2019/02/02
第66回 有馬記念(GI)出走予定馬展望
日程:2021年12月26日(日)
コース:中山芝内2500m
アリストテレス(武豊騎手想定)
菊花賞でコントレイルの三冠達成を最後まで苦しめたアリストテレスが武豊とのコンビで菊花賞に出走予定だ。今年はアメリカジョッキークラブカップを制して幸先よく発進も、GIの舞台では壁を突き破れなかった。ジンクスを撃破して勢いに乗る名手武豊とともに、暮れの大舞台であっと驚かせることができるか?
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まあ、できれば京都大賞典は勝ち切ってほしい展開ではあったが、あの競馬ができているように後半のポテンシャル戦では結構良いものを見せている。AJCCも結局タフな馬場でもスローロンスパではあったからね。有馬記念の適性は高いと思うんだけど、あとは相手関係やね。馬券的には妙味ある一頭だとは思っている。
京都大賞典(GII)2着
阪神芝外2400m良 14頭6枠9番
風向き:西南西5.3m/s(豊中市15:40)
2:24.5 61.6-59.9 S^2
12.7 – 11.9 – 12.6 – 12.5 – 11.9 – 11.5 – 11.5 – 11.8 – 11.7 – 11.6 – 11.8 – 13.0
2走前の京都大賞典2着から振り返りたい。ここは惜しい2着ではあったし内容的には流石といっていいが、レースレベルを考えるとここは接戦でも勝ち切ってほしかったかな。ペースはかなりのスローからの7Fの超ロンスパとなっていて後半のポテンシャル特化といってしまっていいレベル。まあこういう有酸素運動勝負でしかも後半型なら安定するなという感じやね。風は西南西からなので4角地点が完全向かい風となる形。
9番枠からやや出負け、そこから少し窮屈になりつつも立て直して無理なく2列目付近の外目を確保していく。そこからは外のキセキがカットしてきたので1~2角で控えて好位の中目にシフト。道中もキセキの一列後ろで我慢しながら進めるが、向こう正面で一気にペースが上がったのでそこからは無理せずに好位の中で軽く促す程度で3角。3~4角でもキセキが外から勝負に行ってくれたのでスムーズに好位の中目で立ち回りながら前のダンビュライトの後ろでロスを最小限にして2列目。ただ直線でキセキが思ったより伸びないのでその外に出すのに少し苦労。そこから立て直して伸びて先頭列からL1で抜け出したところに捌いてきたマカヒキにまとめてズドンされてのハナ差2着惜敗。
ここは見ての通りで後半特化のポテンシャル戦となった。もうむしろ前中後半で分ければ中盤が一番速いかなというぐらいのラップ推移で、向こう正面からのスパートでどこまでポテンシャルで消耗せずに踏ん張れたかという競馬だったと思う。西南西から風が吹いていたし、結構強め。4角が完全向かい風でHSも向かい風に近い中で直線進路確保してからしぶとくのびつづけたものの、最後に馬群の中から割ってきたマカヒキに差された。この辺はもしかしたら向かい風の影響もあって馬群の中で風を避けられたマカヒキに分があったかな?という可能性も考えたいかな。とはいえ、3~4角ではキセキに対して一つロスを小さくして進められていたことを考えると、ポテンシャル特化でキセキに対してこの差というのはちょっと物足りないかな。後半のポテンシャル戦ではキセキはさほど強敵ではないからね…。まあマカヒキが復活しているということもあるし、個人的にはややパフォーマンス的に低下していた印象は受けた。まあ軽い馬場より時計が掛かる馬場の方が良いとは思うし、開幕週の馬場もあったかな。暮れの中山ならというのはその辺で。
ジャパンカップ(GI)9着
東京芝2400m良 18頭5枠9番
風向き:北1.8m/s(府中市15:40)
2:25.8(+1.1) 62.2-58.6 S^4
12.7 – 11.5 – 12.8 – 12.6 – 12.6 – 12.3 – 11.6 – 11.6 – 11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.2
前走のジャパンカップでは積極的にハナを切ってというところで向こう正面キセキの捲りを受けて2番手に控えたものの甘くなるのも早かったかな。ペースは超スローではあるが向こう正面でキセキが一気に捲って途中からはキセキのラップ。少し息を入れて4角でキセキとの差を詰めにっているし、基本的には2番手以下はロングスプリントの形になっていると思う。その中で甘くなったように、個人的にアリストテレスはあまり無酸素運動的な競馬が求められない方が良いだろうなという評価やね。風は北からなので3~4角中間地点が完全向かい風になる。
9番枠から好発を切って、思い切って花を主張してノリのシャドウディーヴァとの主導権争いを取り切る。1角入りで少し外によれてシャドウディーヴァに接触してから楽にハナを切ってペースをドスローに支配。向こう正面でキセキが捲ったタイミングでは我慢して2番手に下げ3馬身差程で3角に入る。ここでワンテンポ待ってキセキが一気に差を広げるが、4角でこれを目標に最短距離を通しつつ徐々に差を詰めて4馬身差ほどで直線。序盤で追われるのだがここでジリジリで一気にオーソリティらにかわされる。そこからL2でも食らいつくが3列目、L1で甘くなって最後は失速した。
この形は恐らく前が引っ張ってこれを目標に各馬が動く、いわゆるマイネルミラノとルージュバックの関係性、というロングスプリントの形だろうと。キセキが4角以降で少し差を詰められているし、このラップから踏まえても2番手以降はL4辺りから恐らく11秒台前半に入ってきていると思うし、直線入りで11秒前後かな。なので後半4Fでロングスプリント特化だと思うし、そこで最短距離を通しながらでも最後が甘くなってしまっていることから、そういう無酸素運動的なギアを維持しきれないのがアリストテレスの弱点になるとは思っている。まああまり高いレベルでロングスプリントの形になったことがなかったので難しかったが、小牧特別や出雲崎特別なんかを見ても正直このクラスで?という評価にはなるし、菊花賞で劇的によくなったのも3000mでそこまで無酸素運動的な競馬にならなかったことが大きいだろうと。その点を踏まえても、個人的には馬場と展開がカギになるし、中山2500なら恐らくこの馬の得意な後半のポテンシャルが要求される可能性が高いだろうと。その点では良い。
宝塚記念(GI)9着
阪神芝内2200m良 13頭6枠9番
風向き:東北東4.9m/s(豊中市15:40)
2:12.4(+1.5) 60.0-58.5 S^1
12.3 – 11.2 – 11.6 – 12.4 – 12.5 – 12.4 – 12.3 – 11.5 – 11.5 – 11.5 – 11.7
3走前の宝塚記念では9着と内容も良くなかったかな。これがちょっと気になる部分ではある。ペースはスローでラップ推移的には中弛みが少し生じて後半は4F勝負。11秒台半ばを維持し続けるような競馬で、ポテンシャル戦に近いがロングスプリントとの間ぐらいの感じになるかなと。ちょっと扱いが難しいが、良でも時計がそれなりにかかる中ではある程度速いラップを3~4角で求められた一戦といえる。風は東北東て4角地点が完全追い風となり、阪神の場合BSはこの風だと結構向かい風に近い形で、向こう正面での中弛み気味になった要因の一つかな。
9番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら序盤は無理をせずにそれでも離れた好位の外目ぐらいで良い位置で進めていく。前半は速かったが無理せず、中盤の中弛みでコントロールしながらうまく前にクロノを置く形で結構理想的に3角。3~4角でペースが上がっていく中で前にクロノ、外にカレンという感じでワンテンポ仕掛を待って前にスペースを作る。4角で手が動いてそのスペースを詰めにかかるのだがクロノが馬なりに対してここで鞭が入って必死に追走。直線でもクロノの後ろを通すのだがジリジリで伸び切れずここで勝負あり。ラストまで下がっていいところなくの8着完敗。
ここが気になる負け方やね。コーナーでそれなりに速いラップを求められているというのはあるし、完全な有酸素運動の競馬にはなっていないかも?というのはもちろん。ただクロノに対して動きたいところで食らいつくまではできても、直線前半で明確に置かれてしまったし、L1では失速している。ポテンシャル勝負というほどではないかもしれんし、L1で11.7と前が落としていない中でちょっと下がり過ぎたなというのをどう考えるかやね。馬場を考えると11.5自体はそこそこ早いしロングスプリントに近かったのかもしれない。まあ、なんにせよ時計的にも結構速いしその中で流れに乗りつつある程度速いラップを、質的に求められていいタイプではないかもしれんね。突き詰めれば完全なるポテンシャル戦のみでやれている印象だし。
有馬記念2021への展望
まあひとまず馬場次第かな。先週を見ると雨の影響があった土曜に比べて日曜はそこまで重くないなという感じ。少なくとも昨年のディセンバーSとの比較でみると2段階ぐらいは軽い印象(まあ昨年はかなり重かったと思うが)で、完全なるポテンシャル戦になり切るかどうかだろう。AJCCが強かったし不良で63.2-62.0からポテンシャル戦でもしぶとく最後まで伸び切ったし、菊花賞2着自も良馬場だが時計自体は結構かかっていてL2最速でも11.6という程度。これでしぶとくコントレイルに並びかけて運べていたし、ディープボンドは楽々撃破している。その点を踏まえても、時計が掛かる馬場で速いラップを求められない方が良いという点では有馬記念向きだし、ポテンシャル勝負が現状一番いい。
あとは、ポテンシャル戦での力関係…となるがこれが微妙。正直キセキは宝塚記念型でタフな馬場だと全体でペースが上がってしまった方が良いパワー型基礎スピードタイプ。これに対して京都大賞典で結構しんどかったなと。また長距離でのポテンシャル戦ではグループAレベルのワールドプレミアに天皇賞春では完敗だし、カレンブーケドールとの比較でも見劣っている。この2頭が昨年有馬記念ではトップクラスからは明確に差のある競馬だった。少なくともクロノジェネシスがまともなら苦戦は必至だろうと思っている。3歳勢もポテンシャル戦で台頭してきた馬が多いし、特にここは皐月賞の上位3頭が揃い踏みする。適性は合っているし、恐らく前走で人気もがた落ちすると思うので馬券的には押さえてもいいとは思うが…強く狙えるか?となるとそこまでではないかな。内枠でも引いて2,3列目、スローからのロンスパで3~4角内内を立ち回って2着あればという評価。菊花賞から速い脚は使えなくても要所では動ける方だし2段階加速は多分対応してくると思う。とにかくうまく立ち回れるかどうかだし、豊もそこはわかっていると思うので。後はペース次第だが変に後ろからにし過ぎないことだけ。
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コラボ指数:12月28日(木)的中率結果
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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コラボ指数:12月24日(日)的中率結果
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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コラボ指数:12月23日(土)的中率結果
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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一般的に3連単の的中率は10%程度なので、
平均の約3~4倍、、