競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

AJCC2018 出走予定馬:ダンビュライト

time 2018/01/17

日程:2018年1月21日(日)
第59回 アメリカジョッキークラブカップ(GII) 中山芝外2200m
予想用・出走予定馬一覧

昨年は皐月賞、ダービー、菊花賞を渡り歩いた実力馬ダンビュライトがミルコ・デムーロとの新コンビでアメリカジョッキークラブカップに出走予定だ。武豊とのコンビでクラシック三冠を戦い抜いたが、今年初戦はミルコとのコンビで臨むことに。まずは重賞初制覇を足がかりにし、今年こそは主役の座を射止めたい。

前走でも結構辛勝だったように、瞬間的な切れ味で勝負するタイプではないのでいかに全体で勝負できるか。皐月賞がベストバウトだと思うし、前半のペースがある程度上がって基礎スピードが問われた中で力でねじ伏せる競馬がベストだと思う。

●皐月賞(GI) 3着 18頭5枠10番
中山芝内2000m良 1:57.9(+0.1) 59.0-58.8 M
12.1 – 10.8 – 12.2 – 11.7 – 12.2 – 12.4 – 11.9 – 11.4 – 11.4 – 11.7

ベストバウトは今でもこの皐月賞だとは思っている。中山2000で超高速馬場状態、ペースは平均だが中盤は少しだけ息が入っていてそこからのL3最速タイ。そこそこ流れてそこそこ仕掛けも早い。4角で最速タイなのでここでの立ち回りは重要だったと思うが、その中で外から正攻法で強い競馬の3着だった。

10番枠からまずまずのスタートを切ってそこから様子を見つつ好位の外目で進めていく。向こう正面でも好位の外でクリンチャーを見るような感じで進めて3角に入る。3角でファンディーナを締めようという感じで進め、ファンディーナが仕掛けて共に押し上げながら2列目で直線。出口で一瞬ファンディーナに出し抜きを喰らいかかるが徐々に盛り返す。ただ内から脚を残していたアルアインやペルシアンナイトに抜け出され、この馬も食らいつくが3着まで。

基礎スピードがこれだけ問われた中で結構楽に入っていけたし、好位外から3~4角でペースが上がり4角最速タイ、というところで外を回してしぶとく伸びたというのは評価したい。勝ちに行っての3着で、嵌っての3着ではないなというのが率直な感想。ただし、後半要素でしぶとく踏ん張ったといっても前半の基礎スピードが後半と同レベルで問われたから、というのはある。ダービー1,2着のレイデオロ、スワーヴはともに前半で苦しい形になった(スワーヴは右回りも祟ったとは思うが)

●神戸新聞杯(GII) 4着 14頭3枠3番
阪神芝外2400m良 2:25.2(+0.6) 61.4-58.6 S^3
12.9 – 11.8 – 12.2 – 12.4 – 12.1 – 12.3 – 12.3 – 12.2 – 11.9 – 11.3 – 11.4 – 11.8

ダービーは特殊過ぎたのでここでは割愛するとして、秋初戦の神戸新聞杯を見ておこう。このレースは割とまともな流れになったし、これでレイデオロ強いんだなと思えたぐらいなのでその点を踏まえてみると後半要素が問われて出し切る形で完敗だった。超スローからのL3最速、TS持続特化戦というところだろう。

3番枠からまずまずのスタート、そこから先行策を取って番手を確保と理想的な入り方。道中もアダムバローズを見ながらコントロールしつつ、超スローだがいいポジションで3角に入っていく。3~4角でも番手外で後続の仕掛けを待つ立場、4角でじわっと馬なりでアダムバローズに並びかけて勝負に出る。序盤でそこからも楽な手ごたえ、追い出されて前に出て先頭に立つが外からレイデオロに並びかけられる。L1で甘くなって最後は外からキセキやサトノアーサーに差し込まれての4着完敗だった。

本来ならもう少しペースを引き上げてほしかったけど、内容的には後半勝負に特化して甘かったというのが分かっただけでも大きいかな。皐月賞では平均で前半の基礎スピードで勝負できたのもレイデオロ相手に優位に立てた要因だったと思う。これが2400でスローでとなってしまうとポジションの優位性も基礎スピードの優位性も無くなってしまって末脚勝負でズドンされてしまっていると。TS持続でレイデオロを上回る同世代の馬はいないと思うしキセキやサトノアーサーにも差されているように、この競馬では限界があったと思う。

●サンタクロースS(16下) 1着 10頭6枠6番
阪神芝内2000m良 2:01.7 63.2-58.5 S^5
12.6 – 11.2 – 13.5 – 13.0 – 12.9 – 12.6 – 12.0 – 11.2 – 11.2 – 11.5

勝つには勝ったけど、という感じの前走サンタクロースS。ペースは4.7で超超超スロー、極端にドスローでそこからの3F勝負。TS持続特化というところだが、最速ラップは11.2と高速馬場でペースの割にはむしろ遅い。L1を落とさなかった点を評価するも個人的にはちょっと物足りないなと。

6番枠からまずまずのスタート、余裕をもって先行していくが途中で控えて2列目で進めていく。道中もきょくたんに遅い流れの中で2列目外でジッと我慢しながら3角。3角でもまだ我慢、4角手前でじわっと促して先頭列に並びかけて直線。序盤でそこから追いだされるがスパッとは切れずにジリジリ。L1でもしぶとく粘ったがクリノヤマトノオーには少し差を詰められての勝利。

まあきっちり勝ち切ってはいるけど、相手関係に恵まれた感もあるしやはり瞬間的なキレで勝負する感じではないなと。松若に替わって音無師の折り合い重視を体現した感じだけど、折り合いどうこうより全体のペースをある程度引き上げて行けないと末脚勝負で単純に戦うというのは高いレベルでは難しいだろうと感じた一戦。

●2018AJCCに向けての展望

菊花賞でもタフな馬場の中でしぶとく踏ん張ったしクラシック3戦はいずれも頑張ったがやはり皐月賞がベストだろう。大体59-59の平均でしっかりと脚を使えているし外から勝ちに行って踏ん張ってということを考えても、基本的には前半の基礎スピードで引き上げて問われるトップスピードの質的部分を下げながら、しっかりと長く脚を使う。レース全体で分散させた方が良いタイプだと思う。ダービーでもトップスピード特化戦で最低限にはやれているが、アルアインとの比較で考えてそういう展開ではミッキースワロー相手にはまず勝てないだろうと。2200は微妙な距離だが求められるのは前半からしっかりと前を突いてペースを引き上げて行けるかどうか。後半勝負でポテンシャルを引き出させる余裕を各馬に与えてしまうとゴールドアクターは強敵になる。ゴールドアクターやミッキースワローといったところ相手に優位に立つためにもやはり全体で60秒ぐらいでは進めていきたい。今の馬場ならそこまでそこまでトップスピードの質を問われないと思うし、何と言ってもミルコ・デムーロというだけで怖い。いい位置を取って極端なスローでなければ力を引き出せると思うし、ミラノが早めに動いてくれそうなのでポテンシャル勝負になる可能性も高い。この面子の中で信頼度は高い方だと思う。本命~連下候補としておく。

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