2019/02/02
第71回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)出走予定馬展望
日程:2019年12月8日(日)
コース:阪神芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
ヤマカツマーメイド(武豊騎手想定)
りんどう賞では接戦を制して2勝目を挙げたヤマカツマーメイドが武豊とのコンビで阪神ジュベナイルフィリーズに出走予定だ。前走のファンタジーステークスでは好位から伸びあぐね、上位3頭には完敗を喫した。マイルへの延長で活路を拓けるか。
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前走のファンタジーSはちょっと全体で流れすぎたというのはあるが、上位からは離された。ただあまり評価していなかったので、個人的には思っていたよりは走ったかなという感じではある。これが距離が伸びてどうかだが、4走前のアブソルティスモ戦が悪くない。先行して粘り込んでの警戒は少し必要かな。
りんどう賞(1C)1着
京都芝内1400m良 9頭4枠4番
1:21.4 34.8-34.9 M
12.2 – 11.0 – 11.6 – 11.7 – 11.5 – 11.6 – 11.8
2走前のりんどう賞勝ちから振り返りたい。京都の1400m戦外回り、ペースはきれいな平均でラップ的な緩急も少なくL3最速と仕掛けは早い。前後半のバランスが求められた中で祖しっかりと接戦を制してきた。
4番枠からヤヤ出負け、そこからじわっとリカバーして中団馬群の中目で進めていく。道中も淡々と流れる中で好位の中目のスペースを詰めて3角。3~4角でも2列目の中目で直線。序盤でそこを捌いてしぶとく伸びて単独の2番手。L1で粘るシャドウブロッサムをクビ差で捕えての勝利。
まあ地味ではあったがひとまず流れに乗って直線で抜け出す脚を引き出してきたというのは一定の評価は必要かなと。淡々と流れた中で基礎スピードも結構求められたと思う。開幕週だったがやや高速馬場という程度だったし、その中で34-34のバランスでとりあえず入って来たのはいい材料。4着のショウリュウハルが白菊賞を勝っているし、ある程度全体のレベルも高かったとは思う。とはいえ、後半型の競馬ではなくあくまでフラットな内容で、距離に関しては正直この一戦ではなんとも言い難い。
ファンタジーS(GIII)4着
京都芝外1400m良 15頭3枠5番
1:21.2(+0.5) 33.7-35.1 H^2
12.0 – 10.7 – 11.0 – 11.9 – 11.7 – 11.5 – 11.9
前走のファンタジーSでは好位から伸びあぐねたが、正直言ってこの一戦は基礎スピード戦としてはかなりハイレベルだったと思う。この馬も馬場補正で考えれば時計はかなり詰めているし、その中で上位3頭が強すぎた感じ。ペースは1.4でかなりのハイ、中盤緩んでの再加速という形。
5番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら押して追走、内目のスペースを上手く拾って好位の内で入っていく。道中も前にスペースを置きながら進めて3角。3~4角では凝縮する中で好位の内目、包まれた状態で直線。序盤で一足を使って2列目で食らいつく。ただL1で甘くなって上位3頭からはジリジリ離されての4着完敗。
かなりハイレベルな一戦ではあったと思うんだが、個人的にはL2までは対応できていたかなという感じ。L1で甘くなったのでこれをどう評価するか?というのがポイントになるが、ペースが速かったので甘くなったのか、それとも一瞬しか脚がないタイプなのか。難しいところやね。個人的にはL2の地点で結構反応できていたので好きなタイプにはなるが、これも下り坂でスピードに乗せやすい阪神マイルではあまりプラスに働かない。悪い競馬ではないけど上位は今回も手強いからなぁ。展開に恵まれんと…とは思う。
未勝利戦2着
札幌芝1500m良 13頭5枠6番
1:30.6(+0.0) 36.0-36.1 M
6.7 – 11.4 – 11.7 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 11.4 – 12.5
個人的にはマイル戦を考える上で1500mとちょっと短いが4走前の札幌1500m戦の内容は良かったと思う。ペースは平均だが中盤で息が入っての2F戦で12.2-11.4と一気に加速、ギアチェンジが求められた一戦。
6番枠からヤヤ出負け、二の足ですっと先行してそのまま番手で折り合わせてという競馬になる。道中出していってペースも落ち着いてきたがコントロールが比較的楽で2列目の外で様子を見ながら3角。3~4角でも2列目の外からスーッと4角で先頭列に並びかけていって直線。序盤でそのまま一足を使って先頭に立つのだが、L1で外からアブソルティスモに猛然と伸びてこられてハナ差の2着。
アブソルティスモには末脚の絶対量で完全に見劣ってしまったわけだけど、とはいえ要所で動くところではいい足を見せていたし、力のいる札幌の1500mで前半は速く、中盤で息を入れて後半で加速という競馬が出来たのは阪神マイルを考えると良いとは思う。阪神マイルはどうしても3~4角で緩みやすいからね。このレースでも前半そこそこ速く、息を入れる形から加速するという流れで結果が出たし、アブソルティスモ相手にこの競馬ができているなら圏内は狙えてもいい。怖さは少しあるのはここ。
阪神ジュベナイルフィリーズ2019への展望
実は結構器用な馬だと思う。ゲートがちょっと甘いのでそこをフォローできればかな。前半は二の足ですっと取り付くことが多いが、それだけでなくポジションを確定してからの折り合いがよく、入りが雑になりがちな池添でもスムーズに道中折り合っていたからね。その点でもマイルを考える上で、積極的にポジションを取って前がペースを落としてもコントロールしやすいのはかなり乗りやすいと思う。その上でしっかりと直線で加速することも出来ているので、本仕掛けが遅れる中で2、3列目内でじっとできれば怖さは出てくるかな。
ただ、このレベルまで来ると正直いい足は本当に一瞬になってしまうと思う。なのであまりペースが上がってこないと各馬が出し切れてしまうのでリードを相当保たないと難しいだろうと。有り体に言えば33秒台の脚を求めるのはちょっと難しいタイプだと思う。しっかりと序盤の内にリードを保って、或いはペースも平均ぐらいには上がってほしいなと。前目内目は絶対条件だが、その中でペースも平均、中盤少し緩んで全体の仕掛けが遅いというパターンが嵌れば3着ぐらいはあっても良いと思う。後は枠順やオッズとの相談かな。警戒しておいて損はないかも。
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因みにこのアーモンドアイが敗れて波乱となった前走、安田記念を鮮やかに的中させた、この予想家をご存知でしょうか?