競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

東京新聞杯 2021 予想:本命04カテドラル

time 2021/02/07

東京新聞杯2021の予想

東京11R 芝1600m
馬場想定:良、やや高速馬場想定
風向想定:南南西2m/s想定

展開予想

 馬場は土曜を見る限りだと思ったより時計が出ないなという感じ。やや高速~標準ぐらいのイメージで入りたい。風向は南南西2m/s想定で、HSでは左から風が来る感じ。ただスタンドが風を受けて返しが起こる印象があるので、向かい風になっているイメージで。まあ2m/s程度なのでそこまで大きな影響はないだろうが。

 展開予想だがこれが難しい。まず土曜を見ても前目内目がかなり結果を出していたので各騎手のポジショニングの意識は恐らく強くなると思う。逃げ馬候補としてはひとまずエントシャイデンで、これが外から内に切っていく。ダイワキャグニーはゲートは良いけど二の足が遅めなので番手を取れればいいが、この間に意識的に前を狙ってくる馬がいた場合どうか。カラテやショウナンライズ辺りもある程度前を狙ってきそうだし、ルメールのトリプルエース辺りも序盤の内にという意識を持ちそう。ヴァンドギャルドもこのメンツなら好位ぐらいを狙ってくるかなと見る。ポジションが全体的に前掛かりになるかなというイメージで入りたいし、馬場もそこまで軽くない。32秒台の走破時計にはなると思うが、それでもイメージとしては47-45.7ぐらいの感じでスローを中心に多少前後させる感じで。平均ペースまでは想定している。

予想

◎04カテドラル
○?(note版のみ)
▲?(note版のみ)
△11シャドウディーヴァ
△12トリプルエース
×01ダイワキャグニー05トライン
3連複:◎軸○▲△×BOX
3連複:◎○軸▲△×流し
3連単F:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎カテドラル

 枠の並びを見て本命はカテドラルか○の馬で悩んだんだけど、この馬場で読みにくい状況だと個人的にはカテドラルで勝負しても良いかなという条件ではある。

 まずカテドラルのイメージとして個人的にはある程度は基礎スピードを問われたほうが良い、というのがあった。今回メンバー構成的にそこまで飛ばしそうな馬がいないので事前の段階では微妙かなと思っていたが、土曜の馬場がある程度前目内目を取ってないと難しい状況だったので必然的に全体的に騎手がある程度前を意識するんじゃないかなと。出来れば平均ぐらいまで上がってほしいがスローでもゆったりからの加速自体は得意な馬。

 もともとNHKマイルC3着がハイレベルの中で突っ込んできたが器用だった。45.8-46.6とややハイからの11.9 – 12.0 – 11.3 – 11.3 – 12.0と中弛み最加速が求められた一戦。ここで中団馬群の中で我慢しながら直線に入ってきて序盤で中目のスペースが広がっていたのでここで追われてスッと加速してL2の地点でするすると2列目に紛れ込んできたし、L1では少し甘くなったがそれでもケイデンスコールとは僅差の3着。この馬の良いところは流れた中での鋭さ、しかも中弛みが生じてもギアチェンジが優秀ですぐに加速できるところにある。

 もう一戦がまんま朱鷺S。新潟1400はコーナーがきついし前半で激流になりやすいので中弛みになりやすいコース。ここも33.1-36.8と激流から10.8 – 11.3 – 12.3 – 12.1 – 12.4のラップ推移で後方から脚を温存する形から3~4角で外外を回しながら直線ではまだ後方なのだがL2の地点でもう伸び始めて中団、L1でそのまま伸び足を維持して勝利だった。まあ流石にここは忙しかったかなとは思うんだけど、それでも捕え切っているあたり基礎スピード面を前半で求められてもあまり末脚を削がれないタイプだと。

 個人的にスワンSは悪くないと思っている。京都1400で35.5-34.3とかなりのスローからの11.7 – 11.4 – 11.1 – 11.0 – 12.2とロングスプリントでコーナーで速いラップを踏み続けてL1で消耗。これまでのカテドラルってそんなに末脚の絶対量があったわけではないので、このロングスプリントで3角以降から分散する流れを外外でぶん回さざるを得なくなった中でもそれなりに伸びてきたからね。本当に良い脚は本来一瞬でギアチェンジ型の馬、しかもペースが上がって良いタイプ。個人的にはこういうタイプの馬は展開が読みにくいレースのほうが持ち味が活きやすい。例えば外の有力馬トリプルエースやヴァンドギャルドが思ったよりも前半で前から攻めていけば3~4角でペースが上がって最短距離でというメリットもあるし早仕掛けならそこで温存、コーナーでペースが落ちてもギアチェンジがあるので良さが出易い。追い切りも良かったしNHKマイルCのレベルが高かったことを考えれば噛み合えば十分勝ち負けできる馬のはず。欲を言えばペースは平均ぐらいでは上がってほしいけど1秒程度のスローなら問題ないと思うし、要所での動きが求められれば。直線団子ならなおいいね。

○?

▲?

△シャドウディーヴァ

 後はシャドウディーヴァは押さえておきたい。正直内枠のほうが良かったなというのと、展開が読みにくい中で外の先行勢が多く内に切ってくる、内には好位~中団で運びたい馬が多いので正直言ってあまりいい位置を取れる気がしないと。シャドウディーヴァもギアチェンジを高いレベルで持っている馬なので昨年東京新聞杯みたいにロスなく進めて馬群を捌いて伸びてくる形のほうが良いと思うが、そこまでは難しいかな。46.3-46.7から11.6 – 11.8 – 11.5 – 11.6 – 11.8のラップ推移も3角以降で逃げたモルフェオルフェが少し離しているので恐らく番手以降は中弛み気味だったはず、その中で後方馬群の内内に潜り込んで直線でがっつり空いた内目のスペースを拾えたからこそすぐに追えたしすぐに加速できるシャドウディーヴァの良さが出てきたと思う。まあ去年も実は緑帽なので岩田なら内に収めてくる期待は持てるし、加速が安定的にできる馬なのでやはり信頼しやすい一頭ではあるかな。押さえてはおきたい。

△トリプルエース

 ルメールがどう乗るか楽しみな一頭ではあるが、現状やはり勝ち切るところまでには前半か後半のどちらかをワンランク上げてくる必要はあると思う。2走前のサンタクロースHでは阪神マイルで45.3-47.3とかなりのハイも単騎。これを離れた中団中目で立ち回って脚を温存、11.4 – 11.8 – 12.0 – 11.4 – 12.1のラップ推移で直線外からジリジリと反応して最後まで伸び切った。ただ正直ここはソシアルクラブが2着でさほどのレベルではなかったと思うし、鮮やかだったがジリジリではあった。ここはある程度流れたのもあったと思うし、前走の京都金杯では出負けから中団外外では厳しい流れといっても甘かった。個人的にはある程度前半でポジションを取って早めの競馬をというのが必要なタイプだと思うし、ルメールでなければここは消しても良いかなと考えている枠の並び。ただ、この辺のポジショニングの上手さ、安定感は今のルメールに勝てる騎手はいないと思う。馬も前半要素のポジショニング、スローでスッと2列目外辺りを取れるようなら面白いしルメールならやってきちゃいそう。その辺も含めて連下で拾う。攻めた予想の中でルメールを外して上手く乗られてやられるぐらいなら、ある程度想定しておきたい。それにずっと府中で乗っているから今の府中の馬場の感覚を最もつかめている騎手だとも思うしね。正直そこそこ混戦だと思っているのでここは騎手の腕も考えたほうが良いと思う。

×ダイワキャグニー

 思ったよりもそこまで高速馬場ではないのと、割とキングマンボ系の馬が来ている印象が強いので押さえておく。正直今の馬場状態だとある程度前の意識を各騎手が持ってくると思うのでダイワキャグニーが楽に2列目内~番手外を取れるか?となるとちょっと懐疑的ではある。が、毎日王冠なんかでも結構頑張ったからね。東京1800で稍重、46.2-47.5とハイペースを前2頭が単騎で刻んで11.8 – 12.1 – 11.8 – 11.9 – 11.7のラップ推移で3番手からしっかりと反応して伸びてきているが外からサリオスに一気に来られる。L1で明確に甘くなって最後はサンレイポケットに交わされかけたけど、この流れである程度追いかけて要所で動けているのはダイワキャグニーの強み。後半ギアチェンジを問われても対応できる馬だけど、マイルは本質的にはちょっと短い。馬場傾向も含めて押さえておきたいというところかな。

×トライン

 枠の並び的にちょっと微妙な感じになったかな。カテドラルと被る感じになると思うし、ロードマイウェイがカテドラルの後ろを取ってとなったときにトラインとしては中団馬群の中で包まれてどこまで捌けるか。或いはノリなのでこの状況で敢えて前、もしくは最後方でという選択もあり得るが。いずれにせよ2走前のキタサンブラックMでは46.5-46.3と平均から11.7 – 11.7 – 11.2 – 11.4 – 12.0のラップ推移で後方外外からL2の坂の登りでぐんときてこの時点で先頭に立ってきたというインパクトは大きいかな。L3最速なのでロングスプリントの形だし、内内で捌きながら加速でスッとという競馬は微妙かなと思うので、上手く噛み合えばいいんだけどね。まあ内から突っ込んでくる要員で。

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安田記念・ヴィクトリアマイルのGIと同じ舞台、東京芝1600Mで行われる重賞。過去の勝ち馬ではインディチャンプ、リスグラシュー、トロットサンダー、キングヘイロー、アドマイヤコジーン、ハットトリック、スズカフェニックス、ローレルゲレイロなどのGI馬を輩出。スプリント路線で活躍する馬も多い。

過去10年での人気別の成績では、1人気[1.0.2.7]、2人気[1.0.2.7]、3人気[3.1.0.6]と人気上位馬は5勝止まり。1人気の勝利馬は19年インディチャンプ1頭のみで大苦戦。

平均配当では、馬連5830円、3連複1万6190円、3連単9万7110円。馬連3桁配当はなし、馬連万馬券は2度、3連単では10万馬券以上が3度、3連単最高配当は35万3160円が出ている。

年齢別の成績では4歳馬[4.4.4.25]、5歳馬[2.4.5.29]、6歳馬[4.1.0.27]、7歳馬[0.1.1.26]、8歳上[0.0.0.11]となっており4歳馬と6歳馬の活躍が目立つ。7歳以上の高齢馬からの優勝馬はなく連対も1度のみと苦戦。

今年は20富士S優勝馬ヴァンドギャルド、昨年の東京新聞杯2着シャドウディーヴァ、京都金杯3着エントシャイデン、20年関屋記念優勝馬サトノアーサーなどがスタンバイ!

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何悪。分析note2023



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