競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

有馬記念 2019 予想:本命10サートゥルナーリア

time 2019/12/22

有馬記念2019の予想

中山11R 芝内2500m
馬場想定:良~稍、標準馬場想定

展開予想

 ひとまず馬場は土曜を見る限りはおそらく標準馬場ぐらいで推移していると思う。雨が降らなければ昨年より一段軽いかなというところだが、雨が降る可能性がそこそこあるのでその辺は幅を持たせつつ馬場想定したい。一応標準馬場の範囲で収まりそうだけどね。そこまで大雨って感じでもないと思うし。

 展開予想だが、youtubeで展開予想動画をアップロードしておりますのでそちらもよろしくお願いします。アエロリットが行くとは思うし、キセキはムーアなのでポジションを当てはめてきそうなのでアエロリットを行かせて番手か2列目ポケット狙い。外の先行勢が多くクロコスミアやアルアイン、ヴェロックスあたりもある程度前を主張して内に切り込んでくると思うので前半はそこまで極端に遅くはならないかな。とはいっても60~61ぐらいを想定したい。そこからスタンド前の段階ではまだ確定しきっていないので動きにくくペースも落ちず、1~2角で落ち着いてからの向こう正面での動き出しがどうなるかやね。特にアーモンドアイという絶対的な存在があることを考えるとルメールの動きがある程度全体の仕掛けに直結する可能性が高い。ルメールの後ろから動くとすればノリのエタリオウ辺りかな。豊がどこまでワールドプレミアを評価しているかだが、現実的に3~4角外を選択せずにアーモンドの後ろ辺りを狙いそうで、展開に乗じて動きそうな騎手というのはそんなにいない。となると向こう正面ではそこまで極端に上がらないとみて、スローからの2段階加速的な展開になる可能性が高いんじゃないかとみる。後半のポテンシャルと要所でぐんと動けるギアチェンジを持った後半総合力型を狙いたい。

予想

◎10サートゥルナーリア
○06リスグラシュー
▲05フィエールマン
△09アーモンドアイ
×11キセキ13アルアイン16シュヴァルグラン
3連複:◎軸○▲△×BOX
3連複:◎○軸▲△×流し
3連単F:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎サートゥルナーリア

 すごく悩んだのは間違いない。ただ、自分らしい予想を尊重するなら本命はサートゥルナーリア。そして有馬記念だし、中途半端に予想をするぐらいなら自分の想いをそのままぶち込みたいと思ってサートゥルナーリアを本命にした。正直人気はもっと落ちてほしかった。

 この馬の持ち味を考えたときに、やはり一番は一瞬の爆発的なギアチェンジ。これがすさまじいのは神戸新聞杯で言うまでもない。超超高速馬場なので上がりは眉唾でどうでもいい。それよりも、63.4-56.6と極端なドスローで12.5 – 11.8 – 10.8 – 10.2 – 11.3とL2最速10.2と質の高いトップスピードを見せてきていると。それもあるんだが、これを馬なりに近い形で番手からスーッと反応してくる。もちろん阪神外は下り坂というのも大きいが、これで一気に反応して突き抜けてラストは流している。このあたりを踏まえても緩い流れから一気に反応するギアチェンジの性能が抜群に高いのは言うまでもない。なので秋天は11.6 – 11.3 – 11.1 – 11.3 – 11.9こんな形で速いラップを連続するロングスプリントの競馬でトップギアに入れられなかったと思うし、前半も質的にペースが速かった印象。トップレベルではワンターンの中距離は短いかな。

 問題なのはトップギアに入れてからが甘いという点。例えば皐月賞にせよダービーにせよ、加速地点での反応はレースの中でも目立っていて一番良い(内で包まれていたダノンキングリーは除いて)。皐月賞の場合は59.1-59.0と平均で流れていて12.1 – 12.2 – 11.7 – 11.6 – 11.4とL1に向けて加速していく競馬。中弛みが生じていたので息が入って緩めの流れから3~4角で加速していくという過程で外からレースの加速ラップ以上に反応できていると。このL2での決め手は素晴らしく、外から突き抜けるのか?というような脚色でヴェロックスを捕えてくると。そこからがちょっと甘くなって最後は接戦。本来ならL2でもっと強烈なラップを踏みたかったが前半で流れていた中で脚を使って追走しながらとなったのもあると思う。ダービーだって57.8-60.5と超ハイでリオンリオンが単騎、離れた番手のロジャーで平均、3番手以降はそれを追いかけに3~4角で動く、つまり3~4角で12.4 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 12.0とリオンでも12秒前半でまとめている、それ以上の脚を3番手以降は求められている。その流れでこれ以上ないほど大外ぶん回しをレーンがぶっこんでしまった。それでも余力がある段階での鋭さは全然違ったし、買っても驚けない脚色から甘くなるのが早かった。

 この馬は3歳時からずっと言い続けているんだけど、シンプルに言えば競走馬としては天才であって化け物ではない。トップスピードの質が高い、そこまで持って行くギアチェンジがすさまじい、コーナーでもある程度動いていく脚をもっているがトップギアに入れると瞬間的には素晴らしい脚を使えるがL1で甘くなる。それともう一点、ダービーにせよ皐月賞にせよ、前半で分散する形では脚を使って甘くなる傾向が強くなっていると思う。

 一方で神戸新聞杯はドスローで3F勝負だったといっても極端に伸びた。瞬時の反応は力の要る馬場でも問題なく異次元のレベルを見せていたし、個人的には距離そのものは長い方が安定すると思う。もちろん無理なく前を取る前提、気性的にコントロールが難しいのはあるが。今回は相手も強敵だけど、感覚的には中山2500のようにギアの上げ下げが細かく求められて、素材の化け物さよりも天才肌のほうが結果を出しやすい。イメージ的にはブエナを破ったヴィクトワールピサの時のような展開になってほしいね。トップギアをL2まで温存できるように前目内目で立ち回って他の仕掛けを待って上手く立ち回ってくれれば、一瞬の爆発力だけなら通用する素材だと信じている。展開次第で去年みたいになったら微妙だがポテンシャルはまだ底を見せていない面もあるから。この本命は人気とか関係なく自分の直感を重視した。サートゥルナーリアは競走馬として天才だと思っている。スミヨンは気性難の馬との相性は結構いいと思っているし、意外と思い入れを大事にしている騎手だと思う。タイプは違うんだけど、エピファネイアのJCの時と同様ある程度積極的にポジションを取って本仕掛けを待って進めてほしいね。ギアの上げ下げが求められる舞台でこそ良さが出るはず。

○リスグラシュー

 サートゥルへの思い入れも強くて長文になってしまったけど、リスグラシューの思い入れもなかなか強いので長文になると思う。もともとリスグラシューは右回りと左回りで反応の差が違った馬ではあったと思っている。オークスなんかは動き出しは良くてL2で伸びてきてL1で甘くなっていたし、府中牝馬S2着の時も反応が良くてL1でディアドラに差されていた。一方で右回りではL2の反応で遅れることが多くてL1でぐんとバテ差す感じだったと。これが本格化前のリスグラシュー。しかしこれがモレイラ騎乗で化けた。昨年のエリ女が12.5 – 12.0 – 11.6 – 11.4 – 11.7とL2最速で中団外からモレイラがじわっと仕掛けながらという上手い仕掛け方もあったが直線前半の最速地点で外からぐんと伸びてきた。この加速性能が右回りでも引き出せるようになったのが一つ信頼しやすい材料ではあると。

 そのうえで宝塚記念では60.0-58.9と自分だけ後半1000mを高めてスローバランスに持ち込んでいる。12.0 – 11.6 – 11.5 – 11.4 – 12.4と4F戦で外枠からじわっと番手まで持っていけたのは恵まれたと思うが、それでもペース自体はそこそこ流れていたわけだし、キセキをマークして3馬身突き放すなんてことはそう簡単ではない。この一戦からまず軽視はできないし、アーモンドアイと違ってこちらはシャティンの現実的な馬場での2400m戦でエグザルタントを脅かす高いパフォーマンスを見せていると。61.61-59.85と日本式なら60.6-59.9で平均程度で流れていたが後半6Fが24.59-24.34-23.21という流れ、コーナーではある程度流れていたことで仕掛けが強くない直線勝負で後方から押し上げながらL2で先頭列まで来てエグザルタントとのたたき合い、他は千切っている。3~4角で動けているし馬場も現実的なところで流れて息が入って加速してと器用さも見せてきた。

 前走のコックスプレートもラップ分析的には少し難しいところはあるが4角地点で強烈な上り坂があって減速しながら短い直線で11.93-11.51-11.51-12.57-11.22と一気に加速して突き放している。これはリスグラのレースラップだが、こうやって分散しながらもう一段の脚を使えているし、今のこの馬ならどういう競馬でもという感じ。キセキ比較で見ても宝塚であの競馬をアーモンドができるかどうかはわからん。できればポテンシャル戦のほうが良いと思うし2段階加速だとL2地点で内からどこまで捌けるか?という不安もなくはない。それでもこの馬場で2500m、こちらを対抗にしたい。

▲フィエールマン

 単穴枠を消すというのも考えたんだけど、フィエールマンを推す。といっても5番人気なんだが…。強い馬なのと、ギアの上げ下げが比較的上手な長距離型ディープってのは珍しいなという感じ。天皇賞春なんかは典型的な長距離馬としての才能を示せていて、59.8-76.7-58.5と前半からある程度流れ、中盤で少し緩んで、後半は12.5 – 12.3 – 11.7 – 11.6 – 11.0 – 11.9と4F勝負でもL2でもう一段加速する。この流れでグローリーヴェイズと一緒に併走して3番手以下を千切ってきている。このグローリーが完璧に噛み合ったとはいえ香港ヴァーズを完勝していることを考えると、やはりフィエールマンの実力を軽視はできないと。

 札幌記念では59.9-60.2と平均で流れて淡々とという流れ、12.1 – 12.0 – 12.0 – 11.9 – 12.2というラップ推移で後方からリズムを守って外から正攻法でしっかりと最後まで。もう少し息が入ればというところで距離は短かったと思うしそれでも最後まで伸びてきたことで有酸素運動状態だけの競馬でもしっかりと戦えている。長距離でのギアの上げ下げの上手さ、ポテンシャルといったところ、また2段階加速の2段階目でしっかりと速いラップを踏んでL1での踏ん張りが確か。凱旋門賞明けだけが大きな不安で、それ以外は適性面でも日本レベルの力の要る馬場なら問題ないと思う。とにかく状態面だけで、追い切りは個人的にはある程度時計を出しつつ加速度の高いラップを踏んで映像的に反応も良かった。単穴で。

△アーモンドアイ

 もうめっちゃ悩んだ。予想家としては連下にするのはすごく心苦しい反面、でも1倍台で圧倒しているとまでは言い切れない。まずキセキを物差しにすれば強いのは間違いないが、昨年のジャパンカップはこれ以上なくかみ合っている。59.9-57.2と超スローバランスで内枠、早い段階でポンと前目内目を確保できた。11.7 – 11.4 – 11.4 – 11.0 – 11.4 – 12.0と典型的ロングスプリントで3~4角で速いラップを結構踏んでいることを考えてもここでの立ち回りから直線前のキセキが突き放してくれたのでその後ろで風よけしながらL2で外して減速過程で突き抜けていると。ただ1馬身と3/4差。宝塚のリスグラシューは展開は違うにせよ3馬身千切っているのも事実。

 今年の秋天も最序盤こそサートゥルに強引に来られて前に入られたので3列目になったが59.0-57.2とかなりのスローバランスから11.6 – 11.3 – 11.1 – 11.3 – 11.9とロングスプリントでこれもコーナーの立ち回りが重要な中で最内を通して直線に入れたと。まあここで最内に切ってからの反応の爆発力はすさまじかったし強くなければできんが、あくまで超高速東京特有のロングスプリント特化戦だからこそといえる。これが有酸素運動下でかつギアの上げ下げをある程度求められる中山の1週半の2500というのは適性的にはかなり違ってくると思う。ウオッカじゃないけど、基本的に超高速ロングスプリント戦をそのまま年末の中山と合わせないほうが良い。まあウオッカよりこちらのほうが適性の幅は広いと思っているけどね。ドバイターフもハイペースの流れで中団から強烈な反応だったし秋華賞もミッキーチャームの6Fのロンスパでコーナーで速いラップを外からでもやれている。まあこれで勝たれたら文句はない。2、3着づけで勝負したいという気持ちが強くなったというだけの話。中距離型の化け物タイプが負けやすいのが有馬ではあるんだよね。アーモンドほどの馬に連下とも思うが、正直に言えばこの条件でこのメンバー構成で、1倍台半ばほど抜けているとは思っていない。ポジションが悪くなる可能性は今回は高いし、馬場が現実的な中で分散してというのもある。また京都と違って中山は流石にちょっとコーナーがきついのでエンジンをかけっぱなしのロングスプリントで良さが出ている馬としてはどうしてもフルスロットルでコーナーを回しにくいというのもある。直線加速性能も見せているけど、捕え切れない可能性も考えたいかな。

×キセキ

 ちょっと上位4頭に思い入れをぶつけすぎて文章量が半端なくなっているので×3頭は控えめに。キセキは宝塚記念では60.0-58.9とややスローでもリスグラシューが千切った中でのものでリスグラ以外は平均。そこから12.0 – 11.6 – 11.5 – 11.4 – 12.4と4F戦に持ち込んで堂々粘り込もうとしたがリスグラが強すぎた。昨年有馬は60.8-60.3と平均から11.6 – 11.8 – 11.8 – 12.2 – 12.9と5F戦でちょっと仕掛けが早くてL1で失速したが、前目からある程度ポテンシャルを引き出せる馬だし、ムーアなので仕掛けがカギで遅れれば切れ負けのリスクもあるが一応押さえておく。凱旋門賞で結構最後まで追われていたので反動は気になる要素だけど9番人気は流石に落としすぎかな。

×アルアイン

 キセキ比較で考えたときに大阪杯で意外と頑張ったと考えるのは悪くないはず。内が有利な馬場・展開ではあったと思うが、それでも61.3-57.6とかなりのスローで12.4 – 11.8 – 11.4 – 11.6 – 12.5と後半4F戦でL3最速と仕掛けが早い中でしぶとく長く脚を使ってL1で抜け出してきたのは割と長距離型の競馬だと思うんだよね。今は前半はあまり上がらないほうが良いんじゃないかなというところで、宝塚記念が60.0-58.9でリスグラを除けば平均と流れているところでキセキに逆転を許していると。距離ともいえるが個人的にはペースの可能性を考えていて、今はスローバランスのほうがパフォーマンスが高い。後はここ2走があまりにもよくないので不満だが、1週前、直前とここにきて上昇している。外枠で入り方が大事だが、松山もようやく戻ってきたわけなのでこの馬に対して思いをぶつける先行策を期待。後はそれでスローロンスパで前目内目を確保できれば3着ぐらいはあってもいいはず。ブービー人気はない。

×シュヴァルグラン

 ワールドプレミアあたりとちょっと悩んだが、もう一度。基本的にハイペースまで上がると難しい馬で、ジャパンカップは60.3-61.3とバランス的に杯の中にちょっと流れに乗りすぎた感じ。スローすぎると後半特化ではちょっと甘いしバランスが求められるのだが、昨年の有馬記念でも60.8-60.3と平均で進んでいて 11.6 – 11.8 – 11.8 – 12.2 – 12.9と後半5Fのロンスパで中団の中目でレイデオロの一つ内で我慢しながらL1までしぶとく差し込んできた。これも久々に福永に戻ってきたわけだし頑張ってほしいが自分では動かんだろう。中団でジッとしていて早めの仕掛けにという中で昨年の再現ぐらいは期待してもいいんじゃないかな。まあレイデオロには負けているんだが、レイデオロのほうが内容がひどいので。

その他の馬

 ワールドプレミアは良い成長曲線を描いているのでちょっと悩んだけど、菊花賞はポンと出たのはあるし今回は先行争いで強敵が多くおそらく後ろからの可能性のほうが高い。アーモンドマークでという競馬になってアーモンドが早めに仕掛けて突き抜けてくれればとも思うがリスグラもいるので多少牽制しあう可能性が高い。L2最速でとなるとギアチェンジではちょっと甘さがある馬なので今の時点では…という感じかな。菊花賞は4F戦で速いラップをあまり要求されなかったのもあるし、3角までに良い位置を取れていたのも違った要素だからね。後菊花賞そのもののレベルも疑問があるので。

 ヴェロックスは皐月賞・ダービーが結構強かったけど、あの感じだとあまりペースが落ちないほうが良い感じはあると。神戸新聞杯、菊花賞と余裕のある流れで意外と弾けなかったし、スローで全馬がある程度余力を持った状態がかみ合っていない可能性はある。今回の有馬はそこまで上がらない可能性が高いのと、本仕掛けもL2になりそうなので川田がよほど向こう正面で勝負を懸けないと、というのはあるかな。

 レイデオロはシンプルに状態面を心配。昨年有馬だけやれればここは楽しみは十分にあるんだが…。オールカマーもJCもこの馬からはちょっと考えられない負け方をしているので。

 スワーヴはどちらかというと今はハイペース寄りの馬になっていて、後半のロングスプリントでは普通に昨年JC・今年の秋天がいまいちだったし、ドバイでもシュヴァルグランに最後は半馬身ほど前に出られている。宝塚記念は全体で流れて健闘した、ジャパンカップもハイペースで好位からしぶとくという競馬。ゲートがいまいちなのでこの馬に関しては外目の枠のほうが良かったが、今回は外に先行勢が揃って内枠なので切り込まれてポジションを上げていくタイミングが意外と難しくなるとみて消す。

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