2019/02/02
第35回 フェアリーステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2019年1月12日(土)
コース:中山芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
ホウオウカトリーヌ(大野騎手想定)
出走予定馬は1勝馬がほとんど、そんな中で数少ない2勝を挙げているホウオウカトリーヌがフェアリーステークスに出走予定だ。前走黒松賞では中山1200m戦でハイペースを好位からねじ伏せスプリンターとしての素質を見せた。500万下では東京1400でも2着と幅の広さを見せているが、マイルまでこなせるか?
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新馬戦の感じから流石に後半勝負に特化する形だと決め手で足りないんじゃないかな。マイルへの延長がプラスになる感じはしないんだが、例えば全体でペースが上がってくれればというところ。
新馬戦4着
新潟芝内1400m良 16頭3枠5番
1:24.5(+0.5) 36.7-34.7 S^2
12.9 – 11.6 – 12.2 – 12.6 – 12.2 – 11.3 – 11.2
新馬戦から振り返っていく。個人的にはこれがイマイチで、高いレベルだとトップスピード戦では苦戦しそう…という印象は受けた。ペースはS^3に肉薄するレベルで遅く、ラップ推移を見てもわかるように2F戦でL1最速戦。直線ですっと加速、という競馬となった。
5番枠からまずまずのスタートを切って二の足良く楽にハナを取り切る。そこからはペースをコントロールしてかなりのスローに持ち込んで、しっかりと折り合って3角。3~4角でもコントロールしながら4角出口でじわっと仕掛けて直線。序盤でスッと反応して入るのだが外から各馬に徐々に差を詰められる。L1では甘くなってじりじり下がって4着完敗。
実はL2の段階、ギアチェンジはそれなりに見せていたと思う。12.2-11.3と加速度としては1秒近くなので結構きつめ、ここで2列目勢に対して差を広げていた面もあった。ただダノンジャスティスらには食らいつかれたし、L1でこちらは明確に減速、あちらは加速してきた。末脚の絶対量の違いを見せられてしまったし、そのダノンジャスティスがスローの決め手勝負となったデイリー杯で完敗だったからね。一瞬しか良い脚は使えないとみて良いと思う。一応コントロールして加速ができていたのは大きいが。
500万下2着
東京芝1400m良 12頭7枠10番
1:22.4(+0.0) 35.7-34.2 S^2
12.6 – 11.1 – 12.0 – 12.5 – 11.5 – 11.0 – 11.7
2走前の東京1400m戦ではスローからの3F勝負という中で2列目からしぶとく脚を使ってはきた。ただ、超高速馬場でペースも遅かったことを考えると、レベルに恵まれた面はあるかもしれない。
10番枠からまずまずのスタートから二の足良く楽に先行争い。最終的には2列目の外で進めていく。1400でスローなので流石に序盤少し掛かり気味ではあったが途中からは折り合って3角へ。3~4角でも持ったままで2列目外から直線。序盤でもまだ持ったまま、そこから軽く促されてL2で反応が欲しかったが地味、鞭が入って2番手で食らいつく。L1でも半馬身差ぐらいあった差をなかなか詰められずクビ差の2着。
抜群の手ごたえだったけど、結局使える脚がそんなに長くないし、トップスピードの質という点でも最速11.0の地点で特に詰まってこなかった。現時点でスローの決め手勝負では単純に末脚の絶対量で高いレベルでは足りないかな。全体のペースが上がった中で使えそうなタイプなので、1400でもペース次第かなとは思うが、流石にマイルとなるとどうだろう…と感じる。
黒松賞(5下)1着
中山芝外1200m良 15頭4枠7番
1:09.2 33.4-35.8 H^3
11.7 – 10.4 – 11.3 – 11.8 – 11.8 – 12.2
前走の黒松賞では中山1200mらしい下り坂からスピードに乗せてという基礎スピード特化戦。この流れで好位からしぶとく差し込んだが前半の基礎スピード面が活きたと見るべきかな。
7番枠から五分のスタートから無理なく楽に先行争いに入っていく。最終的には無理せず好位の中目で進めて3~4角でも好位の中目で我慢しながら2列目で直線。序盤でそこから追い出されるが反応は地味。しかしL1で2馬身弱の差をしっかりと外から捕え切った。
前半で厳しい流れになったことで各馬も余力がなかった。その中でこちらが最後までばてずに踏ん張ってしっかりと捕えた形になる。前半の基礎スピード面の高さを活かして後半も脚をそこまで削がれなかった結果ともいえるが、上がりが35.5であることが証明しているように、決め手で勝ったわけではない。前半3Fでこの馬でも33.7と、基礎スピードを相当高いレベルで問われた、という前半の基礎スピード面を重視された一戦と見るべきだろう。
フェアリーステークス2019への展望
ペースをコントロールできるタイプではあるので、距離の融通はある程度はあると思う。ただし、つきつめればペースをコントロールできるだけではだめで、マイルならば後半の仕掛けのタイミングも1200~1400と違ってもう少し早くなると思う。スローで進めてもL1でどうしても甘くなってしまうので、ペースが落ち着いてしまうと難しいかなと。明確にダノンジャスティスにTS持続で決定的に見劣ってしまうと難しい。
あり得るとすれば全体でタイトに流れた中で内目の枠から2,3列目でジッとして、淡々とした中でひと脚を引き出してこれれば?というところかな。各馬がスローで余力を持って4角からの勝負になるとL1の甘さはどうしてもこのレベルでは難しくなりそう。今回は抽選次第の面は大きいし、有力馬が除外になるようなら?とも思うが現時点では枠次第。外枠でも引けば基本的には消したいかな。内枠でもスローになりそうならば簡単ではないと思う。ベストは1200~1400でハイ~平均ペースっぽい感じはするね。