競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

京都記念2018 出走予定馬:アルアイン、川田とのコンビで積極的にレースメイクできるか?基礎スピードを活かしたい

time 2018/02/06

京都記念2018 出走予定馬:アルアイン、川田とのコンビで積極的にレースメイクできるか?基礎スピードを活かしたい

日程:2月11日()
第111回 京都記念(GII)
京都芝外2200m
予想用・出走予定馬一覧

昨年の皐月賞では9番人気で勝利をもぎ取りクラシックホースに輝いたアルアインが京都記念に出走予定だ。日本ダービー5着、菊花賞7着とクラシック皆勤も残る2つは勝負に加われなかった。とはいえダービー馬レイデオロとは1勝1敗と五分は五分。雌雄を決するという舞台ではないが、ここで勝って皐月賞馬の意地を見せたい。

この条件は結構良いバランスというか、アルアインの競馬をしっかりと展開出来れば粘り込めるかも?というのは感じる。やはり基本的には皐月賞の様にある程度流れたことで良さが出てきた馬なわけで、シッカリと前半のレースメイクを主体的に進めてほしいなと。今回は逃げ先行馬は多いわけだし、そこを意識してレイデオロよりもリードを取って入ってほしい。

皐月賞(GI) 1着 18頭6枠11番
中山芝内2000m良 1:57.8 59.0-58.8 M
12.1-10.8-12.2-11.7-12.2-12.4-11.9-11.4-11.4-11.7

まずは皐月賞から振り返ろう。この時の中山は非常に時計が出易い超高速馬場で、1000万下の鹿野山特別でもスローで1:58.7と好時計が出てしまうぐらい。その中でペースは平均、ラップ推移的にもL3最速タイ、ファンディーナの動きで各馬がペースアップという中で上手く立ち回れたにせよ強かった。

11番枠からやや出負けしていたがそこから促しながら先行策、最終的には厳しい先行争いの中で控えて好位で入っていく。向こう正面では好位列の中で我慢しながら進めて3角に。3角で少し下がってしまってファンディーナに前に入られる。4角でファンディーナが仕掛けていく後ろで追走、内からペルシアンナイトにも入られて中目を通して3列目付近で直線。序盤でそこからしぶとく伸びて先頭列に並びかけるが内からペルシアンも良い脚でここではまだ微妙なところ、L1でしぶとく伸びてペルシアンを競り落としての勝利となった。

4角でファンディーナが動いたところが勝負のポイントだったと思うんだが、そこでダンビュライトよりは内目を立ち回ったもののペルシアンナイトよりは外、立ち回りとしてロスもそれなりにあったので強い競馬だったと思う。基礎スピードもこのペースでしっかりと脚を使えているように高いレベルにあるし、レイデオロとの比較で見てもやはり前半要素で優位に立てていたのが大きいかな。

日本ダービー(GI) 5着 18頭4枠7番
東京芝2400m良 2:27.2(+0.3) 63.2-59.1 S^4
13.0-11.2-12.9-12.8-13.3-12.5-12.1-12.6-12.7-11.5-10.9-11.4

3走前の日本ダービーではレイデオロに逆転を許したが、流石にこれは難しい競馬になったと思う。4.1と超々スローという極端に遅い流れ、そして向こう正面に入ってすぐにレイデオロが動いた中でポジションダウンを強いられる競馬。松山がこの一戦だけで見限られることに対しては不満だけど、この騎乗自体は酷かった。それもダービーの魔力というやつかもしれないが。

7番枠から好発を切ってスッと先行策、逃げるマイスタイルの番手の位置でまずは入っていくがそこから最終的にはトラストを行かせて野2列目の外に下げる。ただ道中あまりに遅い流れの中で折り合わせることを意識しすぎてペースが遅い状況に持ち込まれてしまう。その直後にレイデオロに一気に動かれてしまって相対的にポジションダウン、好位の外目で動かないまま3角。3~4角でもジッと手綱を引っ張るだけしかできないまま直線。序盤で一気に追い出すが当然反応で見劣り置かれ気味。L2辺りでもまだ伸びないが、L1ではジリジリとは伸び始めてなだれ込んでの5着だった。

皐月賞が前後半のバランスでフラットに入った中で最速11.4と分散することができ、上手く好位から長く脚を使ってきた。それが府中の2400で4.1の超々スローバランスで、L2最速10.9、しかも12.7-11.5と一気にギアチェンジを問われるような競馬に持ち込んだ時点で論外。また前目に持って行けなかったクリンチャー藤岡兄と違ってこちらは展開に関与できるポジションを取れていたにもかかわらず終始ブレーキブレーキしかできなかった。皐月賞を上手く勝ってくれたのでこの1戦だけで見限るのは可哀想だが、それでも酷い騎乗だったとは思っている。

セントライト記念(GII) 2着 15頭4枠7番
中山芝外2200m良 2:13.0(+0.3) 61.8-58.1 S^4
12.3-11.1-12.4-13.1-12.9-12.8-12.1-12.0-11.7-11.3-11.0

ルメールに替わってさあどんな競馬を見せてくれるか、と期待したこのセントライト記念でも結局ダービーに近い形。ダービーよりはこの馬の乗り方という点ではマシだが、それでもL1最速という競馬になってしまっているので…。もちろんこの時の中山は通してL1最速になりやすい状況ではあったので、馬場以外の何らかの影響があったかもしれないが(風とか)切れ味勝負になってしまっては…という感じかな。

7番枠からまずまずのスタートを切って、そこからは控えながら2列目の中目で入っていく、少し掛かり気味にという感じ。1角までには外に出して好位に下げる感じで進めているが極端なスローでペースを引き上げるところまでは行けない。3~4角で徐々にペースが上がってくる中でもじわっと仕掛ける程度で待ちながら、4角で外からスーッと上がっていって2列目に取り付いて直線。序盤でそこからしっかりと伸びて先頭列に並びかけるがL1の最速地点でトップスピードの違いで一気にミッキースワローに差し切られてしまっての2着。

ルメールでもこれなので松山がどうこうと1戦で判断というのは違う気はするが、ひとまずドスローでの直線ヨーイドンに近い形では苦しい。これはダービーでもそうで瞬間的な切れ味で勝負するタイプではないはず。皐月賞の様に全体のペース、早仕掛けという中で後続に対して全体的に脚を使うというのが理想だと思う。武器は基礎スピードとポテンシャルにあるはず。

●2018京都記念に向けての展望

川田に乗り替わってどういう競馬を展開してくるかだが、やはり前目を狙った方が良いだろうと。少なくともレイデオロに対してはしっかりとリードを取って入っていきたい。皐月賞を見ても厳しい流れの中でしっかりと前目を取れていたし、途中でのポジションダウンはあったにせよそこからの早仕掛けの展開でも最後までしぶとく脚を使って粘っての勝利。この辺りからももう少し前半、中盤まで含めてしっかりと脚を使わせる競馬の方が合っているかなと思う。少なくともレイデオロ相手にリードの無い状況、スローでどちらも脚がある状況でとなるとかなり苦しい。レイデオロの場合2200なら厳しい流れでも手ごわいとは思うが、乗りなれていないレースの読みが甘いバルジューならば隙はあると思う。3角までにしっかりとリードを取る、前半の流れを最低限のレベルに持って行ければ皐月賞の競馬からも2200ならまだチャンスはあるかなと。川田の乗り方次第で、先週グレーターロンドンでああいう形で惨敗しているのでそれが尾を引かなければ良いが…という感じ。積極策で前目を突く形なら強く狙っても良いかな。

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