2019/02/02
第64回 東京大賞典(GI)出走予定馬展望
日程:2018年12月29日(土)
コース:大井ダ2000m
予想用・出走予定馬一覧
クリソライト(戸崎騎手想定)
昨年の帝王賞ではケイティブレイブの2着に粘った実力馬クリソライトが東京大賞典に出走予定だ。8歳馬ながらもまだまだ交流重賞では好走し続けているが、JpnIのJBCクラシックでは出負けもあったが15着大敗。ジャパンダートダービーを制した思い出の地、大井の2000で輝きを取り戻したい。
PR’2019年も競馬をやって何が悪い。分析noteをよろしくお願いします。
前走の浦和記念ではとりあえずアポロケンタッキーに先着できたので最低限ともいえるが…今回は相手も強化されるしどこまでやれるか…。
帝王賞(JpnI)2着
大井ダ2000m重 16頭5枠10番
2:04.7(+0.3) 62.1-62.3 M
12.6 – 11.6 – 12.5 – 12.8 – 12.6 – 12.4 – 12.3 – 12.6 – 12.2 – 12.8
昨年の帝王賞2着から振り返りたい。正直ケイティブレイブのポテンシャル爆発の印象が強すぎるレースだが、ケイティが出遅れて不発だったらこの馬の勝利だった、というぐらいにはうまくレースを作っていたと思う。ペースは平均、そこからも特段大きな動きなない状況でL3-2の12.6-12.2と加速。ただ全てにおいてあまりラップの変動が小さく、大井としては結構珍しいパターンだったと思う。
10番枠から好発を切って外目から楽に先行争い、オールブラッシュを行かせて番手でレースを作っていく。道中も特に大きなラップの変動もなくオールブラッシュが作る平均ペースに乗っていって3角。3~4角で先頭列の外でオールに対してプレッシャーを与えつつ、途中で先頭に立って外からくるアウォーディーと1馬身のリードを保って直線。序盤でそこからアウォーディーを振り切って1馬身半ほどのリード。このまま勝つかと思う間もなく外から一気にケイティブレイブに末脚炸裂されての1馬身3/4差で2着完敗。
強い競馬だったとは思う。すっと出て逃げるオールブラッシュにプレッシャーをかけ続けて割と淡々とした流れに持ち込んだ。そこから3~4角で先頭に立ってしまって直線半ばまでは勝ってもいいだけの競馬をしていたと思う。ただ、誤算だったのが出負けして前半無理をしなかったケイティブレイブがこれまで見せたこともないような後半の爆発的な末脚を引き出してきたこと。ポテンシャルの高さをこの条件で引き出してきてしまったことだろう。直近でJpnIを勝つチャンスが一番大きかったと思うが、まさかの形となってしまった。それでもこの時点ではまだまだ対ケイティブレイブで見てもそれなりにやれていたし十分戦えていたと思う。
JBCクラシック(JpnI)15着
京都ダ1900m良 16頭8枠16番
1:59.3(+2.6) 49.2-49.9 M
7.1 – 11.2 – 11.9 – 12.9 – 12.2 – 11.5 – 11.8 – 12.2 – 12.7 – 13.2
昨年の韓国遠征から復帰後、今年初戦となったJBCクラシックでは15着とブービー負け。もちろん1年以上の休み明け、大外枠で少し出負けしたのも響いたのである程度は仕方のない面もある。ペースは平均からL5最速で後半のポテンシャル面がかなり問われた一戦。正直に言えばこの流れなら少しは見せ場が欲しかったというのはあるが…。
16番枠からやや出負け、無理はせずに中団から後方に下げていくスタンスで進めていく。道中も後方外目で進めながら、3角手前で前がペースを引き上げていく中で外から入っていく。3~4角でも後方外から促しながらだが前との差が詰まる気配はなく、鞭が入っているが最後方列の外。序盤から見せ場なく大敗を喫した。
まあ、正直に言えば競馬にならなかったという感じではあった。やはり長期休養明けの影響は大きかったと。ポジションは本来の位置を取れなかったがペースや仕掛けを考えればあの位置からでもそれなりには伸びてきてほしかった。全く伸びる気配が無かったのでこの段階ではまだまだ本調子には遠かったと見るべきかな。
浦和記念(JpnII)3着
浦和ダ2000m良 11頭8枠11番
2:06.5(+1.1) 62.2-63.2 H^1
12.5 – 11.4 – 12.4 – 13.0 – 12.9 – 13.0 – 13.0 – 12.0 – 12.1 – 13.1
前走の浦和記念ではいくらかはマシになってきたかなという感じ。2着のグリム相手にそこそこやれたのは良いが、結果としてグリムが白山大賞典のインパクトほど続いてこないので判断が難しいし、オールブラッシュには完敗だったのをどう考えるか。
11番枠から好発を切って促しながら進めるも好位の外目。そのままスタンド前までは3列目の外で無理せず流れに乗って1~2角。向こう正面で好位の外からペースアップする流れの中でグリムの後ろを追走しながら。しかし3画で外から一気にオールブラッシュに捲られてそこから仕掛けてグリムとともに2列目で直線。序盤で出し抜かれたオールブラッシュには及ばず、内のグリムとの戦いでも1馬身差、見劣っての3着。
まあ4着のアポロケンタッキー以下は問題としなかったしそこはある程度評価できる。が、やはりいいころと比べるとどうしてもちょっと物足りないし、うまくオールブラッシュが捲ったとはいえそこからの伸びはイマイチ。グリムのその後がそんなに良くないので、ここの一戦を見るとまだ完全に復調とまでは言えないと思う。もちろんJBCクラシックから比べれば良化はしてきているが、もうあと2段階ぐらいは欲しいかな。
東京大賞典2018への展望
前走の浦和記念は58kgを背負っての内容でそれなりに上昇してきたし、全くないとまでは思わない。少なくとも今はアポロケンタッキー以上の評価はできるというところ。ペースが上がっても大丈夫だし、平均ペースだった昨年の帝王賞でも強い競馬での2着と、レースの流れに乗ってしっかりと前目で粘る形を取れれば怖さはある。が、やはり前走の浦和記念程度のパフォーマンスでは足りないのは間違いない。オールブラッシュが強かったので何とも言えないが、グリムには完敗。このグリムが名古屋グランプリでラップはないので難しいが古馬でトップレベル相手にはワンパンチ足りないミツバあたりにも完敗しているようだと、あまりいい材料とは言えない。現時点ではヒモで拾うかどうかの当落線上で、絞りたいなら敢えて狙う必要もないかなという感じ。適性的にはある程度幅を持っているので3着ぐらいなら…という感じかな。