マーメイドステークス 2022 予想：本命11クラヴェル

time 2022/06/19

folder 2022重賞まとめ予想

マーメイドステークス2022の予想

阪神11R 芝内2000ｍ
馬場想定：良、やや高速馬場想定
風向想定：南西4m/s想定

展開予想

　まずは馬場だがそこまで高速馬場では無いかな。ただ外回りより内回りの方が早めのラップが出ている印象。なのでまあやや高速～標準ぐらいで見ておこうかなという感じ。風は南西からなので４角地点が完全向かい風、BSは追い風に近いのでロンスパ的な仕掛けも意識が必要かなと。

　展開予想だが、逃げ馬が読みづらくこのメンツならアイコンテーラーがハナを切る可能性が高いかな。ウインマイティーは前走で逃げたけどラストちょっと甘くなったのを嫌って２番手を狙うが、外からマリアエレーナも来るので恐らく２列目の内。マリアが番手外になりそうかな。ゲート次第だがラヴユーライヴが外枠から思い切っての先行策という可能性もある。まあ序盤は何もなければそこまで上がる可能性は低いと思うし、ベースはスロー想定。一応イメージとしては60.5-58.5で1:59.0前後かな。ロングスプリントの可能性の方が高いとは思うが、ポテンシャル面も向こう正面からある程度は求められるとみて有酸素運動・無酸素運動共にバランスよく後半の素材面を重視したい。

予想

◎11クラヴェル
○？(noteのみ)
▲？(noteのみ)
△03ソフトフルート
△14ラヴユーライヴ
×09ルビーカサブランカ12マリアエレーナ
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎クラヴェル

　本命はクラヴェルにした。まあいろいろ思うところは無くはないけど、こういう人気が割れているときってのはあまり人気順を気にせず素直に狙うべきだなってのは経験則からやね。最終的に１番人気になっても構わない。土曜を見てまずそこまで内有利でもないなってのが第一印象だった。内も来ているけど、内2000ｍ１勝クラス戦なんかは外から伸びてきていたからね。

　その中で、まず一番は中京記念が大きいかな。これは小倉の1800なんだが、47.9-46.3とかなりのスローで12.0 – 11.6 – 11.5 – 11.5 – 11.7と後半の4F戦で11秒台半ばを維持。これで後方馬群の中目を通しながら直線で内を狙うがここは馬場が悪いところ。これでしぶとく最後まで差し込んで外差し上位の中でカテドラルからクビ差の３着は結構立派だった。この感じだと３角以降はロングスプリント的な脚を使っているし、小回りの小倉で右手前でのコーナリングでの負荷、というのもクリアできていてラストまでしっかりと伸びてくると。結構強敵相手でここでやれているなら力関係的に阪神内でのロングスプリントでは一番で良いと思っている。

　エリ女に関しては３着で最先着だがそれ以上の評価やね。特にソフトフルートとの比較だと着差以上だと思う。阪神2200で59.0-60.8だが前半3Fだけが34.1と極端に速いので先行勢はほぼ全滅している流れ。そこで後方で脚を温存は良かったが、12.1 – 12.2 – 12.2 – 11.8 – 12.5と３～４角でも12秒台で上がってこない中で外から追い越し車線を通して動いて行ったアカイイトらに対してこちらは４角で我慢を選択せざるを得なかった。そこがL2最速に向けての勢いをというところで苦しかったし、それでも馬群を割って最後はしぶとく伸びてきたからね。ソフトフルートは押し上げていったアカイイトの後ろを取って外に持っていけているので噛み合っている。そこの部分でもこちらの方を上位に取るべきだと思うし、後半のポテンシャル面を求められてもやれている、前半の基礎スピードも最低限は見せていると。この２点やね。

　それと、ソフトフルートとの対比になるけど、クラヴェルはどちらかというと右回りの方が良い。前述２走もそうだし、昨年のマーメイドSでも突っ込めている。新潟記念でも頑張ったが直線勝負のウエイトが大きかったのもあると思うし、コーナリングでの負荷がかかると昨年のシドニーTでは結構うまく立ち回ったけどL1で甘くなったし、自分としては色々見ても阪神2000で後半の素材面での勝負と考えればこの馬からかな、と。落馬負傷から大変だった北村友一にも頑張ってもらいたいし、追い切りも良かったからね。

○？

▲？

△ソフトフルート

　連下にソフトフルート。この馬に関しては中京2000がベスト条件だと思っているので阪神では割り引く。エリ女４着だが、これはちょっと嵌った面はある。クラヴェルと被るので割愛するが、その中でクラヴェルとの違いは４角で外から上がって行ったアカイイトの後ろを取れているのと、渋滞に巻き込まれたクラヴェルとの差という感じ。個人的にはこちらの方が嵌ったとは思っている。ただ、秋華賞３着時もそうだが割とパワー型基礎スピードとポテンシャルのバランスが求められれば安定はする。そのうえで、ロングスプリントのベストバウトはシドニーTだろうと。62.7-58.4と超々スローで12.7 – 11.6 – 11.8 – 11.6 – 11.6 – 11.8と後半5F勝負。これで後方中目から出口で外に出して直線アカイイトや、クラヴェル、ルビーカサブランカを捕えての勝利なわけでね。一方で京橋Sや昨年マーメイドSでは物足りない競馬となっている。ここに入れば後半の素材面はクラヴェルと並んでも良いけど、愛知杯も含めてロングスプリントで良さが出ているのは中京2000だと思うし、そのうえで前走の都大路Sは最後の不利を考慮に入れても物足りないから強くは狙えない、という感じやね。連下まで。

△ラヴユーライヴ

　ゲートが不安定すぎて単穴は打てなかったが強気に穴狙いしたいのはラヴユーライヴ。近走はそこまでだが、個人的には支笏湖特別勝ちが良い。札幌の1800ｍ戦でペースは48.2-47.5と平均。11.9 – 11.9 – 11.8 – 11.9 – 11.8 – 12.0と終始淡々としたラップを逃げて刻んで寄せ付けずの１馬身1/4差完勝。ここの２着がヴィオリーナでこれが３勝クラスも勝ち上がっているし、３着ギャラントウォリアも２勝クラスは勝ち上がっているし、４着以下は１秒以上千切っている。基礎スピード色が結構強いなと思うし、後半型の競馬でもある程度やれているけど後ろから差すほど質量はない。逃げの手を打ってほしいし、外目の枠でこれと言ってゴリゴリに行きたい逃げ馬は不在だからね。軽ハンデというほどではないが53kgで逃げの手、60を切るぐらいの流れで運べれば不気味やね。

×ルビーカサブランカ

　後は差し込み切れないことが多いルビーカサブランカを押さえておく。上位２頭と比べても後半の素材面は通用して良いがいかんせん後ろからになりがち。愛知杯では好発を切って内枠を利して中団の内。それを62.3-58.7と超々スローでやってこれた上に、12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.5 – 12.0とL3最速ロングスプリントで内内を通し切ってマリアエレーナの後ろまでもってきて直線マリアが外に行ってスペースがっぽりというこれ以上嵌るのは難しいところで接戦を制したというレベルだからね。嵌らなくても後半のロングスプリント、ポテンシャルは上位だし、基礎スピードを求められても崩れないからいつも良いところまでは突っ込んでくる。でも×ぐらいがこの馬にとっては適度な印かな。

×マリアエレーナ

　マリアエレーナもちょっと気になる所はあるし押さえかな。一つはやはり前走の京都記念。相手も強かったとは思うが、それでも61.7-57.5と超々スローで12.7 – 11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.0 – 12.1と２段階加速だが、これで番手外で進めながら直線で動けず甘くなっていたのは気になるところ。右手前でのコーナリングで負荷がかかると良さが出ないかなという感じ。小倉の高千穂特別も勝ったけど４角出口でちょっと置かれていたんだよね。ただ、愛知杯の内容を見てもロングスプリント性能そのものはある程度のレベルにあるし馬場も軽すぎないのでこなしてくるかなとは思うが。軽めの押さえまで。