競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

セントライト記念 2019 レース回顧・結果:リオンリオン、横山典弘自在の2列目ポケット作戦で鮮やかに抜け出し完勝!

time 2019/09/18

セントライト記念2019のレース回顧・結果

中山芝外2200m重
2:11.5 59.8-59.8 M
12.5 – 11.0 – 12.1 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 12.0 – 11.9 – 11.9 – 12.0 – 12.0

展開分析・総評

 3日間開催のラストがこれで、率直に疲れたよね。朝から降水量見てこれは問題なくタフな馬場だろう、メイショウテンゲン千載一遇のチャンスやで!とか思っていたらあれあれ?いうほど重くないぞってなっちゃって。まあ午前中から2歳戦で難しいとはいえそんなに悪くない時計が出ていたけど、午後は降るっぽい予報でもあったし。何にせよ振り回された挙句こんな感じなのでシンプルに疲れてしまった。リオンリオンが勝ってくれたので良かったけど、サトノルークスは狙ってもいい馬だったので、まあもうちょっと時間が欲しかったかな。正直このセントライト記念に関しては勘弁してくれって気持ちが一番強いかな。ケチが付いた段階で予想をやめる人がいて、あれって潔いな~って思ってるけど今日のセントライト記念を見るとギャンブルとしてはそれは正しい選択なんだなと思う。まあ予想を仕事にしているので自分の場合はそういうわけにもいかんけど、ギャンブラーとしてなら今日のような場合はスルーするのも大事かな。久しぶりにTwitterの正しい使い方をした気がするわ。

 馬場は結局読み通りって程ではないんだけど、ひとまず標準馬場ぐらいには戻っていたと思う。走破時計もハロン12を切ってきたのが上位3頭。高速ではなかったかなとは思うがタフな馬場ではないし、標準ぐらいの馬場で良いと思う。それと逃げたアトミックフォースの大野が意外とこの馬場で理想的なペースバランスで入っていて、綺麗な平均ペースを刻み続けていると。これは正直見誤ったかな、もっとペースは遅くなると思っていた。重で60秒を切る意識をもって入ってきたからね。どのみちランフォザローゼスは劣化してたと見るほかないんだが、ここまで淡々と良いペースを刻んでくるとは全く予想外でこれはあっぱれだと思う。まあアトミックフォース自体はダメだったけど、良いレースメイクだったんじゃないかな。その流れを察知したノリの2列目ポケットというのもセンスがあるというか。ここはどうしたって目標にされるから、逃げない可能性もあるとは思っていたがそれでもこの馬場でこれをやってくるあたりは流石ですわ。

1着08リオンリオン(横山典)

 まずまずのスタートを切って内に切り込みながら主導権を握ろうとする。ただ外からアトミックフォースが絡んできて、序盤は様子を見つつ最終的には控えて2列目のポケット。道中も淡々と流れる中で2列目のポケットで平均ペースの流れにしっかりと乗って3角。3~4角でも淡々と流れる中で2列目のポケットでじっと我慢して仕掛けを待ちながら直線。序盤でしっかりと進路を取ってそこからすっと反応して先頭に立つ。そのままラストまでラップを落とさずに突き抜けての完勝。

 池添に見てほしいわ、ノリの競馬。これが理解できないと騎手としては二流だと思う。リオンリオンですべきことを持ち合わせている選択肢の多さでしっかりと組み合わせて理想的に進めてきていると。リオンリオンの持ち味はパワー型の基礎スピードで、青葉賞でそれを見せてきている。ただし、一方で使える脚は一瞬だが全体でタイトに流れても引き出せるのが強み。全体でまずレースを作っていく形で、外から競ってきた馬にレースを作らせる選択を取ったが、2列目のポケットなら一足で抜け出せる、という意識をしっかりと持っていたからね。控えたけど前半ハナを切っている状況でもペースを落とさない中で大野に行かせたからペースが落ち着かなかったというのもあると思う。そういったバランスの取り方と、馬の適正ペースを判断するのが異常に上手いよね。

 それと、もう一つ面白いのがこのパターンだとノリは前とのスペースをあまり用意していないという点。これはレース自体が淡々と流れているという意識をちゃんと持っているということだと思う。加速するときに前との速度の差が生む必要があるから準備が必要なんだけど、ここまで淡々と流れていると一気に加速する必要がないから3~4角ではじっと保ちつつ一足の鋭さを信じて直線まで待つという競馬にした。これはどっちかっていうと戸崎とか北村友一のパターンで、全体で流れていればこれは利く。これをしっかりと使い分けていてどっちでもできるってのが凄いね。つまりノリはこのレースの展開というか大まかな全体像を途中で掴んでいたってことになると思う。だから前にスペースを用意せずに流れに乗って進めていたんじゃないかな。これは神業としか思えんわ。今日は凄く疲れたけど、ノリの神業を見ることができたので、個人的には満足してる。こういう時はやっぱり鞍上やね…ああ、祐一は全然悪くないけどね。あれは馬が劣化してたわ。

 リオンリオン自体は純粋なスタミナ面が素晴らしく、ここでいうところのパワー型基礎スピードを持っているのでこれを引き上げて後続に脚を使わせることができているから、本当に良い脚は一瞬だけどこれを分散したうえで使える。他の馬はスローで余力があれば弾ける馬もいたと思うが、平均まで流れて道中も息が入ってこないとその足を引き出せない。今回に関してはノリが絶妙なバランスで入ってきたことで馬としては持ち味を活かせたことが大きい。高速馬場が想定される菊花賞だとちょっとギャンブルが必要だとは思うが、3角までのリードは重要かな。

2着02サトノルークス(川田)

 好発を切って様子を見ながらリオンリオンを行かせたところで明らかに川田が押し出してリオンリオンの直後を狙っていたが、上手くいかずに好位の内に閉じ込められる形。道中もザダルの後ろを取って進めながらじっと動かず。3~4角でザダルの外に出して3列目の中目、4角で待たされて直線となる。序盤で進路がないがリオンリオンの直後を確保。そこからは川田が追って追ってザダルを競り落として2着に上がった。

 う~ん、まあ何とも言い難い。想定通りの展開なら買えたかなと思っていたけど、実際ここまで淡々とした流れになって2着ってのは読めなかったかな。個人的には川田の意図は読めたんだけど、多分リオンリオンの直後を絶対に取ろうとしていたと思う。俺が騎手だとしてもそのスタンスでとりあえずノリについていけばいいだろうとは思うかな。ただ、それができなかったので3~4角でちょっと苦労したけど最終的にはちゃんとリオンリオンの後ろにいたあたりがリーディングジョッキーたる所以だと思うわ(まあ最終的にはルメールだと思うけど)。馬自体はここまでタイトに流れたときにどうか?という面もあったが、1~2角のロスはなかったし全体で流れた中で1~4角のロスが少ない方だった、というのはある。それでもザダルとの比較だとこちらの方が難しかったからこれを競り落とせたのは評価したいかな。

3着01ザダル(石橋脩)

 好発を切ってまずはリオンリオンを行かせて上手く直後を取ることに成功する。そこからは後はリオンリオンを追いかけるだけでよく、イージーな展開で3角。3~4角でもリオンの直後をひたすら取って直線。序盤で追い出されるが伸びはジリジリ。リオンリオンが抜け出した直後でスペースは完璧だったが最後はサトノルークスに差された。

 この展開では完璧に乗ってる。それで馬が伸びきれなかったとなると全体で分散するタフな競馬では甘くなってしまったと考えるのが自然だろうと。基礎スピード面とポテンシャル面のバランスを求められたが、その中でついていってリオンリオンに足を削がれた形となる。かといって後ろから行っていたとしても多少ましだが前半で削がれているし後半はロンスパでポテンシャル勝負にならざるを得ない。結果的に見て、この条件でリオンリオンに勝つ材料はなかったかなと思う。トップスピード戦としてはトップスピードの質・持続力で底は見せなかったけど、まあ正直今の段階ではトップレベルはもちろん第2グループでも強敵相手に戦うにはちょっと足りないかもしれないね。菊花賞だとロングスプリント型もポテンシャル型も台頭してくるし、リオンみたいな馬に対してポジションで優位性を取るのも難しい。ちょっと壁を感じた3着かな。後はプリンシパルSみたいにトップスピード戦でどこまでやれるか。

4着16ルヴォルグ(ルメール)

 やや出負け、そこからはある程度積極的に進めて中団から好位の外ぐらいまでは付けていく。道中はそこから少し息を入れて中団の外目で進めて3角。3~4角でも中団の外目からじわっと進出して4角では好位列の外まで押し上げていくがロスが多い。直線で3列目からしぶとく伸びかけて3番手までは上がってきた。ただL1で上手く捌いていた白帽2頭に交わされ4着完敗。

 正直今日の展開や馬場だと外枠から終始外々というのはかなり厳しかったんじゃないのかなと思っている。なので、個人的にはこの一戦は4着だがある程度高い評価が必要だと思っていて、後半のポテンシャルは一定以上のものは見せられたのかなと。ただ、やはり基礎スピードとポテンシャル戦で強いタイプの馬がここはリオンリオンぐらいしかいなかったし、本来ならこれでそこそこやれそうなランフォザローゼスも明らかにおかしくなっているし、判断が難しいね。どの程度のレベルにいるのかはちょっと難しいかもしれない。今の段階では春のクラシック戦線上位が手ごわいとは思っているので、リオンリオンとの比較で見るとやはりL1で離されていてこうなると全体(パワー型基礎スピード・ポテンシャル)でちょっと足りないという感じ。後半型の競馬をした馬では一番だとは思うけどね。まあここまで淡々とした流れで終始外は難しいし、リオンリオンも常にベストのバランスで走れるタイプでは無いからね。まあ権利は取れなかったし、地道に条件戦を勝ち上がって来年あたりにというところかな。

5着12ニシノデイジー(勝浦)

 やや出負け、そこからは無理せずに後方からの競馬に徹する。道中もこの馬場にしては割と上手く前が平均ペースで進める中で後方で脚を残して3角に入る。3~4角でも淡々と進む中で後方外から正攻法でポテンシャル勝負に持ちこんで大外ぶん回しの直線。序盤でそこからジリジリと伸び続けるが、流石に最後は伸びきれずジリジリとなだれ込むだけの5着だった。

 こちらも後半のポテンシャル戦としてはルヴォルグと同レベルの脚は使えている。勝浦の騎乗についてはどうも賛否両論ありそうだけど、個人的には皐月賞で流れに乗って甘くなってダービーで我慢して脚を発揮できていたので、この流れで後ろからのスタンスは正解だったと思う。3~4角で出し切る意識も持って入っていたが誤算だったのは前半からかなり流れていたことじゃないかな。この馬はもう少し速いラップを要求されたほうがいいと思うし、高速馬場でのロングスプリントが武器だろうと。そこまで馬場が悪くなかったけど、それでも高速馬場までには戻り切っていなかった、その中での単調な流れと考えると後半はこの馬自身も脚を少し削がれていた面はあると思う。もうちょいスローで後半中間的に速いラップをという競馬なら良かったんだろうけど。折り合いが難しい馬で、序盤で出していくと高い確率でかかるのもあって、なかなかいい位置を取れないのが高いレベルではネックになっているのもある。菊花賞では特に3角までのポジション取りが重要なので、そこまでに苦労しそうな感じはするかな。

14着07オセアグレイト(野中)

 まずまずのスタートもリオンリオンが外から切ってくるので少し苦労して好位の中目に包まれる形でまずは進めていく。道中は好位の後ろぐらいで外目を追走。3~4角で流れていく中で外から積極的に勝負に行く、4角では激しく手が動いて3列目で直線。序盤で追われるがここで明確に下がる。L1でもいいところなく失速した。

 個人的には前半の基礎スピード面で無理をした結果になるかなと思う。ここ2走はゆったり入れているからね。力の要る馬場で質的なものを要求されなければ良かったと思うんだが、ここまで馬場が回復してハロン12を切ってくるようなペース、走破時計というバランスであの位置だとちょっと忙しかったと思う。かといって後ろからでも同じだと思うし、個人的にはここまで流れると2200は短いんじゃないかなと。

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