第61回 スワンステークス(GII)出走予定馬展望

日程：2018年10月27日(土)
コース：京都芝外1400ｍ

予想用・出走予定馬一覧

レーヌミノル（和田騎手想定）

桜花賞を勝ってからそれなりに存在感をみせつつも馬券に絡むことができないでいるレーヌミノルがスワンステークスに出走予定だ。今回はモズアスコットの一強に対して２番手争いが熾烈な混戦、という状況に。勝てれば理想だが、まずはここで馬券内という結果を残して次につなげたい。

条件は良いと思う。もともと桜花賞を勝った時もそうだしマイルＣＳ４着の時もそうだが少し力の要る馬場でよさがでていたからね。あとは今の力関係でどうか。ここ２走は仕方ないし、宮記念も悪くない。1200はちょっと短い印象なのもあったので、力の要る1400で警戒はしたいかな。

桜花賞(GI)１着

阪神芝外1600ｍ稍 17頭５枠10番
1:34.5 46.5-48.0 H^1
12.7-10.9-11.1-11.8-11.8-11.5-11.9-12.8

かなり前になってしまうが桜花賞を振り返るしかない。稍重で時計も結構かかっていた状況、恐らくややタフな馬場状態。その中でペースは1.5とかなりのハイに肉薄レベル、Ｌ３最速戦で11.5とポテンシャル面を後半は問われたし、Ｌ１は12.8と消耗しきっている。

10番枠からまずまずのスタートを切って様子をうかがいながら好位で進めて行く。道中もかなり流れている中で少し離れた好位の外目のまま３角まで。３～４角でも好位３列目の外から様子を見ながら直線。序盤でもまだ仕掛けを待ちつつ少したってから右鞭で追い出されて先頭に立つ。Ｌ１で追いすがるソウルスターリングを振り切り、外から伸びてくるリスグラシューの追撃を凌いでの半馬身差勝利となった。

ここでは力の要る馬場で少し離れた好位とは言えある程度前目で流れに乗ってしぶとく良さが出た。パワー型の基礎スピードを問われた中で、しっかりと好位から他の馬が差し込んでくる中で粘れているように、前半要素を活かしての勝利といえる。このレースだけでなく、力の要る馬場でタイトだった昨年マイルＣＳでも強敵相手に好走していて、条件的に力の要る馬場で基礎スピードが問われる競馬が合っている印象が強いかな。

ヴィクトリアマイル(GI)10着

東京芝外1600ｍ稍 18頭３枠５番
1:33.1(+0.8) 46.8-45.5 S^1
12.4-11.3-11.5-11.6-11.5-11.1-11.2-11.7

２走前のヴィクトリアマイルなんかは一番この馬にとって良くない条件だったと思う。稍重だが馬場は悪化しきらず、ペースがその分落ちてしまって1.3のスロー。Ｌ３最速でＴＳ持続戦ではあるが11.1-11.2とトップスピード面を２Ｆも要求されたからね。

５番枠からまずまずのスタートを切って楽に先行策、そこから控えて２列目のポケットとポジションは良い。ただし、スローの流れとなって３～４角でも動けず２列目の内内で進めて直線。序盤で最内からすっと切れて一瞬伸びかけたがまさに一瞬。Ｌ１まで最内を立ち回っていたが伸びあぐねた。

外の方が馬場が伸びたという点もあるかもだが、スローで決め手勝負だと他も余力を残していて各馬33秒台、リスグラシューに至っては32.9と32秒台に入れてしまう状況。こうなるとあの程度のリードでは決め手で見劣ってしまう。スローで苦しいのはそういう事情があるし、パワー型基礎スピードでペースをある程度引き上げて勝負できないと後続の脚との比較で足りなくなる。相手の脚を削いでこそだろう。

安田記念(GI)12着

東京芝1600ｍ良 16頭３枠６番
1:32.5(+1.2) 45.5-45.8 M
12.2-10.8-11.2-11.3-11.3-11.4-11.4-11.7

前走の安田記念では超高速馬場の中でのタイトな基礎スピード戦となった。前半部分も高いレベルで問われたが、この流れを作って沈んでしまった。質的に難しかったかなと思うし、このペースで進めていたのはあるにせよモズアスコットなんかは33.3でまとめているからね。超高速馬場が合わない可能性は高いと思っている。

６番枠から好発を切って思い切ってハナを主張。しかし外からウインガニオンが競ってきたのでそれを行かせて番手でレースの流れに乗っていく。３～４角でも番手で進めながら直線。しかし序盤から手ごたえ怪しく食らいつくのがやっと。Ｌ２までは３列目にいたがそこからは目に見えて後退しての12着惨敗。

高速馬場の中でペースを引き上げる競馬となったんだが、それでも後半は45.8でレースラップ的にはまとめている。基礎スピード的にも後半のトップスピード面でも質的に足りなかったのがこの馬としては難しかったんじゃないかなと。

スワンステークス2018への展望

もともと時計的には限界のあるタイプだったし、1200～1400でも高速馬場ではトップレベルで通用していないからね。桜花賞もマイルＣＳもマイルの時計がかかる馬場で結果を出してきているし、1400でも高速馬場では微妙だった。今の京都で標準には時計がかかる馬場というのは恐らく歓迎できる材料だと思う。モズアスコットが高速馬場でよさが出てきたことを考えると、時計がかかれば少しは差が詰まってくるかも？というのが買い材料にはなるかな。

ただし、やはり近走はそれを踏まえてもちょっと物足りない。1200ｍ戦とはいえある程度時計が掛かっていたオーシャンＳで流れた中で番手からイマイチ踏ん張り切れなかった。1200はちょっと短いとは思っているが、それでも相手関係がキングハートやロスがめちゃくちゃあったナックビーナス辺り。ただ、宮記念では無理なく中団から運んでそれなりに伸びてきたし、一定の目途は立てている。1400でこの条件でもモズアスコットを上回ってくる期待は流石に難しいと思うが、条件がいいので一応重い印候補には入れておく。ただキングハートなんかも正直力の要る馬場での1400も良いと思うし、スローならデアレガーロも厄介。いつ来るかわからないヒルノデイバローらも含めて能力・適性面でみても２番手グループはかなり混戦模様だからね。人気や他の上がり馬をもう少し見て判断したい。個人的には一雨あればチャンスは増えるかなと思っている。

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