2019/02/02
第54回 中日新聞杯(GIII)出走予定馬展望
日程:2018年12月8日(土)
コース:中京芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
メートルダール(福永騎手想定)
昨年の中日新聞杯で鋭く差し込み重賞初制覇を成し遂げたメートルダールが中日新聞杯に出走予定だ。今年も新潟記念で2着に入るなど、決め手勝負では存在感を発揮している実力者。連覇がかかり、トップハンデの57kgと背負わされても結果を出せるか。
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地味に休み明けになるけど、この馬は休み明け初戦の方が走ってくるイメージではある。前走の新潟記念も昨年の中日新聞杯もそうだし。そのうえでやはりトップスピード戦が理想。昨年はややメンツに恵まれた感はあるので、結構強敵が揃ったここでも差し切れるかどうかが焦点かな。ペースが上がったりロンスパとなった時にも不安があるので、マイスタイル次第の面はある。
中日新聞杯(GIII)1着
中京芝2000m良 18頭7枠13番
1:59.3 60.7-58.6 S^2
12.5-10.8-12.7-12.6-12.1-12.2-12.1-11.6-11.2-11.5
もちろん、4走前の中日新聞杯勝利から振り返りたい。ペースは2秒前後でかなりのスロー、ラップ推移的にみてもL2最速、坂の上りでトップスピードを問われての3F勝負となった。
13番枠からやや出負け、促して中団馬群の外目ぐらいまでリカバーしていく感じで序盤は入っていく。道中も前がペースをコントロールする中で中団の外目でじっと我慢、動かず3角へ。3~4角でじわっと外目から進出、4角では好位の外まで押し上げながら直線。序盤の坂の上りですっと伸びてきてほぼ先頭に近いところまで。L1で粘り込むロードヴァンドールをしっかりと捕えて1馬身半差抜け出し完勝。
3~4角では少し早目の仕掛けとなったがそれでも3F勝負でもL2の直線前半が最速なのでそこに向けてしっかりと入れたし、坂の上りでスパッと切れたのはこの馬の良さといっていいと思う。L2地点で11.2なので、ここで大体2馬身ちょっとぐらいあった差をほぼ先頭列まで詰めているので10秒台後半は間違いないと思う。それぐらいの脚を坂の上りで使えているようにトップスピードの質が高い。最後まで伸びきったし強い競馬だった。相手関係としてみてトップスピード戦のミッキーロケットは正直あまり強くないし、ロードヴァンドールも正直2000は若干短いと思うのでそこまで高いレベルにはないと思っているが。このレベルならトップスピードの質で明確に違いをみせられたというところ。
大阪杯(GI)10着
阪神芝内2000m良 16頭8枠16番
1:59.3(+1.1) 61.1-57.1 S^4
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6
大阪杯では4秒の超超スローからのトップスピード戦…ではあったが仕掛けが非常に早くL4で11.2、L3最速11.1とコーナー地点で相当速いラップを要求された形になる。TS持続特化戦となったし、質だけでなく持続力を相当高いレベルで見せられないと難しい一戦だったと見るべきか。
16番枠からやや出負け、そこから促しながらある程度のポジションをとっていくがそれでも後方の外目。道中もドスローの流れの中で後方馬群の中で進めながら、先にスワーヴリチャードらが動く流れに置かれて3角となる。3角では中目を立ち回って、徐々に外に誘導しながら後方外々で直線。序盤で追い出されるが伸びはなく、最後まで良いところなく10着完敗。
まあ、ロスの多い競馬になったのは事実だし、そこは難しかったと思う。それでも同じように厳しい競馬となった外々を回したミッキースワローに徹頭徹尾見劣った、ということを考えると現状GIレベルでは決め手比べでも難しい、という面は出てくると思う。もちろんTS持続よりも質的に勝負したい馬なのでコーナーで速いラップ、外々というのは響いたと思うが。
新潟記念(GIII)2着
新潟芝外2000m良 13頭4枠5番
1:57.8(+0.3) 59.2-58.3 S^1
12.9-11.1-11.6-11.7-11.9-11.9-11.8-11.7-10.7-12.2
前走の新潟記念では新潟外回りでも割と前半から流れた一戦。それでも1秒程度のややスローで、そこからL2最速10.7と速いラップを要求されている。L1は相当落としたが、中盤以降は11秒台で入っていたというのもあるかもしれない。稍重でそこまで顕著に高速馬場というわけでもなかったしね。
5番枠から五分には出た、という感じ。ただ二の足が遅く最後方近くからの競馬となる。道中も下げながら最後方、すぐにブラストワンピースの後ろをとるという選択に切り替えて3角。3~4角もブラストの直後をとって最後方近くで直線。序盤で大外に持ち出してブラストの直後、馬場の良いところを取って徐々に伸び始める。L2では2列目争いまで並びかけ、L1でしぶとく伸びてショウナンバッハを競り落として2着は確保した。
57kgを背負って後半勝負に特化、流石にトップスピードの質では高いレベルのものを見せていたと思う。それでもL1でブラストが抜け出したのに対して差を詰めるということはできなかったし、ショウナンバッハとの比較でみても中日新聞杯通りといえば通りかもしれない。
中日新聞杯2018への展望
基本的にはL2の地点でトップスピードの質を問われるパターンがベターなのは間違いないし、あまりロンスパの展開、分散する形になってもキレが削がれるのは3走前の金鯱賞のパターンからも見せていると思う。少なくともトップレベル相手にはTS持続が決定的に足りないし、トップスピードの質を高めてどこまでやれるか?というラインだろう。
ただ、今回はもちろん相手関係は楽な方。スローでの決め手勝負ならこのメンツなら最上位だと思うし、マイスタイルや出負けしなければエテルナミノル辺りは少々強敵、厳しい流れに持ち込めばストロングタイタンも厄介だがスローならさほどの強敵ではない。グレイルも出し切って良さが出る馬なので、ロンスパにならなければこの馬の方が有利だろう。昨年のような展開なら引き続き勝ち負けを期待できるし、その辺りをどう考えるかかな。ストロングが内枠でも引いてペースを引き上げにくくなればこの馬としては良い展開になりやすくなると思うので枠の並びを見て考えたい。
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