アイビスサマーダッシュ 2019 予想：07カイザーメランジェ

time 2019/07/27

folder 2019重賞まとめ予想

アイビスサマーダッシュ2019の予想

新潟11R 芝直1000ｍ
馬場想定：稍～重、高速馬場想定

展開予想

　新潟が土曜夜から日曜にかけて雨が降る可能性が高い。ベースがかなり高速状態なので多少の雨では高速状態は変わらないと思っているが、日曜の正午を目途に予想を変える可能性は残しておきたいかな。一応現時点での想定では少し渋った状態だが高速馬場を想定。54秒台前半～半ばぐらいは出る前提で。

　展開予想だがライオンボスが鮫島落馬負傷により田辺に乗り替わり。田辺は基本的にハナを取り切れそうならすっと行くけど、同型に強敵が多いと怯むところもあるので56kgで二の足がさほどつかなかったときにしっかりとスピードに乗せてやれるかどうか。他に強力な同型はカッパツハッチも内枠を引いたしレジーナフォルテも自分よりは内。外にじんわりとという形でもハナは取り切れそうかな。22-22ぐらいの感じで平均ペースと見ておきたい。

予想

◎07カイザーメランジェ
○02ダイメイプリンセス
▲09ミキノドラマー
△03カッパツハッチ
△11ライオンボス
×05アンフィトリテ18アルマエルナト
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎カイザーメランジェ

　本命はこの馬にした。まず韋駄天Ｓの敗因を考える必要があるんだが、恐らく前半ちょっと無理をしすぎたと思う。ペースが21.7-22.0と平均ではあるのだがこの馬としては前半に質的にそこまで基礎スピードを持っていない。スピードに無理に乗せて前半で甘くなった感覚。

　この馬は基本的に自身では平均～後傾で勝負したいタイプだと思っていて、前走の函館スプリントＳは楽に逃げられたのはもちろん恵まれたと思うが、34.4-34.0と平均でも緩めの流れに持ち込んで12.3 – 11.0 – 11.1 – 11.3 – 11.0 – 11.7とＬ３－２でしっかりと加速する余力を持てたということが大きい。このＬ２で離してきているから速度的には後半は良いものを持っている。４走前の春雷Ｓでも前残りの展開だったが33.9-33.8で12.3 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 11.3 – 11.4と前が落とさない流れを後方外々からしっかりと差し込んできた。ロングスプリント的競馬で速いラップを維持できる感じなので前半は無理をしないほうがいい。

　新潟1000は基本的には高速馬場なら前傾よりはフラットなペースになりやすいレースだし、しかも雨の影響で前も少しコントロールしてくるかもしれない。前半無理なく入って後半長く脚を引き出すイメージで進めてくれれば。鞍馬Ｓ、春雷Ｓの内容がいいし、前走の函館スプリントＳも逃げられたとはいえ後半要素でしっかりと一足で加速ができている。新潟1000でも面白いタイプのはず。

○ダイメイプリンセス

　状態面さえ戻れば地力は一枚上。もちろんライオンボスは強敵だが、昨年のアイビスＳＤは強い競馬だった。21.8-21.7と平均からの 11.8 – 10.0 – 10.3 – 10.1 – 11.6というラップ推移で中団から馬群の中目を通して鋭く伸びて突き抜けてきた。アイビスは基本的に後半型の方が狙いやすくて、ダイメイプリンセスは前半無理をしなければこうやって後半速いラップを連続する能力が高い。ここまでくればトップスピード面を求められていると思うがその質、持続力の高さを引き出せるのがいい。こういうタイプはミルコと相性もいいと思う。ここ数走の内容が良くないのだが、坂路の追い切りを見て明確に良化してきたと判断した。内枠ではあるが対抗に押し上げたい。

▲ミキノドラマー

　この馬は韋駄天Ｓで後半型の競馬、トップスピードの質の高さを見せてきた。途中まで外ラチ沿いを取れていたのも良かったと思うが、11.8 – 9.9 – 10.2 – 10.3 – 11.7のラップ推移でＬ１にかけてしっかりと差し込めた。ただＬ２以降は少し内に刺さるような感じになったので、このあたりを修正できればというところかな。雨の影響で前もそこまで引き上げない可能性も高いし、昨年秋のルミエールＡＤでは重馬場でバテ差してきているのでこの馬にとっては雨は歓迎材料といっていいと思う。一発警戒。

△カッパツハッチ

　この馬は２走前の駿風Ｓでも重馬場で22.3-22.5と平均を後方からの競馬になりながら差し込めているし、前走の韋駄天Ｓみたいに21.7-22.0と平均の流れでも先頭列近くに入ってしぶとく踏ん張ってという形も取れている。どちらでもやれているのはいいし、今回は雨の影響がどの程度出るかにもよるが、自由度が高い馬なので連下で押さえておきたい。走破時計的にも韋駄天Ｓだけやれれば例年レベルなら勝ち負けに加わっていいレベル。

△ライオンボス

　田辺に乗り替わったが、田辺は何が何でも逃げるというタイプの騎手ではないから日和った時にどうか？というのはあるかな。この馬は４走前の知立特別が下げて包まれた形になった時にそこから反応できなかったから、1000直でも前に壁を置く形になった時にやれるかどうか？という不安はある。ここ２走は先頭で入れたのもあるからね。ただ時計的にもラップ的にもここ２走は普通に高いレベルだし、スローバランスで54.1の邁進特別の方がインパクトはあったからね。まともにやれればやはり最右翼。56kgと乗り替わりでのそういった面を考慮して連下に。田辺ってあんまり1000～1200が得意なイメージがないんだよね。

×アンフィトリテ

　穴馬枠からアンフィトリテを。この馬は1000への短縮で嵌るかどうかはわからんが、後半型としてみると３走前のマーガレットＳは面白い。34.6-34.5と平均だが12.3 – 10.8 – 11.5 – 11.7 – 11.0 – 11.8と中弛からのＬ２最速は11.0と非常に速い。ここで番手外から直線ですっと反応して出し抜いてきた。この反応の良さは新潟1000でも活きてくるんじゃないかなと。前半で楽に入れるかどうかだが、怖さはある。

×アルマエルナト

　韋駄天Ｓでは21.7-22.0と平均ペースの流れに中団から外ラチに持って行って前にいたミキノドラマーが内目に刺さったのもあって外ラチをぴったりと追って伸びてきての４着。後半型の競馬で最後まで伸びてきたのは好感だし、今回も外枠でラチを頼れる立場もいいだろう。まあ今回は外枠に当てにならない馬も多いので嵌り切るかどうかだが押さえておきたい。