本命07シンエンペラー＠ジャパンカップ2024予想

time 2024/11/24

folder 2024重賞まとめ予想

ジャパンカップ2024の予想

東京12R 芝2400ｍ
馬場想定：良、高速馬場想定
風向想定：北北東3m/s想定

馬場・風向き

　土曜を見る限り馬場は普通の高速馬場でいいと思う。馬場造園課が暗躍しているかなと思ったけど、土曜芝を通してみてそこまで変な時計・ラップは無かったかなと。風は北北東からなので３角地点が完全向かい風。

展開予想

　展開が読みにくいのは言うまでもないと思う。ただ主体は外からかな。ひとまずまともに出れドゥレッツァがある程度前を主張、スターズオンアースも大外なのである程度思い切って前に切っていく可能性が高い。この２頭のどちらかがハナを切る可能性が高いかなと思っている。ゴリアットも気性的にはある程度前を取るかなと思うが、府中の軽い馬場でどこまで行けるか？ってのはあるし、オーギュストロダンもそこまでは速くないのでこの辺がどこまで前を取るかと、シンエンペラーやチェルヴィニア、ソールオリエンスといった日本馬で好位を狙える馬がどこまで取っていくか？というラインもある。ジャスティンパレスはクリスチャンがこの枠からゲート不安定の中でどこまで入って行けるか。豊ドウデュースにとっては最悪に近い枠の並びの中で、位置を取っていくのか下げ切って外かで多分後者だと思う。

　ペースは上がらないだろう。61.0-57.5前後としておく。ジャパンカップの傾向らしくロングスプリントになり切るか、それとも上がり切らずにギアチェンジ戦か、という感じで考えた方が良いかなと。ロングスプリントならスローでも2:23.0前後は出るはず。

予想

◎07シンエンペラー
○？(noteのみ)
▲？(noteのみ)
△03ドウデュース
△04ジャスティンパレス
×10ドゥレッツァ12ソールオリエンス
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎シンエンペラー

　正直枠の並びの段階で展望からはちょっと修正したところはある。狙いたい馬をちょっと下げざるを得なかったり…従って本命まで悩むところが出てきて、それならリスク覚悟で面白いと思ったシンエンペラーで勝負したい。

　まずシンエンペラーに関しては、ダービーで認識が変わった。これまではある程度有酸素運動で分散した方が…と思っていたので、あのダービーはちょっと驚いたかなと。東京2400ｍ戦で62.2-56.8とドスローだが後半1000を56秒台にレースラップで入れるというちょっと異常なロングスプリント特化戦。ラップも12.7 – 11.7 – 11.3 – 11.1 – 11.2 – 11.5とこのラップでコーナーでも速い。これで中団の内目で包まれていてペースアップで動けない状況だが温存はした。直線で馬郡を捌きながら何度か切り替えつつもしぶとく伸びてラストで差を詰めてきて３着。ダノンデサイルが前目最内でドはまりしたレース、という認識でジャスティンミラノも含めてドスローで前を取ったアドバンテージのある馬が上位。後ろから捌きつつ突っ込んできたのはちょっと驚きで、後半のロングスプリント性能でここまで目立ったのは意外だったし、超後傾のバランスでむしろ弾けたなという認識。

　皐月賞はちょっと忙しいなという感じでは見ていた。57.5-59.6とかなりのハイで11.8 – 12.0 – 12.1 – 11.7 – 12.0と後半は12前後を連続しつつのL2最速。これで外枠からポジを取りに行って中団外だし、終始ロスもある中でちょっと溜めが利かず、という感じの５着。まあこの形でやれているので個人的には流れても崩れないなと。ただ、ダービーとの比較で見てパフォーマンス比較ではダービーで上げてきているのは大きい。

　愛チャンはレパーズタウンの2000ｍ戦で60.83-620.5と日本式でもかなりのハイ（大体59.8-62.1のバランス）となるし、12.10-12.52-12.31-12.35-12.77と消耗戦。ここで少し進路に苦労したがL1でジリジリ。ただこれもちょっと忙しかったと思うんだよね。凱旋門賞はそもそも馬場が悪すぎた。

　超高速超後傾の府中の2400で56秒台半ばは使ってきたロングスプリントというだけなら正直レガレイラの件もあるし、それを安定して出せないリスクがある。ただシンエンペラーはある程度前を取れるだけのゲート・二の足を見せているし、今回は展開が非常に読みにくい。その中でとりあえず出していきながら外の先行各馬が切ってくるのを行かせて追いかけて内の馬に蓋をしつつ２，３列目外が狙えそう。それと窮屈な競馬をしていることが多いので、ダービーの素材面を見ても一度外からスムーズに仕掛けて行ってほしい、という思いもある。人気もかなり落としたけど、スタッツ的に今年の皐月賞はハイレベルのはずだし、ダービーは特殊過ぎるがレースの上がり5Fで56秒台は白眉。やれて良いだけのものは示せているので、後はここですんなり先行してスローからロングスプリントの競馬で多少ロスがあってもスムーズにスピードに乗せていければ…一発。

○？

▲？

△ドウデュース

　う～ん…やなあ。対抗ぐらいでは考えていたんだけど、やっぱりこの枠の並びは豊とドウデュース的には最悪と言って良いレベルだと思う。こうなると、豊なら一旦下げ切る選択を取ってくると思うし、それはそれでいいけどこういう時に案外ゲート出ちゃったりするとか色々あるからね。今回は出負けした方が戦いやすいと思う。秋天に関しては強烈な末脚で武豊とのコンビなら戸崎の時と違って一段上の鋭さを引き出せるとは思った。とはいえ、ペースそのものが59.9-57.4とかなりのスローだし、11.9 – 11.8 – 11.1 – 11.1 – 11.5とL3最速タイとは言えコーナーでは11秒台後半まででロングスプリントではなくトップスピードやギアチェンジ戦。これで後方中目から外に誘導して豊らしい仕掛けから一段上のトップスピードの質を引き出してまとめて面倒見た形になると思う。個人的には昨年のジャパンカップは戸崎ではあったにせよ、やっぱりスターズオンアースとの差はもう少し詰めてほしかったのが本音。57.6-60.7と超ハイでパンサラッサが単騎、12.1 – 12.1 – 12.4 – 12.4 – 11.7ののラップ推移で好位の外から進めてスターズオンアースをマークしながら直線追われたがジリジリまでだった。そもそもドウデュースの一番の魅力は超後傾でも気性をコントロールして勝負所でそれを爆発させて質を高めてくる印象。ロングスプリントの競馬で分散してしまうとちょっと甘いってのは感じる部分ではある。もちろん今回は豊なのでそこはプラス材料、昨年を上回る可能性も当然高いんだが、枠の並び的に必要以上に後ろとなって前がロングスプリントの競馬に持ち込んだ時に後ろで押し上げてなければ物理的に届かんリスクがあると。その点を踏まえると、今回はちょっと難しいし豊の腕の見せどころでもあると思う。

△ジャスティンパレス

　同じくジャスティンパレスも枠の並びが良くないので連下までにした。ゲートが安定しない馬なのと、ペースダウンというかギアの上げ下げ自体は良いけど突き詰めると一気に加速してトップスピード戦では？というのはある。正直外目の枠が欲しかったなってのが本音で後はクリスチャンが上手く乗ってくるかどうか。前走の秋天が59.9-57.4とかなりのスローからの11.9 – 11.8 – 11.1 – 11.1 – 11.5とコーナーでは遅い流れからの3F勝負である程度ギアチェンジとトップスピードの質を求められた一戦。これで出負けして後方から馬群をという競馬をするとやっぱりどうしても捌きつつで伸び始めが遅い。このパターンだとジャスティンパレスはちょっと難しいだろうと。逆に今となってはロングスプリント性能が結構良くて、昨年の秋天も57.7-57.5と平均で淡々と流れた中で後方で温存する形になりつつも直線しぶとく伸びてイクイノックスとの差をL1で唯一詰めてきた。個人的には出し切った方が良いと思う。ドバイターフはラップはないが、速度計からも直線2F勝負に近い中で仕掛けを待っていて何考えてんだ？レベルの糞騎乗だと見ている。唯一宝塚記念で崩れたし、同じ内を通したドウデュースは最低限頑張っていたのでそことの比較で不満。前走秋天で戻してきたし、怖さはあるが枠の並びがなあ…器用な馬でも今回は内すぎると嫌だなという感じ、外の馬が先行策を取って内に切り込んでくる可能性が高いからなあ。

×ドゥレッツァ

　後はドゥレッツァを軽めに押さえておく。ルメールが乗ってくるなら面白かったけど、流石にビュイックも良い騎手とは言えレースメイクやバランスまで今の高速府中に合わせて乗ってくれるか？ってなると微妙かなと。基本的には後半のポテンシャルで分散した方が良い馬だと思うのでその辺と、やはり近走の内容が良くないので。菊花賞は逃げの手から途中で控えるルメールらしいトリッキーな進め方で上手く良い位置を取った。60.4-64.1-58.6とかなりのスロー、中弛みも作って12.3 – 12.1 – 11.6 – 11.7 – 11.4 – 11.8のラップ推移で２列目内からロスなく仕掛けを受ける形で直線突き抜けたと。ここの菊花賞が長距離戦のレベルとしては低調だったと思うが、それでもこの形がベストだと思う。府中で速いラップを連続する形が合うかが微妙で、トップスピード戦では香港JCTで結構良かったと。なのでまあ前目でスローで支配して仕掛け遅れる形に持ち込めた方がここだと面白いかな、という感じで軽めの押さえ。

×ソールオリエンス

　後はスローで前目を取れたときに不気味なソールオリエンスを。もともと右回りではコーナリングの問題があってどうしても勝負所で置かれる。ただ直線では手ごたえ以上に伸びてくる馬。宝塚記念も重馬場の京都2200ｍ戦で61.0-58.1と超スローからの12.2 – 11.4 – 11.7 – 11.3 – 11.5と4F勝負で後方外から直線でしぶとく食らいついた。大外のブローザホーンとの兼ね合いでL1手前でちょっと狭くなったが立て直してからの伸びも良く、怖さは十分にあるなと。ただ右回りだとコーナーで動けないし位置取りも悪くなったので、という感じ。ソールはゲートも左回りの方が安定している感じはあるんだよなあ。前走の秋天も普通には出ていたし、ダービーもゲートは結構良かったからね。その辺が噛み合ってスローの段階で様子を見ながら２列目辺りを取れているならちょっと警戒が必要かな。