高松宮記念の出走予定馬展望

第48回 高松宮記念(GI)

日程：2018年3月25日(日)

コース：中京芝1200ｍ

予想用・出走予定馬一覧

キングハート（北村宏想定）

しばらくスランプに陥っていたが前哨戦のオーシャンステークスで華麗に復活して嬉しい重賞初制覇を成し遂げたキングハートがその勢いを駆って高松宮記念に出走予定だ。シルクロードステークスでは好位から伸びあぐねていたが、前走は厳しい流れの中でシッカリと積極的に競馬をして抜け出した。相手は一気に強化されるが、勢いを利して短距離王の座を射止めたい。

元々は1200ｍ路線でそこそこ期待していただけに、前走のオーシャンＳで復活されたのは個人的には痛いなあ。今回は中京の1200ｍ戦になるのでそこがカギだが前走のレースレベル自体は何とも言えない面はあるし、ナックビーナスも苦しい形になって結構頑張っていたからね。

オーシャンステークス(GIII)１着

中山芝外1200ｍ良 16頭４枠７番
1:08.3 33.5-34.8 H^2
11.9-10.6-11.0-11.4-11.3-12.1

前走のオーシャンステークスから振り返る。復活を遂げたがこの一戦は結構ハイペースで1.3とかなりのハイ。ラップ推移的にもＬ３－２で誤差程度の再加速が起こっているが、Ｌ１は消耗していて割とパワー型の基礎スピードを要求されたかなと。

７番枠からまずまずのスタートを切ってそこから積極的に先行争いに加わっていく。最終的には好位の外目で我慢しながら進めて３角。３角でも好位の外目から楽な手ごたえ、４角出口で仕掛けて２列目に近い位置で直線。序盤でしぶとく伸びるがまだ２列目。Ｌ１でしぶとく１馬身ちょっとを捕えてナックビーナスの差し込みをしのいでの勝利となった。

厳しい流れの中でしっかりと好位で追走、そこから最後までばてずに踏ん張っての勝利。思っていた以上に基礎スピード勝負で戦えたという見方もできるが、一方で相手関係的に基礎スピード戦としては楽だったかもしれないと。ネロがもうちょっと頑張れるかなと思っていたが33.5とかなり速い入りになったし、時計的に見ても飛ばした中では思ったよりは遅かったかなというのが正直な感想。この馬自身はこれまでハイペースでもある程度実績を残していたが、それでも函館スプリントＳ、北九州記念とともに完敗ではあったし現時点でレベル的には何とも言い難い。

シルクロードＳ(GIII)８着

京都芝内1200ｍ良 18頭５枠９番
1:09.0(+0.7)  34.0-34.3 M
12.2-10.9-10.9-11.1-11.5-11.7

２走前のシルクロードＳでは休み明けというのもあったがかなり物足りない結果となった。ペースは平均程度でコントロールされ、ラップ推移的には後半終始減速のラップになっている。

９番枠からまずまずのスタートを切ってそこから促しながら先行策も結局は好位の中目での競馬となる。３～４角でも３列目の中目で進めつつ、少しバランスを崩すようなところもあったが３列目で直線。序盤でそこからスペースがあって追い出されるが伸びは無くジリジリ下がって８着完敗だった。

休み明けでもあったし、恐らくオパールＳから馬体を戻しながらの調整だったのでその辺りも考慮に入れればある程度仕方のない敗戦ともいえるか。少し４角付近で躓いたのも多少影響したかもしれないが、それでも完敗の内容だった。トップレベル相手には今のところ後半勝負での結果がいまいち出ていないというのはあるかな。

鞍馬Ｓ(OP)１着

京都芝内1200ｍ良 18頭５枠10番
1:07.3 33.7-33.6 M
12.1-10.8-10.8-11.0-11.2-11.4

鞍馬Ｓ勝ちが結構印象的なので振り返る。超高速馬場でペースも平均、コーナーで11秒前後を刻み続けてＬ１も11.4とそこまで落ちないという特殊な競馬になった。

10番枠からまずまずのスタート、そこから押して押しての先行策を狙うがここでは行き脚が微妙で中団に近い位置からのスタートとなる。３～４角でも中団の外を回して楽な手ごたえで押し上げながら好位列。序盤で鋭く伸びて一気に先頭列に並びかけ、Ｌ１でしぶとく粘って内から差し込みを狙うオーヴィレールをしっかりと競り落とした。

この一戦が結構強いイメージで、超高速馬場での平均ペースだが３～４角でも速いラップを踏みながら外々を回してもＬ２で鋭く伸びたしＬ１でも踏ん張った。もちろん相手関係がオーヴィレールやダイシンサンダーとやや楽なところだったが、逃げがダメだった可能性が高いとはいえファインニードルを撃破できている。超高速でのトップスピードの質、持続力は本来結構高いはずだし、厳しい流れで追走不足とはいえ函館スプリントＳも超高速で頑張っての２着。適性的には少し軽い馬場の方が合っている印象が強いかな。

2018高松宮記念への展望

ハイペースで結果を出しているといっても北九州記念ではダイアナヘイローには完敗なわけだし、前走のオーシャンＳに関しては少しメンバー構成的に恵まれた面はあると思う。時計的に見てもオーシャンＳは物足りないし、少なくともハイペースだと少し恵まれないといけないかも。少し内目の枠で好位の内目を楽にロスなく、というぐらいかな。前走で復調したと判断していいとは思っているが、それでも現状トップクラス相手の実績があるわけでもないし、前走も辛勝ではあったと。このレベルまで来てしまうとなかなか簡単ではないだろう。また純粋にナックビーナスの方がオーシャンＳでは噛み合ってなかったというのもある。馬券的には拾うかどうかの当落線上にいるという評価かな。かなり手ごわい馬が多いが、適性的にハイペースでもやれるのは強みで、噛み合えば圏内までの怖さはあると思う。

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