競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

スプリンターズステークス2019のレース回顧・結果:タワーオブロンドン、強烈な末脚発揮し初の夏・秋統一スプリント王に君臨!

time 2019/10/01

スプリンターズステークス2019のレース回顧・結果

中山芝1200m良
1:07.1 32.8-34.3 H^2
11.9 – 10.1 – 10.8 – 11.3 – 11.2 – 11.8

展開分析・総評

 スプリンターズSのおかげで少しはスランプから脱出できるかな。当たる当たらないというより、良いレースを見れたことが一番大きい。やっぱり勝つべき努力を有力馬がやっているとレースは締まって面白くなるし、モズの松若の騎乗をまず称賛しないといけないね。100点とまでは言わないけど、それでもモズの競馬をしっかりと展開してきた。これができればやっぱり強いんや。それと、3角手前で中団からポジションダウンしながらどうするか?というところで外からスピードに乗せロングスプリントを引き出す選択を迷わず取ったルメール。勝つための最善の選択を実力馬が取ればそりゃ強いよねって。良い馬を生かすも殺すも騎手の頭。本当に勝つための努力を騎手から感じられれば勝っても負けても満足だね。良いレースだった。

 ペースは見ての通りで32.8-34.3とかなりのハイで、ほぼほぼ想定通りのペースバランスとなった。6秒台は出ないかなと思っていたが、やはり開催序盤と比べると一段階時計が掛かる状態ではあったかなと。それでもかなりの高速状態をキープしていたとは思うし、その中でモズの競馬の中で足を削がれずに伸びてきた馬がタワーオブロンドンだったということ。仮にナックが出ていても4着ぐらいだったかな…と思うと褒めなきゃいかんね上位を。

1着08タワーオブロンドン(ルメール)

 五分のスタートを切っていたがやはり内外から先行勢が密集するような形、そこから徐々に下げざるを得ない、正直最悪の流れに近かった。最終的には集団の一番後ろまで下げて、そこから3角となる。ここでルメールは迷わず外に出してスピードに乗せて4角では大外に近い位置で3列目に取りつく。序盤でそこからもしぶとく伸びて3番手、L1で前2頭との差を明確に詰めてきて半馬身差出ての勝利だった。

 あっさり勝った、馬が強いってのもあるけどこれルメールの3角での進路の切り替えが大きかったと思うよ。インタビューでも内は詰まりそうだったというのも言ってたが、タワー自体は強烈なロングスプリントを持っているわけで、内で我慢して包まれて踏みなおすというプロセスが一番良くない。下手な騎手だとそこで内でリカバーしないとと思っちゃうから詰まって終わったりする。でもルメールは下げながらになった時に焦らずに外を選択してきた。タワーの最大の強みであるロングスプリントを活かすには多少ロスがあっても外からスピードに乗せることが最優先。その判断を間違えなかったことと、切り替えが早かったことが最大の勝因だと思う。ちゃんとスピードに乗って直線に入ってきたから最後は届いた。集団の一番後ろまで下がった時に外に行くという意識を瞬時に持っていないと馬もすぐには動けないからね。そういった上手さが光ったなと思う。

 馬はとにかくロングスプリントが能力が非凡。本当はこの馬を本命にしようと思っていて、結果こうやって中途半端になったので悔やまれるけど、やっぱりルメールとこの馬のロングスプリントの非凡さを信じるべきだったかも?というのはあるね。まあモズも上手く乗ってくれたしモズ本命そのものは後悔していないけど。タワーも危惧していた状況にはなったからね…。あそこからの切り替えの早さを褒めるしかないわ。ちょっとでも遅れていたら届いていなかったと思う。ノーワン辺りが動く前にしっかりと動けたから蓋もされなかったし、内外どっちにしようとか思っていたら間に合わない。地味なんだけど、この辺りがルメールの良いところなんじゃないかな。強い馬でしっかりと力を出し切れるようになってきたよね。

2着07モズスーパーフレア(松若)

 まずまずのスタートだが二の足が速く、あっという間にハナを取り切ってしまう。そこで少し軽く緩めるかな?という感じでいたが怯まずにしっかりと促してペースを引き上げて3角に入っていく。3~4角でも手が動きつつ後続とのリードを作りながら1馬身半差で直線。序盤でしぶとく脚を使って粘り込み、L1で外からタワーオブロンドンに差し込まれるもののダノンスマッシュは撃破の2着。

 97点ぐらいの素晴らしい騎乗だと思う。3点引いたのは、やはりタワーオブロンドンのように強烈なロングスプリントを持っている馬に対してこの馬の力で捻じ伏せ勝つにはルメールのオーシャンSぐらいまで上げてギャンブルするしかなかったのかなという感じはある。とはいえ、ほとんどケチをつけるレベルで、ペースバランスとしてはこの馬で運んでほしいライン上に入ってきたし、想定でこういうペースで運んでほしいという範囲内だった(理想は32.5ぐらいで突っ込んでほしい、とは思っていたが現実的に32.7~32.8ぐらいできれば上出来だろうという感覚)。ドンピシャの競馬をやってきたと思うし、。カーバンクルSに近いラップ推移で進められたからね。もうこれは本当によくやってくれたと思っている。良い競馬をしてくれればやっぱりモズは走るんだよ。

 こういうタイプの馬はとにかく馬を信じること。信じてダメなら仕方がないし、前走みたいに信じずに中途半端になるのが一番良くない。ゲートはそこまででもないが二の足が素晴らしいし、これをもって主導権を取ってハイペースに誘導できればタワークラスでやっと差せるってレベルにはあるんだからね。

3着02ダノンスマッシュ(川田)

 やや出負けしてしまい、そこからリカバーして脚を使いつつ3列目内ポケットは確保する。道中も前にセイウンコウセイを入れてという感じだが思ったより追走に苦労しているような感じで中団ぐらいで3角。3角で行き足が付いたがここで少しスペースを詰め過ぎてしまう。4角で外目に誘導していくが進路が確定しない状況で直線。序盤でタワーが抜け出した直後を取っての追い出し、L1は来るも…という3着完敗。

 まあ、結果的に内にいたら詰まっていたと思うから、あれでよかったとは思う。ただタワーの外への進路取りが速かったし、結果として4角でポジションを押し上げられてタワーの後を追う形になった段階で負けは確定したかなと。L1の伸びを見てもこの馬もエンジンが掛かってからの脚というのは素晴らしいんだけど、微妙にL3-2で再加速が求められたのも反応が苦手なこの馬としては響いたと思う。その点でもルメールの早めの外への切り替え、というのが効いているんだよね。ただ、現実的に見ても川田としてはこれが精一杯だったかもしれない。内が当てにならないというのを判断できただけでも良しとしないと。北村友一だったらピオネロみたいに内に拘って詰まってたと思うわ。危ういなと思った時に外への進路を探していくというあたりの判断自体は正解だと思う。ルメールとタワーを褒めるべきかな。

 馬自体はL1の伸びが見せたようにエンジンが掛かってからL1の減速地点で強烈な伸びを見せることが多い。L3-2で加速が求められる形は合わないので今回は展開的にも上手くモズに支配されてしまった感じはある。多分モズやナックといったハイペースからの一足タイプがダノンスマッシュにとっては天敵なのかもしれんね。今年のキーンランドの場合はナックがゴリゴリに上げ過ぎたので加速がなかったのも良かったんじゃないかな。この馬もロングスプリント適性が高く、タワーとの比較で見れば1400でもそういう競馬で噛み合いそうなんだけどね。

4着13ミスターメロディ(福永)

 好発を切って軽く押しながら様子を見つつ先行争いの一角。そこから控えて好位の外で様子を見ながら。3~4角で2列目勢が怪しくなったので外から並びかけて4角出口で内に誘導して直線。そこから一足は使って食らいつくが、L1で甘くなって最後は呑み込まれて4着。

 まあこの枠だとこうなっちゃうかなという感じはしていた。4角途中で少しでも内に入れたのは良かったと思うんだけど、それでもああやって3~4角で外から通して脚を使って押し上げてとなってしまうと、そこでこの馬の持ち味である一足が終わってしまうからね。そうなるとL1は甘くなる。加速していく過程で先頭に立たないといけない馬なので、そういう意味では中山1200向きではないし内枠でも引いてモズの後ろを3角からロスなく運べればまだ違ったかなとは思うが…って感じ。宮記念は嵌っていたからね。

5着05レッツゴードンキ(岩田)

 やや出負け、そこから無理はせずに序盤は後方外目で進めていく。道中も無理はせずに後方中目で進め、3角で外から脚を使って直線で後方外。序盤からしぶとく伸びるが中団、L1まで伸び続けるも掲示板確保の5着までだった。

 追い切り見てどうかな?と思っていたんだが、外々からロスの多い競馬になりながらも最後まで差し込んできているしこの馬の脚は使っていると思う。7歳牝馬なんだが噛み合い切ればまだまだやれちゃいそうなのが凄いね。ただ、やっぱり外枠で外々からロスがあるとなかなかロングスプリントの形で長くとなるとそこまでの破壊力を引き出せない。この馬はダノンと違ってある程度要所で加速する形のほうがいいと思うしそれは良かったと思うんだが、今回は後ろ過ぎたのも響いたかな。L3-2が11.3-11.2と誤差程度の範囲だったので。まあやっぱりある程度前目内目を楽に、というのが勝ちパターンではあるから中山1200で出負けしちゃう形だと難しいかな。衰えているわけではないと思う。

9着04リナーテ(三浦)

 やや出負けそこから押して押しての追走で中団馬群の後ろで進めていく。道中も追走に汲々とした感じで中団馬群の後ろのまま内を狙って3角。3~4角でも内目から外目に誘導しつつタワーの後ろを狙って直線。序盤から追い出されて中目のスペースを突くがジリジリとしか伸びず、最後までいいところなく9着完敗。

 う~ん、内目の枠ということもあったがスピードに乗っていくまでに苦労していたし、3~4角で進路を作っていくのもタワーの後ろまで取り切れずにちょっと窮屈な競馬を強いられてしまったというのはあるかな。ただシンプルに前半の基礎スピードが質的に足りないような感じではあったし、タワーと違ってそこを高いレベルで詰めてこれなかったのが違いといえるかもしれんね。1200でもと思ったんだけど、このレベルでモズが引き上げてしまうと質的に上げてきたタワーと違って…という感じ。

13着09ディアンドル(藤岡佑)

 五分のスタートから好位の中目で追走しつつも少し苦労。そのまま中団馬群の中で必死に押しながら3角に入っていく。3~4角で後退して内目に押し込められ、そのまま直線で中目に誘導もいいところなく13着惨敗。

 う~ん…追い切りが良かったのでどうかな?と思って期待していた面もあった(印は回さなかったが)んだが、思った以上に前半の基礎スピードの質的に苦労してしまったなあという感じはした。北九州記念でも結構早かったしもうちょっと対応できるかなと思ったんだが…。流石にここまで追走で苦労しているとなると。北九州記念のレベルの問題もあったかもしれないが、崩れる時はここまで崩れるもんなのかな。ちょっと負けすぎやし、前半から入れなさ過ぎた。

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