北九州記念 2020 出走予定馬：トゥラヴェスーラ＆武豊騎手想定

time 2020/08/19

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第55回北九州記念(GIII)出走予定馬展望

日程：2020年8月23日(日)
コース：小倉芝1200ｍ

予想用・出走予定馬一覧

トゥラヴェスーラ（武豊騎手想定）

　福島テレビオープンでは番手から抜け出しての完勝を収めたトゥラヴェスーラが武豊とのコンビで北九州記念に出走予定だ。骨折で長い休養を強いられたが、そこからは安定した走りを見せている。名手とのコンビでスプリント路線に台頭を果たせるか。

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　結構面白いんじゃないかなとは思う。２走前の鞍馬Ｓが悪くなかったし、小倉1200だとどうしてもペースが上がってくるので、あまり後半特化型過ぎるのも問題なのでハイペースでやれていて後半型に目途をという競馬ができているのは良い材料やね。後は豊がどういう捌き方をしてくるか次第。

福島ＴＶＯＰ(OP)１着

福島芝1200ｍ良 16頭５枠９番
1:08.5 33.8-34.7 H^1
12.2 – 10.8 – 10.8 – 11.1 – 11.4 – 12.2

　前走の福島ＴＶＯＰ勝ちから振り返りたい。番手から鮮やかに抜け出すスプリンター的な競馬ができたなと。ペースはややハイ程度、番手でこの流れに乗ってという形だが、結構逃げ馬にプレッシャーをかけてそのまま押し切ったなという感じ。

　９番枠から五分のスタートから促しながら先行策。内からレジェーロがハナを切ってこれを行かせて番手だが結構３角までプレッシャーをかけていってほとんど差のない位置。３～４角でも先頭列の外から馬場の良い外を回しながら直線。序盤でそのまましぶとく伸びて体一つほど出る。Ｌ１で少しふらついたが立て直してしっかりと伸びて１馬身1/4差完勝。

　終盤の福島で馬場が悪い中、３～４角で外目を回しつつ馬場の良いところを取っていたと思う。ただ、コースロスと馬場の良いというバランスで見ると少し外だったかなと思うし、その中でＬ１まで伸び切ってというのは結構良い材料かな。また二の足もなかなか良かったし、前半の基礎スピードが求められた中でしっかりとこの競馬ができたのは収穫。

鞍馬Ｓ(OP)２着

京都芝内1200ｍ良 12頭６枠８番
1:07.7(+0.0) 33.5-34.2 H^1
12.2 – 10.4 – 10.9 – 11.4 – 11.3 – 11.5

　２走前の鞍馬Ｓでは２着だったが、タイセイアベニールの決め手の質に屈した感じ。それでも自身で後半型の競馬に持ち込んで悪くなかったと思う。これは個人的には好意的に見ているかな。ペースはややハイという程度、Ｌ３－２で再加速というラップだが、前が少し離していたので２列目以降はロングスプリント的だと思う。

　８番枠からやや出負け、そこから促しながらスーッとスピードに乗って好位の外までは楽にリカバーする。前が結構飛ばす中で離れた３列目付近で進めて３角。３～４角で好位で進めて少し外に出しながらスピードに乗せて前との差を詰めつつ３列目。序盤ですぐに先頭に立って抜け出しにかかる。ただ、Ｌ１で外からタイセイアベニールの追撃を受けてアタマ差差されての２着。

　負けはしたけど内容的には良かったと思う。前走の感じからも二の足でのリカバーの良さは確かやね。もう少し前を取っても面白かったけど、出負け気味だったのでここは課題ではある。まあ今回は恐らくペース全体がかなり流れると思うので位置取りはそこまで気にしていないけど。それと、高速京都で求められる後半の質の高さ、ロングスプリントの性能を見せてきたのは収穫としては大きい。３～４角では最短距離を通すこともできたと思うが敢えてスピードの乗りを意識して少し外を回していた感じ。Ｌ２の伸びの良さは良かったんだけど、結果として後ろで温存してスローバランスで強烈な末脚を引き出してきたタイセイアベニールに差された。こういう競馬では難しいけど、基礎スピードをこちらは高いレベルで見せているのでその点で今回の超高速小倉1200なら面白いと思っている。

春雷Ｓ(L)４着

中山芝外1200ｍ稍 16頭２枠３番
1:08.4(+0.1) 33.8-34.5 H^1
11.8 – 10.6 – 11.4 – 11.0 – 11.6 – 11.9

　３走前の春雷Ｓでは４着とややものたりないけいばになった。ただ好位の内目で包まれていたというのはあるし、上位勢は外差しということを踏まえても内からしっかりと伸び切ったという点は評価していい。ペースはややハイ、そこからのＬ３最速。Ｌ４－３で加速しているので中山1200にしては緩んでいるという感じ。

　３番枠から五分のスタート、そこから促しながら余裕をもって２列目内目に入っていくが、最終的にはコントロールしつつ好位の内で我慢。３角でも好位の内内で立ち回りつつ４角で２列目の内のスペースを詰めながら直線。序盤でそこから追い出されて馬群を捌いてしぶとく伸びて２列目。Ｌ１で更にしぶとく伸びてここで先頭に立ったのだが外差し天国の各馬に一気に来られての４着。

　まあこの形で差し込んできたタイセイアベニールとクビ差なので悪くないと思う。思ったよりペースが上がらなかったし、その中で序盤でいい位置を取っていたんだけど３Ｆ目が遅かったことでそこまで縦長にならなかった。それと、外差しの馬場状態の中で終始内内から捌きながらというのも結構難しい条件だったかなと思う。噛み合わなかった中でも結構踏ん張ってきていたし、タイセイアベニールとの比較で見ても開催序盤の超高速小倉1200でハイペースなら…という感じ。

北九州記念2020への展望

　今回は結構面白い存在として見ている。まず北九州記念は傾向的にもまずかなりのハイ以上の流れになる。こうなると前半のペースが速い中で対応できている馬を狙いたいし、そのうえでポジションになるべく拘らない馬のほうが良い。トゥラヴェスーラの場合は前走の福島ＴＶＯＰで番手からハイペースを追走して捻じ伏せてきたけど、２，３走前を見ても好位から前を目標にしつつ問いう競馬ができていること、包まれても問題なかったという点。この辺はかなり大きなプラス材料になる。

　また雨が降らなければどう見ても超高速馬場なので、６秒台を視野に入れないといけないレベル。ここまで速いと後半である程度速いラップを踏めている馬でないと難しい。その点で鞍馬Ｓでは最短距離というほどではない中で好位からしっかりと脚を使ってきていた。タイセイアベニールには極端な後半型のバランスで差されたけど、小倉1200はスタートから終始ほぼ下っていくだけなので、３角手前に急激な上り坂がある京都と違って前半部分も求められる。この点ではトゥラヴェスーラのほうが前走からも信頼度が高い。後は枠次第かな。出来れば内目の枠のほうが望ましいね。末脚の絶対量がそこまであるというわけでもないし、二の足が速いので多少の出負けはリカバーできる。豊がしっかりといい位置に収めてくれればというところかな。一応対抗候補ぐらいに置いて、重い印～連下まで。