展開的にプリモシーンには苦しい流れになったので額面通りに受け取るのは危険だが、それでもここで圧倒的な末脚を見せているようにゆったり入って外から動いて出し切ってやるのがベストかなと。

９番枠から出負けして後方からの競馬となる。道中も後方馬群から離れた最後方で進めながらで、一頭ぐらい交わして３角に入っていく。３～４角でも後方から促しながら勢いに乗せていき、４角で一気に動いて後方馬群の中目のスペースを詰めながら直線。序盤でその勢いのままぐんぐん伸びてＬ１で前にいたプリモシーンをあっさり交わした。

プリモシーンはＬ１最速ラップに近い中で進路がなくて坂の手前までにうまく勢いに乗せられなかったのはあるし、これだけで完勝とは言えないとせよこれだけ圧倒的な末脚を見せてきているように中長距離的な競馬で長く脚を使う、ポテンシャルを活かして徐々に外から促していきながらトップスピードに乗せていく競馬のほうがいいと思う。前半のポジショニングの問題があるのでマイルでは忙しい感じは確かかな。

2018桜花賞への展望

やはりゲートがどうしてもうまくないのでどこかでかみ合ってこないと難しい。例えばＪＦのような流れになった時に中団の外ぐらいから３～４角で外から取りついていくぐらいの感じでちょうどいいと思うので、新馬戦みたいに緩んだところで促していってうまくかみ合えば。この感じからも前半もう少しリカバーするチャンスがあるオークスの方が競馬がしやすいだろうし、このあたりを詰めてこないとなかなかトップレベル相手では難しい。今回も後ろからの競馬になると思うが、前がペースを速めて時計勝負になったとしても基礎スピード的には未知数。後ろからまとめて差し切るだけの脚があるわけではない。ＪＦだけで考えるともうちょっとうまくかみ合えば２，３着のリリーノーブル、マウレア辺りなら…とも思うがさすがにラッキーライラック相手にあの位置では難しいだろう。面白い別路線組の馬もいるので狙うとしても３着ヒモまでかな。

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