2019/02/02
第35回 根岸ステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2021年1月31日(日)
コース:東京ダ1400m
予想用・出走予定馬一覧
タイムフライヤー(ルメール騎手想定)
芝GIホープフルステークスの覇者ながらダート路線でも存在感を見せているタイムフライヤーが根岸ステークスに出走予定だ。昨年は夏のエルムステークスで鮮やかに抜け出してダート重賞も制覇。目指すは芝ダート両GI制覇、本番に向けて今年初戦からしっかりと結果を残したい。
東京だとマイルのほうがフィットしやすいとは思うし、距離適性的にも恐らくそれぐらいのほうが良いかな。ダートスタートの1400mになるし、東京マイルほどには中弛みが起こりにくいというのをどう考えるかやね。
エルムS(GIII)1着
札幌ダ1700m良 14頭8枠13番
1:43.4 48.9-48.4 M
6.7 – 11.2 – 12.4 – 12.4 – 12.3 – 12.2 – 12.2 – 11.7 – 12.3
3走前のエルムS勝ちから振り返りたい。札幌の1700m戦で平均ペースで流れていたというのはある。が、ラップ推移を見てもわかるようにL2で11.7と顕著に速いラップをここだけ求められている。流れた中での一足の鋭さを求められた。
13番枠から五分のスタート、そこから中団の外目に持って行ってコントロールしつつ進めていく。道中も中団の外目で進めて無理せず中団のまま流れに乗って3角へ。3~4角で外外からじわっと仕掛けながら外から押し上げてくるウェスタールンドを待ちながら。直線でスッと離して1馬身差、L1でそのまま突き放しての2馬身差完勝。
ここはタイムフライヤーの良さが出たかなと思っている。根本的にそこまで流れが極端でないほうが良いというのと、ある程度流れた中で鋭く脚を使ってくる、一瞬…というイメージをここでもろに見せてくれたかな。まあL1で突き放しているんだけど、ウェスタールンドが外から動いてくるのをちょうど前で受けるような形を取れていて、そこで我慢しながら4角出口で動いてという競馬。この加速の流れで動きたいときに動けているというのが強みだし、基本的に後ろから素材を引き出す馬に対しては前で競馬したほうが良いと思う。ここではウェスタールンドがライバルだった中でそれをしっかりと引き出せたペースとラップだったと思う。
武蔵野S(GIII)5着
東京ダ1600m良 16頭6枠11番
1:35.4(+0.4) 46.1-48.9 H^3
12.2 – 10.8 – 11.2 – 11.9 – 12.5 – 12.0 – 12.1 – 12.3
武蔵野Sでは5着と敗れたが、展開と騎乗がちょっと噛み合わない面があったのは確かかな。ペースは超ハイで流れていて、タイムフライヤーの位置でも恐らくちょっとハイペース。その流れはともかく、要所で前が落ちてきたタイミングで上手く捌き切れなかった。これはワンダーリーデルともどもちょっとかわいそうだったという認識。
11番枠から五分のスタート、二の足はそこまで良くなくて序盤は促しつつも中団ぐらい。道中も淡々とした流れの中で中団の外目でバティスティーニの後ろぐらいを追走しながら3角に入る。3角で中目を選択して好位のスペースを詰めるが進路確保が甘いまま直線。序盤で外に出してというところでソリストサンダーに外から内に切ってこられて少し不利を受ける。そこから立て直してラストの伸びはジリジリ、最後は外からワンダーリーデルにも差された。
内容的にはワンダーリーデルのほうがしんどかったが、この馬も4角で前のラップが落ちたところで少し進路確保で苦労して待たされたうえに直線再加速していくところで外から勢いづいたソリストサンダーに一気に入られちゃったなという印象。3角で外からという選択肢もあったんだけど、外を回すのを嫌ってバティスティーニの内に入れてからがちょっと難しい競馬になってしまった。要所での反応は良いタイプだけど前半からかなり流れたしこの馬の位置でも脚を使っていたからね。ちょっとかみ合わなかったかな。ただワンダーリーデルも最後方から過ぎたし中弛みに内から突っ込んで直線での進路取りで待たされていたからこの比較は難しいところ。差された以上ワンダーには見劣ったとみるべきかな…。まあそこまで悲観する内容ではないと思う。
チャンピオンズC(GI)8着
中京ダ1800m良 16頭1枠1番
1:50.3(+1.0) 48.5-49.0 M
12.7 – 11.1 – 12.7 – 12.0 – 11.8 – 12.0 – 12.1 – 12.0 – 12.9
前走のチャンピオンズCでは8着と完敗。中京1800にしては淡々と流れた一戦だったがその中で中団内内で脚を温存しながらも特に違いを作れなかったという印象かな。ダートでも距離そのものは適正の幅を見せているけど、後半ロンスパ的な競馬になると1800以上では結果が出ていない印象かな。
1番枠からまずまずのスタートを切っていたがすぐ外の各馬が切ってきたのでそれを行かせてという形で序盤は好位の内目ぐらいから最終的には中団。向こう正面では4列目付近で前にメイショウワザシがいてそれが下がってくる中で3角で一つ外に誘導。そこからメイショウワザシが下がってきたスペースを上手く活かしつつじわっと促しながら中団の中目に誘導。ただ直線序盤の坂のの登りで思ったより反応できずジリジリ。L1まで伸びずばてずで中団列のまま8着完敗。
ん~…という感じ。4角出口から直線入りで本来右手前に換えたいところだが換えなかったしいつもの反応がなかったなあというところ。もちろんこれはレース全体で流れたうえでの後半のL5最速ポテンシャル戦というのも影響していたとは思う。溜めを作るタイミングが展開的になかったのは痛かったかな。フェブラリーSで坂の登りでぐんと来たとはしっかりと手前を換えていたし、恐らく直線までのロンスパがこの馬にとっては自分の競馬ができない条件だったようにも感じる。もともと本仕掛けが早くなると甘くなるのがダートでの傾向でもあったからね。
根岸ステークス2021への展望
今回は1400mへの短縮がどう出るかというところかな。正直何とも言い難いが、オールダートの東京1400だとそこまでペースに緩急が生まれにくいというのがイメージ的にはある。昨年の武蔵野S2着なんかはL2で相当鋭いラップを踏んできたけど、少し緩みが欲しい印象ではあるのと、ダートスタートとはいえ1400だとポジショニングという面でどうか?という問題も出てくるかな。能力的には面白いし、エルムSでウェスタールンドをあの形で圧倒してきたのは結構なインパクトがあるんだが、1700で中盤そこまで上がり切らずにL2最速で11.7という形だからね。
ただ、今年のフェブラリーSとかでも46.4-48.8と激流の流れを2列目で進めてL2の坂の登りでの一瞬の鋭さは見せてきたというのは個人的には好感で、位置取りの問題さえ解消できれば距離短縮である程度流れても鋭さは引き出せるんじゃないかなと。ロンスパにはなりにくい条件だしポンと出て好位ぐらいで入ってややハイ~平均で収まってのL2への加速という競馬ならフィットしそうなところはある。前走のチャンピオンズCでも内枠からポンと出ていたからね。ただあそこからの二の足がとなるとやっぱりポジショニング面は不安があるし、加速過程は良いけどそこからのL1では常に甘い印象。後ろからだと一瞬鋭く伸びても勝ち切るところまでは?だしワンダーリーデルとの比較で見ると底で優位性を取れないなら少し見劣るかなという評価。面白い馬だとは思うんだけどね。
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