競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

富士ステークス 2018 出走予定馬:レッドアヴァンセ&北村友騎手想定

time 2018/10/16

富士ステークス 2018 出走予定馬:レッドアヴァンセ&北村友騎手想定

第21回 富士ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年10月20日()
コース:東京芝1600m

予想用・出走予定馬一覧

レッドアヴァンセ(北村友騎手想定)

前走のヴィクトリアマイルでは3着に粘って波乱を演出、レッドアヴァンセが秋初戦は富士ステークスに出走予定だ。牝馬重賞路線もあったがこちらを選択、東京マイル適性で牡馬を相手に再度抜け出し粘り込みを見せることができるか。

前走のヴィクトリアマイルとかでもそうだけど、スローである程度の位置からしっかりとギアチェンジをもって反応できるのが強みではあると思う。一方で全体で流れたときにどこまでやれるのかというのは今の段階では未知数で、持ち時計的にも31秒台の経験は無い。前後半で45秒台を共に要求されるようなタイトな競馬でどうなるか。特に今回はメンツ的にも前半からある程度流れそうだからね。

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ユートピアS(16下)1着

東京芝1600m良 13頭2枠2番
1:34.7 49.0-45.7 S^3
12.9-11.5-12.3-12.3-12.0-11.2-11.1-11.4

3走前のユートピアS勝ちから振り返る。東京マイル戦でペースが3.3と超スロー。ラップ推移的にも4角まで12.0と遅い流れからL2で最速11.1。L1もあまり落ちていないので加速の段階でしっかりと動くギアチェンジ面が必要だった。

2番枠から五分のスタート、そこからある程度促して先行争いに入っていく。ただドスローで団子状態になったので窮屈、外から内に切り込まれたのもあり3列目に下がって3角となる。3~4角でもペースが上がってこない中で3列目の内内で我慢を強いられて進路がない状況で直線。序盤で中目のスペースをうまく拾ってそこから追い出されて外に出す。L2で2列目に上がってくると、L1でしぶとく伸びて前を捕えて後続の追撃を封じ切った。

まあギアチェンジ面でスパッと切れたというほどではないけど、前を向けない状況から直線で加速していく形になった中で置かれず入ったのは最低限のギアチェンジを見せたというべきだと思う。そこからトップスピードに乗ってL2の地点でしっかりと2列目まで押し上げたし、L1まで大きく落ちてない中で差し切ったからね。スローの決め手勝負の中で前のポジションからしっかりと抜け出せたし、2着がフロンテアクイーンだからこれは評価していいと思う。

ヴィクトリアマイル(GI)3着

東京芝1600m稍 18頭3枠6番
1:32.3(+0.0) 46.8-45.5 S^1
12.4-11.3-11.5-11.6-11.5-11.1-11.2-11.7

前走のヴィクトリアマイルでは稍重でペースも1.3とややスローというラインまでには流れたし、その中で好位をとってそこからしぶとく脚を使えた。牝馬マイル路線はかなりハイレベルだと思っているので、この一戦も高く評価しないといけない一戦かな。

6番枠から五分のスタート、そこから促しながら二の足で楽に先行、最終的には好位で進めていく。3~4角では好位馬群の中目から上手くアエロリットの直後をとって直線。序盤ではまだアエロリットの後ろで追い出されている状況、L2でスパッと切れてここで一気に先頭に立つ。L1では甘くなったところに外からリスグラシュー、ジュールポレールに来られたが3着は死守した。

遅いとはいえ一応46秒台には入っているし、その中で好位につけて直線L2地点で鋭かったのは良い材料かな。坂の上りで加速してグンと来る感じで府中適性が高いタイプだと思う。L1ではリスグラシューやジュールポレールが手ごわかったが、このレベル相手にやれていれば牡馬相手でも十分めどは立っていると思う。

新春ステークス(16下)2着

京都芝外1600m良 14頭4枠6番
1:34.6(+0.0) 47.0-47.6 M
12.4-11.2-11.4-12.0-11.8-12.1-11.4-12.3

流れたマイル戦というのがなかなかないんだが、一応直近では昨年の新春Sになる。ペースは平均でそこからのL2最速戦なので、流れたことで仕掛けが少し遅れた感じ。

やや出負けして無理はせずに中団から入っていく。道中も割と流れている中で中団の内目で促し追走しながら3角。3~4角でも手が動いているがあまり反応が良くない状況で直線。序盤でもジリジリとは伸びるがまだ好位列。そこからL1でしぶとく差し込んできて2着は拾った。

まあ悪くはないんだけど、準OPでマイルのトーキングドラムやティーエスネオといったところでレベル的には微妙なライン。そのなかで前半から終始押っ付けながらの感じになったし直線の反応もいまいちな感じはあったと。もちろんこの馬自身も今年になって成長してきているし、流れたからダメとは限らないけど昨年冬の段階ではいまいちだったかなと。これが少し懸念する材料ではある。

富士ステークス2018への展望

まあ今年は内容が良いので今のこの馬なら問題ないかなとも思っているが、ここ3走はいずれも程度の差はあれスローなので流れてどうかだろう。31秒台の競馬にもまだ目途は立てていないので、単調な流れになって持ち味の末脚を発揮できなかったり、ここ3走で見せているポジショニングが難しくなるかも?というのはある。スローでポジションさえ取れてしまえばヴィクトリアマイルの内容からもギアチェンジを最低限持っていてトップスピードの質・持続力ともに高いレベルで見せているし、ここに入っても十分圏内チャンスはあると思う。それでも前後半のバランスではエアスピネルという高い壁があるし、少しスローだとしたら59kgでもペルシアンは手ごわい。ポジショニングもここ2走は良かったと思うので、外枠を引いてあまりいいポジションが取れないようだと少し下げたほうがいいかなとも。今の段階では難しいけどヴィクトリアマイル組では普通に一番強い競馬をしてきているし、スローの決め手勝負で内枠でも引けば重い印も視野に入ってくるかな。ジャンダルムあたりがスローでかみ合った時にどの程度やれるかだけど、前目を取れるこちらの方を上位評価にしたい。一応連下~3着ヒモとして考えておきたいかな。枠次第で前後。

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何悪。分析note2023



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