競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

阪神大賞典 2019 出走予定馬:シャケトラ&戸崎騎手想定

time 2019/03/12

阪神大賞典 2019 出走予定馬:シャケトラ&戸崎騎手想定

第67回 阪神大賞典(GII)出走予定馬展望

日程:2019年3月17日(日)
コース:阪神芝内3000m

予想用・出走予定馬一覧

シャケトラ(戸崎騎手想定)

 骨折から約1年ぶりの長期休養明けとなった前走アメリカジョッキークラブカップで鮮やかに復活を遂げたシャケトラが阪神大賞典に出走予定だ。今回は3000mという長距離が舞台となるが、前走が本物であることをここで証明できるか。

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 前走のAJCCは驚きの方が圧倒的に大きかったかな。仮に能力通り出せたとしてもあそこまで切れる脚を使えるイメージは正直なかったからね。まさかあの展開でフィエールマンを撃破してくるとは…という感じ。本来はある程度ロンスパでも対応してくる馬なので、その競馬でどこまでやれるかやね。

AJCC(GII)1着

中山芝外2200m良 11頭7枠8番
2:13.7 62.2-58.7 S^3
12.5 – 11.5 – 12.7 – 12.6 – 12.9 – 12.8 – 12.4 – 11.7 – 11.8 – 10.9 – 11.9

 前走のAJCCから振り返りたいが、これは正直自分のイメージにはなかった。ラップを見ても???という感じで、これでスパッと切れてL2で抜け出すというのは意外というほかなかったかな。3.5と超スローからのL2最速だがL3でも11.8と遅いように2F戦に近い。一応L4-3で11秒台と2段階加速ではあるんだが…

 8番枠から五分のスタート、そこから楽に2列目の外で入っていって、ややかかり気味になったので控えつつ好位。前にミライヘノツバサを置く形で我慢、ドスローの流れの中で特に動かず3角へ。3角でもまだそこまで上がってこず、中間地点ぐらいから徐々にペースは上がるがまだ11秒台後半、ここで外から楽な感じで押し上げて先頭列に並びかけて直線。序盤でスッと先頭に立ってL1で追いすがるフィエールマンの追撃を振り切った。

 菊花賞で強烈なギアチェンジを見せてきたフィエールマンを相手に堂々と抜け出して追撃を振り切っている。もちろん3~4角で上がり切っていないので外から動く形になったのはよい展開だったとは思っているが、それでもここまでL2でスパッと切れるとは全くの想定外。まあそこまで重い馬場でもなかったが、トップスピード戦ではそこそこ強敵といっていいメートルダールあたりを抑えてもいるからね。まぐれではできない競馬だったと思う。

有馬記念(GI)6着

中山芝内2500m良 16頭4枠7番
2:34.1(+0.5) 61.6-59.5 S^2
6.8 – 11.6 – 11.9 – 12.2 – 12.3 – 13.3 – 13.2 – 12.8 – 12.2 – 12.1 – 11.7 – 11.2 – 12.3

 キタサンブラックが勝った一昨年の有馬記念では6着と健闘はした。ただこの時は2秒のスローからの2段階加速でL2最速11.2と速いラップを踏んでいるが、そこまでの切れを見せられなかった。

 まずまずのスタートから楽な感じで先行争い、キタサンブラックを行かせて無理せず番手でコントロールする。スタンド前でも少し行きたがっているかな、という程度で折り合って進めて向こう正面。ここでキタサンが1段階目の加速で若干ペースを引き上げるがそれでもまだ遅い、という中で番手で我慢。3~4角でキタサンの外からペースアップについていこうとするが4角出口で置かれる。直線序盤で外の各馬に一気に来られて2列目に吸収され、最後は甘くなった。

 AJCCの勝ち方を考えると、この有馬のL2の甘さの説明ができなくなってしまうという難しいところ。結局このレースだけでみればキタサンブラックにあっさり出し抜かれてしまったわけだが、キタサン自体そこまで究極のギアチェンジを持っているわけでも究極のトップスピードの質を持っているわけでもない。総合力が非常に高いタイプで、それに対してL2でここまで離されてしまっている。実際外からL2の地点で来られているのでこの馬自身伸びていない、ということになるはず。ただ、敢えて言えばこの時の秋シーズンのシャケトラは本調子ではなかった可能性も高いので、この有馬も状態が上向いていく過程での参戦だった可能性も考えないといけないと。いずれにせよAJCCでスッと反応して最速10.9で伸びたのは事実なわけで。

日経賞(GII)1着

中山芝内2500m良 16頭7枠13番
2:32.8 61.6-60.1 S^1
6.9 – 11.4 – 12.3 – 12.3 – 12.2 – 12.9 – 12.5 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 11.8 – 11.8 – 12.6

 一昨年の日経賞勝ちがこの馬のイメージにはなるかな。ペースはS^2に肉薄するレベルのスローで、そこからの5Fのロンスパというところ。L1は消耗しているしL2最速ではあるが11.8とほとんど変わらないのでポテンシャル戦。

 13番枠からやや出負け、無理はせずにここでは中団やや後方からの競馬となる。スタンド前でも無理はせずに外目でレインボーラインを前に置きながら進めていくという感じ。向こう正面からのロンスパで中団外からじわっと進出開始、3~4角ではスーッと勢いよく好位の外まで押し上げていって3列目で直線。序盤でそこからしぶとく伸びて2列目、L1でその足を維持して抜け出し3/4馬身差も完勝。

 最後の脚は一番だったし、3~4角でロンスパという流れの中でもしっかりと足を維持してきたようにポテンシャルが非凡、というイメージではあったかな。レインボーラインが伸びあぐねているところからも馬場の問題はあったかもしれないが、こうやってロンスパの流れで外から正攻法でねじ伏せてくるのが本来のこの馬のイメージではあった。なので有馬でL2で置かれたのは自然で、だからこそ前走のAJCCで驚く要因となっていると。この辺をどう判断すべきか?というのは一つカギになると思う。

阪神大賞典2019への展望

 天皇賞春ではある程度ロスなく進めながら4角で外に誘導したとはいえ少し伸びが物足りなかった。あの時点での比較は難しいけど3000mという距離がいいかといわれると微妙なところではあるかな。本質的には日経賞のイメージでロンスパでも対応できると思うし、前走のAJCCではトップスピード戦でしっかりと要所で鋭く反応してきた。ただ、サトノダイヤモンドとかもそうだが、齢を取ってくると案外タイプが変わってきて切れる代わりにポテンシャル面で甘くなったりというケースも考えうる。それぐらい前走はこれまでのイメージとは違う競馬だったからね。

 ただ、今回は相手関係という点ではかなり楽になる。正直今のステイヤー路線はアルバートやフェイムゲームといった重鎮が去った中で全体のレベルは下がっていると思う。もちろんユーキャンスマイルみたいな新星も出てきているが、正直フェイムゲームあたりにダイヤモンドSで完敗だったリッジマンやソールインパクト辺りが上位なら何とかなっても驚けんな、というのもある。まあこのレースはある程度穴目で勝負したい気持ちも強いんだけどね。この馬自身前走は別馬みたいな適性を示したので、休養期間での成長なのか、変節なのか。ちょっとまだわからない面はあるかな。長期休養の影響は持久戦の方が出てくると思うし。まだ半信半疑でグリグリの一番人気なら押さえまでにとどめるべきかな。

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競馬をやって何が悪い。分析note…弥生賞から高松宮記念まで!



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