競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

京成杯 2019 出走予定馬:ナイママ&柴田大騎手想定

time 2019/01/10

京成杯 2019 出走予定馬:ナイママ&柴田大騎手想定

第59回 京成杯(GIII)出走予定馬展望
日程:2019年1月14日(月)
コース:中山芝内2000m

予想用・出走予定馬一覧

ナイママ(柴田大騎手想定)

 岡田総帥が自信をもって送り出すクラシック候補、札幌2歳ステークス2着のナイママが京成杯に出走予定だ。前走の東京スポーツ杯2歳ステークスでは13着と大敗を喫してしまった。仕切り直して中山の2000mで何とか賞金を積み上げたい。

※この記事はブログ無料公開対象です。

 コスモス賞、札幌2歳Sと力の要る馬場でパワー型の基礎スピードを問われて良さが出た。一方でスローからロンスパ気味、後半のポテンシャルを要求された東スポ杯では甘くなるのが非常に早かった。使える脚がそんなに長くない印象なので、いかに前半でペースを作っていけるかがカギになるんじゃないかな。スローでとなると難しいと思う。

コスモス賞(OP)1着

札幌芝1800m稍 10頭8枠9番
1:50.2 48.6-49.6 M
12.6 – 11.5 – 12.0 – 12.5 – 12.0 – 12.0 – 12.0 – 12.4 – 13.2

 3走前のコスモス賞から振り返る。結構強敵が揃っていて2着がアガラス、3着がハギノアップロードなのでなかなかハイレベル。稍重で時計がかかる中、ペースは1秒のハイ。そこから後半は5F勝負でポテンシャルも問われているが、前半が流れたことも大きかった。

 9番枠から五分のスタート、外枠でそこから促しながら雁行状態の先行争いに加わりつつ、最終的には窮屈になって集団の後ろに下がる。道中も好位の後ろぐらいから外に並びかけていって2列目付近で3角へ。3~4角でも2列目の外で強気の競馬で押し上げながら2列目から抜け出し先頭のアガラスに並びかけて直線。序盤でしばらくはアガラスと一騎打ち。しかしL1半ばで大勢決して1馬身1/4差の完勝。

 強かったと思う。力の要る馬場状態で外枠から終始外々、ロスの多い競馬をしながらも最後までばてずにねじ伏せた。ラップ推移を見ても中盤以降は12秒台で遅いラップ。力の要る馬場状態で前半からペースが上がってここで各馬は後半の脚を削がれていたと思う。その中でこの馬は前半のパワー型基礎スピードを活かして後半のポテンシャルを引き出すことができた、という評価が良いんじゃないかなと。3~4角で外からねじ伏せてきたので後半のポテンシャル面で目立って見えてしまうが、バランスとしてみると前半の基礎スピード面に強みがあると思う。

札幌2歳S(GIII)2着

札幌芝1800m良 14頭8枠14番
1:50.1(+0.0) 48.2-49.7 H^1
12.4 – 11.7 – 11.9 – 12.2 – 12.2 – 12.1 – 12.3 – 12.6 – 12.7

 2走前の札幌2歳Sでもニシノデイジーやクラージュゲリエ、エメラルファイトといった強敵相手に勝ちに行っての2着と立派だった。その中で力の要る馬場状態で1.5と前半の基礎スピード面を問われた一戦となった。

 14番枠からまずまずのスタートだったが外枠で前には行けず、それでも積極的に中団の外から馬群の中に入っていく。道中も前が淡々とペースを引っ張る中で我慢しつつ3角手前から動いていく競馬。そのまま3角で2列目から先頭列に並びかけ、4角で内に切り込み先頭で直線。序盤で外からくるニシノデイジーとの叩き合いとなるが前に出られる。L1でもしぶとく抵抗して外のクラージュゲリエは封じ切ったが2着まで。

 向こう正面から外から早めに動いたところでその後ろをニシノデイジーが動いてきたという形。目標にされて最後は甘くなったがそれでも最後まで粘っての2着は立派。ただここでも力の要る馬場で前半からかなり流れているという状況。各馬後半にかけて余力を持てていたわけではないので、単純な決め手勝負というよりは全体で流れた中で消耗せずに脚を使えた所を評価すべきだろう、というのはコスモス賞と同じかな。

東京スポーツ杯2歳S(GIII)13着

東京芝1800m良 16頭6枠11番
1:47.8(+1.2) 48.5-46.2 S^2
12.7 – 11.5 – 12.0 – 12.3 – 11.9 – 11.6 – 11.6 – 11.4 – 11.6

 前走の東京スポーツ杯2歳Sでは超高速馬場で2.3と前半はかなり緩い流れ、後半のロンスパと後半特化だが出し切りやすい競馬になった。高速馬場で後半特化ながらもロンスパと、この馬の試金石の一戦になったと思うが結果は惨敗だった。

 11番枠から五分には出てそこから押して押して先行策、何とか好位の外という感じ。そこからもじわっとポジションを押し上げながらスローのうちに2列目の外まで押し上げて3角。3~4角でゴータイミングが動いたことでペースが上がったが、ここで3頭分外から動けないまま直線。序盤で少し窮屈にはなって下がってしまう。そのまま最後まで抵抗できないままで完敗だった。

 決定的な敗因としてはコーナーでペースが上がったところで4角で明らかに動けず置かれていた所だと思う。ここで置かれたので直線で進路を取れずに窮屈になった要因になる。ただし、そこからの伸びが全くなかったし、動けなかったのが左回りでコーナーでペースが上がってというところなのか、それともトップスピード面でこのレベルでも問われて苦しかったのか。スローで各馬余力がある状況での決め手勝負は初めてだったが、思った以上に厳しかったかな。

京成杯2019への展望

 この馬にとって今の中山の馬場はマイナスになる可能性が高いと思う。ペースが上がれば良いが、ペースが上がってこなければスローからの決め手勝負になりやすい。そうなるとL2最速のケースでも速度的には結果を見せているのはいずれも後半12秒台のラップでの話。スローロンスパでも11秒台半ばは踏んでくる馬場だと思うので、そうなると前走の東スポ杯の負け方は悲観的にならざるを得ないと。

 ただ、好意的にみれば初めての左回りで速いラップで動けなかった。右回りなら対応できる可能性はあるかも?というのが一つと、馬体増も+10kgあったのでその辺の影響も?。それを含めてみてもやはりここは信頼度は落ちる。昨年のような馬場状態でペースも上がってくれれば楽しみもあったと思うけど、雨でも降って時計が掛かってくれないと後半型の競馬では難しいかな。ペースを引き上げて勝負できれば或いは、とも思うが大知だと自分で引き上げていく意識は期待できないだろう。馬はかみ合えばというところもあるが前走が負けすぎで馬場も軽い。スローになったらリスクが大きいので現時点では評価は低くしておきたい。

PR’大魔神・佐々木主浩氏の予想はこちら↓

何悪。分析note2023



Links

%d