競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

マイルチャンピオンシップ 2018 予想:本命06ジュールポレール

time 2018/11/17

マイルチャンピオンシップ 2018 予想:本命06ジュールポレール

マイルチャンピオンシップ2018の予想

京都11R 芝外1600m
馬場想定:良、標準馬場想定

展開予想

マイルチャンピオンシップの展開予想動画をアップロードしましたのでこちらもよろしくお願いします。

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まずは土曜の馬場から。やや高速と思ってみていたけど、微妙。標準ぐらいの馬場と想定しておきたい。ただ、このメンツならまともに戦えば1:32.5ぐらいは出ると思う。46.2-46.3ぐらいを平均ペースの基準として考えたい。

展開予想動画及び展開予想記事で書いてある通りではありますが、補足としていろいろな考え方もしないといけないと思う。ロジクライが逃げる可能性もあると思うが、そうするとしてクリスチャンがタイトに、或いは早めの仕掛けに持って行けるのかどうかというのも一つあるかな。ムーアにせよクリスチャンにせよ46秒前半でスピードに乗せていくことができるか?というのは不安が多いし、淀なのでどうしても3角手前の上りでペースを落として3角下りでじわっとという競馬になりやすいが、ムーアもクリスチャンもイメージ的にはじっと我慢してしまうタイプ。基本的にはスローで仕掛けが例年よりワンテンポ遅れることを想定したい。3~4角では内目を立ち回って直線で外を狙える馬を狙いたいかな。

予想

◎06ジュールポレール
○02ペルシアンナイト
▲13レッドアヴァンセ
△08モズアスコット
△15アエロリット
×01ステルヴィオ03アルアイン
3連複◎〇軸▲△×流し
3連単F◎〇▲-◎〇▲△-◎〇▲△×

◎ジュールポレール

かなり悩んだけど、状況を整理して期待値的に一番高いと感じたこのジュールポレールを本命にした。まず、今回は展開が一筋縄ではない。レースメイクで読みにくいムーアとクリスチャンが前目でレースを作る、レーヌミノルも直前でコメントが逃げるか控えるかはっきりしたほうがとか本田氏も言っててブレブレなので展開が読みにくい。ただ各馬の出方が読みにくいので他の馬も探り探りの入り方になると思う。その中で内から馬群の中でも瞬時に反応できるギアチェンジとトップスピードの質・持続力のバランスの高さ、そしてある程度力の要る馬場でも問題ない、というのを総合的に考えるとこの馬になった。

まず前走の府中牝馬Sの負け方は良い負け方。東京1800で46.4-46.5と平均ペースで11.8-11.7-11.4-11.6-11.8というラップ推移だがカワキタが単騎で実質はスローからのTS持続特化。3~4角で2列目以降が動いていく中で好位の外から押し上げながら進めていたのでかなり仕掛けが早かったはず。L1では甘くなったのだがそれでも上位勢がリスグラシューやディアドラ。この馬自身3~4角でのロスも小さくなかったし、早め仕掛けであそこまで踏ん張れたのであればクロコスミア同様適性外としては頑張っていると思う。

ヴィクトリアマイルはドンピシャだったが、稍重で46.8-45.5とややスローからの11.6-11.5-11.1-11.2-11.7とそこまで淀みない流れではあるが、L3最速タイの流れで中団から外々、しぶとく早い段階で伸びてきてL2の坂の上りで2列目まで食い込んでくる。L1ではレッドアヴァンセを捕えたようにTS持続はレッドより上。そしてギアチェンジではリスグラシューより上、ポジション差も含めて優位に立てたという感じ。もともとトップスピードの質もかなり高いレベルにあるのでスローの決め手勝負なら基本崩れにくい。

阪神牝馬Sでも重馬場の時にしぶとく外から脚を使ってL2の地点で抜け出しつつも、出し切って良さが出るミッキークイーンに完敗。今年は包まれたのも響いてしまった。力の要る馬場でもある程度なら問題ないし、要所ですっと動けるのはL1最速で2列目からすっと加速した秋風Sで証明できている。後半の総合力は牡馬と混じってもトップレベルにあると思う。仮にL4からじわっと加速となったとしても内枠なのでロスなく立ち回って我慢できそうだし、仕掛けが遅れてL2最速でもトップスピードの質・ギアチェンジが優秀で捌くチャンスはあると思う。石川裕紀人もムーアリスペクトしているように基本的に動き出しを我慢するタイプ。なので瞬時に動けるこの馬との相性は良いんじゃないかなと。総合的にみて。外人騎手の中央GI連勝が止まるとすれば意外な日本人騎手かな。

○ペルシアンナイト

相手はペルシアンナイトにした。確かに昨年のマイルチャンピオンシップはムーアのエアスピネル早仕掛けのおかげで後ろのスペースをがっぽりとってギリギリ差し込めたのは恵まれた。力の要る馬場で46.7-47.1と平均から12.1-11.9-11.5-11.6-12.1とL3最速の流れ、内目を立ち回りながら直線で中目、エアスピネルの後ろからスルスルと伸びてきてラストで捕えた。

今年もそこまで嵌るとは思わないが、それでも昨年は大外枠から下げ切って内。今回は最初から内でそこは良いのと、馬場が外にシフトしているので意識として各馬も直線では外に出すと思う。4角出口からは各馬が外に誘導していくと思うので、内から外にという進路取りもミルコなら取れると思う。その辺は期待。

それだけでなくやはり今年は富士Sの内容がいい。エアスピネルの後ろをとっていれば大丈夫だろうという進路取りだったが、そのエアが全く要所で動けなかったのでスペースが無くて詰まって下がってしまう決定的な不利。59kgを背負って惰性がなくなれば影響も小さくなかったはず。なので昨年よりもここまでの過程が良いと思っている、というのも大きいかな。出来れば仕掛けが早い方がいいし。あとはジュールポレールかモズアスコットの後ろをとって進められれば。安田記念は府中でよどみのない流れになったのも響いたし、この馬はマイルだと少し息が入った方がいいと思うので3角の上り下りでそこまで基礎スピードを要求されにくいこの時期の淀のマイルは良いと思う。

▲レッドアヴァンセ

ジュールポレールもそうなんだが、基本的に今の牝馬マイル路線は相当ハイレベルだと思っていて、牡馬相手でも全然強い競馬ができている。これはワントゥワン辺りも含めてだが、牝馬マイル戦線の第2グループにいたこの馬が富士Sで普通に強い競馬で3着だからね。東京マイルで45.9-45.8と平均だが11.3-11.5-11.0-11.6-11.7と淀みない流れからのL3最速、3~4角での立ち回りも響いたと思うがその中で中団外に近いところでロスがあったにもかかわらず最後までしぶとく。3~4頭分ぐらい外だったからね。内容的には価値がある。

ヴィクトリアマイルでも46.8-45.5とスローからの11.6-11.5-11.1-11.2-11.7とL3最速戦で2列目外から直線すっと反応して早い段階で伸び始めていた。この馬はギアチェンジの性能を高いレベルで持っている馬だけど、L1でTS持続がちょっと甘くなることが多かった。ただ今回は前がレースをスローに支配する形になって仕掛けが遅れる可能性も考えた方がいいと感じた。その中で外枠から2列目につけて直線ですっと加速、という競馬になればアエロリットより性能は上。ジュールポレールにはVMで敗れているにせよ、富士Sでの成長も見せたし今のこの馬なら展開一つで怖いかな。

△モズアスコット

悩んだけど連下にした。安田記念は完璧に嵌ってのもので45.5-45.8と平均、超高速馬場で11.3-11.3-11.4-11.4-11.7と終始淀みない流れの中を内内でじっと我慢して直線最後にアエロリットを捕え切った。ただ3~4角で11.3-11.3というような感じで速いラップを踏んでいる中で内枠でジッとというのは大きかったと思うからね。

それよりも最大限の評価はマイラーズCの方。45.8-45.5と平均からの11.9-11.4-11.2-11.2-11.7とL4の3角地点から加速して終始速いラップを後半は刻むという中で先行策、よどみから動いてこのラップを叩き出してかなりしぶとく粘っての2着だからね。前半の基礎スピード面も持っているしポジションを取ってもいいタイプ。

ただし、ここ数走の内容を見ても超高速馬場でパフォーマンスを大幅に上げてきた。前走のスワンSは正直低調なメンバー構成、叩き台ということを考慮に入れてもパフォーマンスが2段ほど低い。時計的にもラップ的にも平凡で、1400でも超高速馬場なら悪くない内容だったことを考えると…。やっぱり少し力の要る馬場がどう出るか?1番人気でということを考えるとそこが引っかかった要素。純正マイラーだと思っているのでどうしてもマイルCSはどこかで息が入る展開になりがち。強めの押さえまでとしておく。

△アエロリット

この馬は好きな馬だし前走の毎日王冠では47.3-45.5とかなりのスローバランスなのに11.7-11.7-10.9-11.2-11.7という強気のラップを刻んで押し切ったのはかなり驚かされた。今のアエロリットなら多少スローでも…とは思う。安田記念でも45.5-45.8と平均から11.3-11.3-11.4-11.4-11.7とタイトな流れ、これで先行して1:31.3の走破時計はあっぱれというしかないからね。素材的にはトップクラス。ギアチェンジ自体は持っているけど、ヴィクトリアマイルで見せたように究極レベルでトップスピードの質を問われるとキレ負けする。ムーアだとそこが心配になるので連下とした。

×ステルヴィオ

どうしても消せなかったかな。この馬は普通に強いと思っているし、ビュイックがあとはスムーズに走らせてくれれば。時計がかかる馬場でも皐月賞で実質スローからのロンスパの流れで脚を使えているし、前走の毎日王冠では47.3-45.5と1.8でかなりのスロー、11.7-11.7-10.9-11.2-11.7とL3最速でという中で3~4角でも終始外々から差し込んできたというのは後半だけに限れば一枚上の競馬をしている。前半のペースの課題はあるが恐らくそこまで上がってこないと思うし、トップスピードに乗ってからの質・持続力はトップクラスにある。パワー型の馬場でも良いので、あとはとにかく出し切れるかどうか…最内枠なのでアイデアは欲しい。

×アルアイン

うーん、あと一枠をロジクライと悩んだ。ただロジクライの富士Sはやっぱりかなりかみ合ったのはあるし、強かったけど3~4角で緩めずというところで単独の2番手で最内を立ち回ってきた。マルターズが飛ばして仕掛けも緩めなかったからスペースががっぽりだけど、今回は京都で3角手前の坂の上りででどうしても緩むと思うからなあ。中距離型のアルアインが捌ければ、というラインを狙いたい。

ただし、アルアインは瞬間的なトップスピードの質は高くない。セントライト記念ではL1最速11.0のところでミッキースワローにスパッと切れられての完敗。前走の天皇賞秋でも59.4-57.4とかなりのスロー、11.6-11.3-10.9-11.6-12.0とL3最速で10秒台という中でキレ負けしていたしL1も甘くなった。今の淀だとそこまでとも思うが、スローで仕掛けが遅くなった場合はギアチェンジたトップスピードの質の面で優位に立てそうな馬が多いからね。あとは川田がどこまで積極的に進めてくれるか次第かな。

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何悪。分析note2023



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